2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2022年大晦日

新聞でタイパという言葉を知った、タイ ムパフォーマンスらしい。 若者たちが情報時間の効率を求め、映画 を倍速でみて10分で小説の説明解説を読 み何万曲の音楽を手元に置きご苦労なこ とだなあと思う。私たちの頃はモラトリ アムの時間といわれていたし、…

映画「帰ってきたヒトラー」

2015年ドイツ映画、コメディらしい。 以前に見た「お名前はアドルフ?」では アドルフという名前だけで大騒動となっ たのに、ここではヒトラーが現代に現れ てテレビが視聴率が取れると持ち上げた り、市民と議論して賛同されたりと、あ るかもしれないとい…

ベルナルド・ベルトルッチ「リトル・ブッダ」

ベルトルッチの東洋三部作というらしい 「ラストエンペラー」「シェルタリング ・スカイ」に続く作品。1993年というか らブッダ役のキアヌ・リーブスは29才、 坂本龍一は41才。ブッダというとやはり 手塚治虫のブッダを思い出すが、だから すこしだけ知って…

サミュエル・L・ジャクソン「交渉人」

1998年アメリカ映画。知ってたけど見た ことがなかった。交渉人ジャクソンと交 渉人ケヴィン・スペイシーの対決と思い きや、息詰まる交渉とはならずジャクソ ンの知恵により解決に進んでいく。誰が 黒幕かわからないので引き込まれるが、 ケヴィン・スペイ…

メグ・ライアン「ニューヨークの恋人」再見

こういうロマンチックコメディはリラッ クスしたいときには最適。タイムマシン ものだけど理屈はなし、メグ・ライアン が19世紀に行って貴族と結婚して幸せに なれるわけがないのにそれでもいいかな という映画である。ヒュー・ジャックマ ンは適役、もっと…

エマ・ワトソン「ザ・サークル」

2017年アメリカ映画。 これはどういう映画なんだろう。オーウ ェルの1984なのかと思うか、いやこれな ら希望があるというのか、結末のように トップが率先すれば成り立つのか。 1990年代のアリゾナのバイオスフィア2 実験を思い出し、いややっぱり1984だな、…

「5パーセントの奇跡ー嘘から始まる素敵な人生ー」

2017年ドイツ映画。 視力の95%を失ったスリランカ出身のド イツ青年が、一流ホテルマンになるまで の格闘をコメディタッチで描いた映画。 スリランカ人の父とドイツ人の母の息子 なのだがドイツでの移民問題がある中で ひたむきに向上心を持つ青年に打たれ、…

コリン・ファース「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」

2016年イギリス・アメリカ映画。 コリン・ファースが編集者、ジュード・ ロウが作家、ニコール・キッドマンが作 家の妻、新人作家を編集者が書き直しや 書き換えを指示し叱咤激励しながらベス トセラーを生み出していく。躁気味の作 家と沈着の編集者のせめ…

マット・デイモン「ラウンダーズ」

1998年アメリカ映画。ポーカーはどんな 役があるのかは知っているが、どういう 駆け引きで勝ち負けが決まるのかはわか らない、だから映画のスリリングさはわ からない。マット・デイモンは優等生か らはみ出す役どころがうまい、わかっち ゃいるけどはみ出…

ロバート・アルドリッチ「ワイルド・アパッチ」

アルドリッチ監督バート・ランカスター 主演の1972年の西部劇。ベトナム戦争を 意識した映画らしい。 若き騎兵隊将校のブルース・デイヴィソ ン(いちご白書の主役だった)がアパッ チ族との戦いを通じて殺し合うことにつ いて宗教的に考え、バート・ランカ…

終わりのはじまり

「鎌倉殿の13人」が終わった。 大河ドラマは三谷幸喜のだけを見ている が、今回はまるで知らなかった北条義時、 面白いだろうかと疑心暗鬼だったが見事 にはまってしまった。主役がリチャード 3世みたいな、ダースベイダーみたいな 悪人である、しかも徐々に…

夏目漱石「虞美人草」

一度挫折した「虞美人草」を読んだ。 長くトライしてきた漱石読破プロジェク ト(新潮文庫版)をいいかげん結着をつ けよう、年内にきりをつけようと決めて、 あとは「虞美人草」と「猫」。 さて、虞美人草、東京帝大生の3人の男 と金持ちの跳んでるお嬢様、…

ひさしぶりの寺町通散歩

コロナ禍で2019年夏以来3年振りの寺町通。 鳩居堂はまったく別物になり(隣りの世 界の楽器店はあった)、でも龍枝堂は以 前のまま、三月書房は週休7日になって しまい(ちょうど店主さんが店先で落葉 の掃除をしていた)、スマート珈琲店は かわらず行列で…

京都迎賓館

こちらもテレビでなんども特集があった ので予約して行ってきた。伝統工芸をこ ういうところで継承していくのは意義が あるだろう。国賓等の接遇を洋館で行い フランス料理でもてなしてきたのは変だ なあと思ってきたが、和風も洋風も無節 操に取り入れられ…

「京都市京セラ美術館」コレクションルーム

大改造となった京都市美術館へようやく 行った。テレビで、入口を地下とし、奥 に日本庭園を望むように等紹介されてい たが、見事にエントランスを一新し違和 感を感じさせることなく堂々たる新しい 美術館となった。右手に古い京都市美術 館、左手に新しい…

刑事コロンボ「恋におちたコロンボ」

何度かテレビで再放送しているのでどれ がどれだかわからずもちろん見てはいな いのだが、新聞になんとフェイ・ダナウ ェイとあったので、こんな有名俳優が犯 人なのかとつい録画して見た。 「俺たちに明日はない」「ネットワーク」 のフェイ・ダナウェイ、…

「フォート・ブロックの決斗」

1959年アメリカ映画。野心のある貧しい 青年が牧場経営で成功し、支援を受けた 娼婦を離れて町の有力者の娘と結婚する が、成り上がるのにやむをえないしがら みを退け、正義と信義を守ることを選ぶ。 アメリカの良心のような映画にみえるの だが、ラストで…

師走2022

寒くなって師走の気分、別に新年のため にということはないけどいくつものやっ ておくことをひとつひとつ準備をし、片 づけをはじめる。 墓参に行き、姉のところに年末の挨拶に 行き(早いけど)、大掃除メニューをひ とつ片付け、いっぺんにいろんなことが …

川本三郎「ひとり遊びぞ我はまされる」

つられて川本三郎のエッセイ集を久しぶ りに読んだ。ちょっと蘊蓄が詰め込みす ぎで読むのに理解力がついていかないが 面白く読んだ。 コロナ禍で身動きできないといいながら いろんなところへ仕事がらみで旅ができ て、コロナ禍で苦労している一般人とは 違…

夏目漱石「明暗」

最後の作品(未完)読了。 おもしろい、ほぼ事件は起きないのに、 どうでもいいような会話、心理描写なの にぐいぐい読ませる。主人公津田は自分 から行動しない、妻延子は積極的だ、ド ストエフスキーに登場するような小林が いる、そこに清子が現れる。各…

池内紀・川本三郎「すごいトシヨリ散歩」

ちょっと暇つぶしに読んだ、トシヨリの 散歩の話ではない。旅、鉄道、映画、歴 史等縦横無尽に話をする、しかも雑談。 ナチスの歴史に詳しい池内紀と荷風に詳 しい川本三郎を再認識した。 ところで、回覧雑誌という思い出話がで てきて、わたしも突如思い出…