2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

辻原登「ジャスミン」再読

最近、再読の本が増えている、新しい作 家を探して読むのはそろそろ終わりかも。 漱石以降の古典も読みたいしなあ。 この数日は「ジャスミン」、スケールの 大きな物語、二度目でもぐいぐい読ませ る。先回は物語の展開を追っかけるのに 夢中で、今回はしっ…

T教会の思い出

1974年に大学へ入ってからの3人の高校同級生のこと。 1.高校のクラブの部長で親しかった。 2年の終わりに東京へ転校して、音大に入り、いつのまにかTへ。 20年後くらいか連絡があって一度会おう という話になったがそこまで、まだTな のかも聞けずじまい…

原武史・三浦しをん「皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。」

図書館の三浦しをんの棚にあったので一 緒に借りてきた。原武史は新聞で鉄道の エッセイを連載しているし「滝山コミュ ーン」を読んでいたので知っていた。 三浦しをんはエッセイの芸が確立されて いてここでもつっこみとボケは満載、見 事な芸である。皇室…

三浦しをん「あやつられ文楽鑑賞」

図書館へ行って関連作品の「あやつられ 文楽鑑賞」というを借りてきた。 三浦しをんは本気の文楽推しであった、 楽しい。なかでも「仮名手本忠臣蔵」の お軽勘平がどんな話かわからなかったが うまく説明されていて勉強になった。と いってもどんでもない話…

ケリー・マクギリス「刑事ジョン・ブック 目撃者」再見

今、テレビで見たところ、再見、およそ 覚えていた、好きな映画。 1985年に観て、アーミッシュに関心を持 ち、95年にNYへ遊びに行ったときに、フ ィラデルフィアのアーミッシュに立ち寄 る日帰りバスツアーに現地で申し込もう と思い描きながら、やっぱり物…

三浦しをん「仏果を得ず」

三浦しをんのお仕事小説は、いつも知ら ない世界をみせてくれ楽しみなのだが、 ようやくここにたどり着いた。 文楽の世界である。大阪に18年も居たの に国立文楽劇場で文楽を観たのはわずか 3回である。他の太夫の声、語りもよか ったのに住太夫を聞いたら素…

高村薫「地を這う虫」

高村薫の短編4作品を収めた短編集。 短編ははじめて読むんじゃないか。 元刑事、なんらかの理由で刑事を辞めた 男の物語、これはこれでいいんだけどや っぱり重厚な長編に仕上げて圧倒的な物 語を読みたいと思いました。 さて長編「土の記」がまだ手に取っ…

北村薫「遠い唇」

北村薫も久しぶり、こんな文庫も出てい たのか。短編集、どれも楽しく読んだ。 が、乱歩の二銭銅貨とかもう忘れている のでそれに絡む話はよくわからず。「冬 のオペラ」の巫弓彦が出てきたのには驚 いた、こちらもどんな話だったかな。 ああ、どんどん忘却…

中村好文「好文×全作の小屋づくり」

電線や水道管やガス管がつながれていな い小屋、自前だけで暮らしていける小屋 のような家をクライアントの全作さんと 設計士の中村好文がともに知恵を出し、 探し、集め、作る。その過程を含めて紹 介した本。 ここまでやるかというところもあるが、 ひとつ…

高野文子「るきさん」

朝起きたら、ぎっくり腰である。 昨日はワクチンで一日ごろごろ寝ていて 身体が固くなっていたからだろうか。 最近の腰痛は坐骨神経痛なのだが、ぎっ くり腰は久しぶり。ワクチンは37.3℃の微熱が今日も残っており踏んだり蹴ったり。 こういうときは楽しい本…

ワクチン4(覚書)

昨日の午後、4回目のワクチンを接種した。 ファファファファである。 昨晩は特に普通にしていたが、今朝から 倦怠感で起きられずぐったりしていた。 37.6℃だから特段高熱でもないのだ が、わざと冷房なしで布団の上でごろご ろして文庫を読んでいた。 夕…

リチャード・バートン「アレキサンダー大王」

アレキサンダー大王のことはなにも知ら なかった。紀元前4世紀の古代ギリシャ のマケドニア王国というところからよく わからない。ギリシャからペルシャ、イ ンドまで征服した英雄であり、いくつも の有名な伝説、逸話があり、それが映画 の中で登場する。…

メル・ギブソン「陰謀のセオリー」

1997年アメリカ映画、メル・ギブソンと ジュリア・ロバーツ。メル・ギブソンが 陰謀論にとりつかれている導入部はうま いサスペンスなのだが、あとはぐしゃぐ しゃ、ご都合的な展開。もっとシンプル にしても十分にサスペンスになったと思 うんだけどなあ。 …

芦原伸「西部劇を読む事典」

西部劇の関する本を図書館HPで検索して、 (意外と解説本がない)これかなと借り てきて読んだ。西部劇の先入観、偏見は 大量に作られたB級映画からきているよ うだ、昔からインディアンと折り合う映 画も決闘をしない映画もあったし、ジェ ームズ・ステュア…

