2020-01-01から1年間の記事一覧

リチャード・バートン「聖衣」

ハリウッドの史実映画というかキリスト教映 画の一作。キリストを十字架にかける指揮を とった将校が、キリストの聖衣を手にしてか らいとも簡単にキリスト教に転ずるところが わからない。当時の異端、邪教、異教徒なの で理解するのはよほどなにかがないと…

中村好文「普段着の住宅術」

持っていなかった本が文庫になったので購 入、読んだ。やっぱり設計で誇示しない、 好奇心が溢れている、普通の建築家ではな いのに普通(普段着のか)の住宅を作る。 そして文章も楽しい、自分も楽しく暮らし たいと思わせる、豊かな気分になる。 普段着の…

木下長宏「ゴッホ<自画像>紀行」

ゴッホを研究するにいろんな切り口がある が、自画像に着目し全生涯を見渡すような 本、新書を読んだ。 彼の自画像は42点、描かれている時期はパ リ時代の2年間に集中してる。そこから謎 解きをしていく、スリリングで興味深くお もしろい。おもしろかった、…

樹木希林「日日是好日」

樹木希林の最後の作品らしい。 黒木華も負けず存在感がある、テレビでは 見られない大柄な表情、演技なのだろう。 正月休みだと思い、いやずっと休みだった と思い直す、でもやっぱりコロナでちょっ と奇妙な正月休みがはじまる。 日日是好日 通常版 [DVD] …

ジュディ・ガーランド「若草の頃」

もう一本、ジュディ・ガーランド。 これは知らなかったが有名な映画らしい。 1903年の中西部セントルイスでの家族の 物語。よくあるパターンで4人姉妹の次女、 闊達で恋に憧れる女の子がジュディ・ガー ランド、母親は若草物語の母親役と同じ。 セントルイス…

ジュディ・ガーランド「イースター・パレード」

昔見たことがあると思っていたが、見てみ たら初見の映画だった。これはもの忘れで はない、あの頃のミュージカルはみんなよ く似ていて紛らわしい。お話はたわいない のだが、フレッド・アステアのダンスが軽 快で品があり美しいという映画だと思う、 併せ…

年末へ

クリスマスになるとあとはいっきに年末へ、 コロナ渦でそれらしい予定はないけれど。 新聞で自己正当化の欲望という言葉を知っ た。自分がなにかに共感すること、あるい は、なにかを代弁すること憤ることはすな わち自己正当化の欲望であると。 自分では寛…

三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」

三浦しをんの直木賞受賞作をようやく読ん だ。ちょっとサービス精神が旺盛すぎる盛り込みではあるが、二人の背景が徐々に明 らかにされてどたばた話に奥行きを与えて いる。うまい、やっぱり三浦しをんは。映 画化もされてるんだな。 どっしりした堂々たる長…

一万人の第九2020TV

テレビで放映されているのを見た。 まあ、途切れさせず来年につなげるという 意味が大きかったでしょう。もちろんどこ に映っているかはわかりませんでした。 ことしはベートーベン生誕250年で12月に 入っていろんな番組がありいささか勉強に なった。交響曲…

市ホールにて展示

コロナ渦で大きく作品展ができなかったけ れど、ささやかに展示された。一区切り。 「口縄坂」と「4本のバラ」、バラは1色 刷りから2色刷りに変えてみた。

横山秀夫「64(ロクヨン)」

もう新しい作家を読みはじめるのはやめよ うと思っていたのに辻原登は別格として、 三浦しをんを読みはじめ、こんどは横山秀 夫を手に取った、でもこれっきりの予定。 どうしてこういう警察内部を扱ったものが 人気があるのかというとやっぱり権力のあ る者…

三谷幸喜「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」

もうひとつという気分で、こんどはコメデ ィそのもの。角野卓造と伊東四朗のかけあ いがうまい、八嶋はあくがつよいがこの芝 居では不思議と違和感がない、沢口靖子は 素なんだろうか、ただただ笑わせてもらっ た芝居だった。you****で見られるのはい かんの…

三谷幸喜「笑の大学」

いつ見たのだろうか、wikiでは1997年に テレビ放映されたとあるのでこれを見たの だろうか。そして2度目(映画版は見たけ ど)。西村雅彦と近藤芳正の二人芝居。三 谷幸喜がこれは私の考え方が詰まっている 芝居だというようなことを云っているので 気合充分…

デンゼル・ワシントン「クリムゾン・タイド」

緊張感のある映画だった。軍隊の中で上司 に意見を云う、反対するのは日本ではあり えないだろう。しかも黒人で戦闘経験もな く、それでも自分の意志を貫くところは立 派だった。上司も最終的にはその意志の強 さを評価するところは、だてに上司をやっ てい…

ロイ・シャイダー「恐怖の報酬」1977年版

昔、名作といわれるイブ・モンタンの「恐 怖の報酬」1953年版を見たことがあり、そ のリメイク作品が撮られたことも知ってい たが、なんと1977年もう40年以上前の映画 になっている、驚いた。 意外におもしろい、ニトログリセリンのハ ラハラドキドキよりも…

