2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「大統領の執事の涙」

どうしてこういう映画をハリウッドで撮る ことができるのだろう。 自分の思いは内に秘めて、与えられた場所 で誠実に生きることが、信頼感を高め、思 いのちいさな達成になることを、執事とい う仕事から教えてくれる。しかしそれに反 発する息子はデモなど…

アネット・ベニング「フェイス・オブ・ラブ」

週末の夜、好きなアネット・ベニングの準 新作をレンタルで借りて見る。最近は高齢 なのにしわ取りをしてか、すごく若造りを した不自然な顔の女優が多いが、彼女はし っかりしわがあり美しい。 相方のエド・ハリスも十分にじいさんで、 ちょっと奇妙な展開…

ダニー・ケイ「ヒット・パレード」

アメリカの古き良き映画の一つ、ビリー・ ワイルダー脚本の音楽喜劇をテレビで放映 していたのでこんな映画があったのかも知 らずに見た。トミー・ドーシ―やルイ・ア ームストロングが本人役で演奏して楽しい のだが、いや楽しくてよかった。

ジム・キャリー「イエスマンYESは人生のパスワード」

テレビで放送していたので、久しぶりのジ ム・キャリーだと見た。 落ち込んで消極的だった主人公が、あるき っかけでYESマンになって、という話で とてもポジティブ志向の映画だ。昔、アク ターズスタジオというハリウッドスターの 話を聞く番組があって…

米林宏昌「思い出のマーニー」

テレビ放映されたので録画して見た。 許すをテーマにした映画なのか。 マーニーの不可思議な行動を許す。母を許 す。太った女の子は主人公を許す。許すこ とで、寛容になることで、自分の心を開い ていく。話はなかなかいい加減のように思 えるのだがそれは…

平田オリザ「わかりあえないことから」

コミュニケーション能力とは何かと副題に あるように、わかりあえないことを前提に、 コミュニケーションの問題を解きほぐして いく、うーんとうなった一冊。 たしかに仕事でコミュニケーション能力を 求め、世の中はそういう人たちが競いあっ ているように…

「ウィークエンドはパリで」

レンタルで見た映画、ノッテングヒルの恋 人の監督というので軽やかなおしゃれな映 画かと思ったら、なかなか重い映画だった。 ロンドンからユーロスターで週末にパリへ 行くというのは、東京から週末に京都へ行 くくらいの感覚なのだろうか。 老域にさしか…

連休疲れか

大丸心斎橋店の絵画市を見に行った。ヴォ ーリズ建築の大丸を建て換えする前の大セ ールのようで本館4階のワンフロアを使っ て1000点の絵画らしい。絵がほしいと いうマイブームもなくなっているので、絵 画鑑賞のつもりで、浅井忠とか藤島武二と か売…

藤沢周平「三屋清左衛門残日録」

うまい、おもしろいと認めたい、だから藤 沢周平にはまだ近寄らないようにしている のだが。 しかしファンタジーである。小藩のエリー ト高級官僚から隠居し、子供夫婦に大事に され、かつての職場からはいまも頼られ、 武道はできて、残日録とは云い難い。 …

韮崎大村美術館

ノーベル賞は、田中耕一さん、益川敏英さ んと、やっぱり規格外の人に勝手にシンパ シーを感じるのだが、今回の大村先生は努 力の人だったとしても、まっとう王道の学 者だと思ったら、趣味が絵画収集で美術館 まで建ててしまったというところで一気に 関心…

ぐずぐずと9月

何年か振りに風邪をひき熱を出して、シル バーウィーク5連休をフル活用できなかっ た。今年は残暑は厳しくなかったが、から だもこころもぐずぐずしていて、まあ永田 町あたりの気分もあるんだけど、そんなん で月日が過ぎていくのはつまらんとわかっ てる…