徒労

お盆も終わったので、気合いを入れて、 今日は朝家事が済んだら版画の大作の刷 りを行った。去年から取り組んでいるの があり、うまく刷れず気に入らなくてで も今月中にも仕上げたいのだが。一回に 3枚刷る、いろいろ準備をしてさてと始 める、ところが色具…

棚が落ちて

納戸の棚が突然落ちた、このお盆の忙し い時に。沢山の額とレゴのプラケースと 思い出ケースがひっくり返った。 レゴは大2箱あり捨てろと云われている が捨てられない。クリスマスやプレゼン トにはいつもレゴだったし、NYのFAOシュワルツで買ったレゴもあ…

池澤夏樹「スティル・ライフ」再々読

ちょっとなんだかなという時は、気持ち の落ち着く静謐な本を書棚から探しだす。 今日は「スティル・ライフ」、再々読。 自分の中の広い世界に耳をすます、たと えば、星を見るとかして。 もうひとつの中編「ヤー・チャイカ」も たのしく読みました、今回も…

ヘンリー・フォンダ「ワーロック」

なかなか感想がむつかしい映画だった。 ヘンリー・フォンダ、アンソニー・クイ ン、リチャード・ウィドマークと大物ス ターの共演で面白いかなと見たのだが。 「道」のアンソニー・クインは個性的で 光っていたし、ウィドマークはくせのあ る意志の強さをみ…

墓参とお盆、および宿題

宿題を持ち越したままである。 お盆の前に墓参に行ってきた。 いまのところ、わたしは自分が死んだら それで終わり、あの世はないと思ってき た。ところが亡き父母の墓参に行き、お 盆に盆行事をする。死んだら終わりなら 意味はないはず、その単純な矛盾す…

放送大学「初歩からの数学」全15回

約4か月かかって、なんと50年振りに、 高校卒業までくらいの数学のおさらいを した。放送大学テレビを録画して見た、 見るだけだけど。 最初は中学のおさらいから始まり、関数 や数列、最後に微積分である。途中、背 理法とか数学的帰納法が出てきて、数Ⅰ だ…

ジェームズ・ステュアート「スタンピード」

J・ステュアートの西部劇も慣れてきた。 1966年映画、英国原産の牛をアメリカに 移入しようとする貴婦人と牧童のステュ アートのなかなかユニークな話、ステュ アートも58才なので派手なアクションは ない、牧場主が実はスコットランド出身 だったのは面白…

名古屋市美術館「ボテロ展」

ボテロ展へ行ってきた。 ふくよかな人物を描く画家としてなんと なく知っていたが、先日、テレビのぶら ぶら美術館を見ていたらボテロ展の紹介 があり、コロンビア人で正統的な画家だ ということを知り観てきた。 若いときからずっと太った人物を描き続 けて…

藤原伊織「蚊トンボ白髭の冒険」

藤原伊織は2、3冊読んだが、どれも面 白かったのでこれも読んでみた。 蚊トンボが青年にとりついて経済がらみ でやくざと戦うという話なのだが、ユー モアもあって面白かったのであまり言い たくはないのだが。 青年の陸上の挫折の話が中途半端、彼女 は魅…

木版42:マウスの木(蔵書票)

蔵書票を作ってみた。 ちょっとひねりながら。 ktoshi.hatenablog.com

木版41:ハニーポット

こういうシンプルなものは好きなんだけど。

木版40:揚輝荘

先の作品展で展示したもの、松坂屋(名 古屋の老舗の百貨店)の初代社長の別荘、 揚輝荘で一般公開されている。 作っているときはあまり気にならなかっ たが、右の玄関みたいなところと左の奥 の樹々が雑であり、不満が残る。 凝ったことをせず2版で、グレー…

木版39:駅西口2

単色一版で作品を作ってみたくてやって みたのだが、単調でひらぺったい。 どういう構図なり、彫りをすればいいの かまだ勉強中。 ちなみにこの構図は以前にも作ったこと あり。 ktoshi.hatenablog.com

ハチの巣を駆除

猛暑である、なぜか日本中で名古屋がもっとも暑い。 今年は庭にハチがたくさんいてなんか変 だなと思っていた、ホースで水やりをし ていたらエアコンの室外機(2段積み)に 水がかかり、急にハチが5、6匹湧いて きたので、2段の隙間を覗いたらハチの巣が。…

カーク・ダグラス「星のない男」

1955年アメリカ西部劇。 カーク・ダグラスは硬派のイメージだっ たが、陽気でコミカルで驚く。こうやっ て西部劇はいろんなバリエーションで量 産され、どれも映画館で盛り上がるべく、 決闘もインディアンも恋愛も親子関係も 若造の躾もパターンを変えて娯…

澁澤龍彦「快楽主義の哲学」再読

2022年の8月である。 猛暑、少し散歩するだけであとはエアコン内で生息している。 働いていた時は暑くても雨でも毎日仕 事に出かけたことがいまや信じられな い。そんなだから新聞をゆっくり読む時間があり、結果いつも気分が滅入る。でもこんなにとっちらか…