一万人の第九2020当日配信

一万人の第九は、少ない人数でも合唱団と 観客を入れてと準備に苦労されていたが、 第3波が来てしまい、結局無観客での開催 となった。関係者の模索により、ライブ配 信があり、またリモート参加があり、また アップしたリモート合唱が流れ(流れたの かな…

原田マハ「ハグとナガラ」

美術物ではない作品、短編集。 ちょっと難解なものを読んでいたので、軽 く読めるものと、いやすぐに読み終えまし た。いろんなものを受け入れて前に行く、 そのためにすこしの息抜きというか栄養と いうかそれが旅だと、そう大きい声で云え る落ち着きが戻…

川端裕人「色のふしぎと不思議な社会」

副題に2020年代の「色覚」原論とある ように、先天色覚異常を取り巻く社会、 学問の先端研究を調べて、分析、提言 等を行ったノンフィクション。 先般、参加しているNPOでのリモート 講演会で作者の話を聞いて、早速本を 購入し読んだ。 色覚異常は、いまや…

今年も、はや師走

コロナだったからは言い訳でしかない、そ れはそれで身動きがとれないところもある けれど、県外へも数回出向いているし、も ともと家に居るのが好きなので、暇という こともなくやるべきことを、やりたいこと をしてふつうの暮らしをしているつもり。 でも…

「ブルゴーニュで会いましょう」

またも無料映画。ブルゴーニュでワインを 作るフランス映画。話ができすぎでフラン スらしい渋みやドライさはなく気楽に楽し んで見られた。ワインを作る過程をすこし 見せてまだまだ人の手により作られている ことがわかる。ねっころがって見た。 そういえ…

ジェニファー・ジョーンズ「慕情」

哀愁とか旅情とか旅愁とか漢字二文字の映 画が流行ったことで、この慕情もそうだと 思われるがこれは未見、ようやく見た。 なんだろうこれは、悲恋でもないしなにか 障壁があるわけでもないし、そりゃあ中共 が勝ち進む中での香港の位置、朝鮮戦争と いう時…

「バベットの晩餐会」再見

webの某無料映画で「バベットの晩餐会」 を見つけたので、もいちど見る。1987年 のデンマーク映画なので、映画館でなくレ ンタルビデオで見たのだろう。キネ旬ベス トテンの2位、アカデミー賞最優秀外国語 映画賞で期待して、やっぱりなにか染み入 るいい映…

浅丘ルリ子「若草物語」

テレビで邦画の若草物語というのを放映す るのを見つけたので何もしらないままに録 画して見た。 東京オリンピックが終わったばかりの1964 年日活作品、東京や大阪の風景が古くもあ り新しくもある。 向うの若草物語とはなにも関係はなく、芦 川いづみ、浅丘…

一万人の第九2020その3

締切りが近づいている。ようやく録画して アップした。しかし半分まで。最初からD、 E、G、男声合唱、Mまで。全然声が出ない、 そりゃあ、ウォーミングアップもそこそこ に録画なんだから無理というもの。合唱団 が集まって練習をして、家に帰り復習して 形…

藤田宜永「たまゆらの愛」

ぼーとしていたいときに読んだ本。 わたしの好みではありませんでした。文庫 で2cmもありそうなのでたいへんだった、 やめたら結末がわからないのでやめられず。 たまゆらの愛 (光文社文庫) 作者:藤田 宜永 発売日: 2019/04/26 メディア: Kindle版

「スターリンの葬送狂騒曲」

スターリン死去後の権力争いの顛末をコメ ディ化した映画なのだがブラックユーモア として笑えない、あまりにひどい主導権争 いは滑稽を越えて悲惨である。毛沢東、ス ターリン、ヒトラーが三大粛清者だそうだ が歴史は哀しいものだ。 権力を握るフルシチョ…

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ「理想の彼氏」

ゼタ=ジョーンズは好きな女優なのでつい 見てしまった。彼は15才年下の草食系男子、 いわゆる肉食系のゼタ=ジョーンズが徐々 にこの男に惹かれていく。この男の気分は よくわかる、子守や掃除とかは好きじゃな いけどバリバリ働かなくても穏やかな毎日 が…

「黒澤明映画はこう作られた」

NHKでやっていたドキュメンタリーを録 画して見た。昔、影武者を撮影している ドキュメンタリーを見たことがある、仰 天した、役者を怒鳴りまくっていた、あ んな緊張した現場で映画を撮れるんだろ うかと按じた。それに比べれば今回のド キュメンタリーはお…

色弱20:紅葉

紅葉は緑が赤になる、補色の位置にある緑 が赤になるにはどこかを通過していくはず である。緑に赤を混ぜると理屈では補色な ので黒になるが実際には茶色のようなくす んだ色になる。そうか、緑の葉は枯れて茶 色になりその後赤くなるのだろうか。茶色 は黄…

インフルエンザワクチン接種

8、9年ぶりにインフルエンザのワクチン 接種をした。11月というのに20℃を超え る暖かさが続いて散歩も気持ちがいいのだ が、からだのバランスもよろしくない。 岩波新書の鷲田清一「哲学の使い方」を読 んだ。途中から読めない、むつかしい、飛 ばし飛ばし…