2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ウィノナ・ライダー「若草物語」

1994年アメリカ映画。若草物語は1933年、 1949年、1994年、2019年と映画化されて いるらしいが最初のを除いて見たことに なる。 1949年のはよくまとまっておりジョーも 男勝りの元気であり、2019年のは女性自 身そのものが強くなっていた。この1994 年ではそ…

チューリップ咲く2023

何か月も地面の下で待機して、必ず出て くるのは、やっぱり小さな感動がありま すね。 ktoshi.hatenablog.com

吉田修一「森は知っている」

先日読んだ「太陽は動かない」の前段階 の話のようだ。どうして産業スパイのよ うなものになったかという話、家で虐待 を受けていた幼年期を持つ青年が成長し ていく話なのだが。 実は太陽は動かないと関係があると思っ ていなかったので、またも吉田修一ら…

モーガン・フリーマン「エンド・オブ・ステイツ」

エンド・オブ・なんとかシリーズの3作目。 つい見てしまったんだよね、相変わらず 大統領が助かるならなんでもする、もの すごく人が死ぬ、殺す、もう見ていると 麻痺してしまう感覚。 ダイ・ハードのような弱みもない、ユー モアもない、でも飽きずに見て…

エリア・カザン「エデンの東」

1955年アメリカ映画。学生時代に名画座 で観た。その時はピンとこなかった。弟 は甘えているとしか思えなかった、繊細 な感情の揺れなんてわからなかった。 あれから50年、母親の愛情を受けず、父 親は兄贔屓に見えて愛情を感じられず、 そうした子供が自分…

映画「詩人の恋」

ただタイトルに惹かれて見た。 2017年韓国映画、韓国映画はほとんど見 てないので、主演のヤン・イクチュンも まったく知らず。 済州島の普通の風景と普通の暮らし、そ こでの思いがけない恋、いや恋というは っきりしたものではない、憐憫、同情、 若い同性…

作品展2023

地元の版画クラブの作品展を市ホールで 開催した、ここでは2回目。 小品2点と大判1点(去年の芸文センタ ー展示品)の3枚を出品。額装するとそ れらしく見える。 現在は次の流れで動いている、 3月 地元の市ホールでクラブ展 5月 栄地下の画廊で3クラブ…

大江健三郎さん

前にも書いたように、好きだけど嫌い、 嫌いだけど好き、という作家だった。 その独特のわかりにくい文章も次第に読 むリズムを見つけだすことができ、ずっ と読めていなかった万延元年のフットボ ール、燃えあがる緑の木3部作、同時代 ゲームとようやく読み…

三木卓「馭者の秋」再読

わたしのベスト何冊かの一冊で、ふとな ぜその思い入れはなんだったのか確認し たくなり、本棚を探したけど見つからな くて引越しの時に処分してしまったのか と再度入手し、再読したのだ。 そうそうこういう話だった、いや物語自 体はそれでいい、49才の…

デンゼル・ワシントン「マグニフィセント・セブン」

wikiを見ると、1954年の「七人の侍」を 基にした1960年の「荒野の七人」をリメ イクした2016年のアメリカ映画とある。 七人の侍のリメイクではなく荒野の七人 のリメイクらしい。 「七人の侍」の偉大さがわかる、重厚な 脚本、人物設定、細かいディテールが…

「震える」から12年

あれからなにかが変わるのかと思ったの に、なにも変わらなかった、人はそう簡 単には変わらないのだろう。 わたしはあの1年くらいの事、大きな話 ではなく、わたしが体験したことを忘れ ないようにしよう、例えば「ふるさと」 という歌を歌えなかったこと…

ルイ・マル「地下鉄のザジ」

テレビでときどき意外なものを放映する。 有名な「地下鉄のザジ」これがルイ・マ ル監督作品とは知らなかった。1960年フ ランス映画。 ルイ・マルは1975年か映画館で「ルシア ンの青春」を観て重い衝撃を受け、名前 を知り、「死刑台のエレベーター」「鬼 火…

グレゴリー・ペック「白鯨」

1956年アメリカ映画、ジョン・ヒュ ーストン監督作品。 ぼけっとしていてヘミングウェイの「老 人と海」と間違えていた、なぜペックな のかなと思いながら。 なにか白鯨がキリスト教のなにかの比喩 なんだろうか、若き時に足を食いちぎら れた復讐だけじ…

村上春樹「村上さんのところ」

村上春樹の長編新刊予告が出て、しかも なんと「街とその不確かな壁」という。 かつて文学界に「街と、その不確かな壁」 という中編小説を掲載し、それを出版せ ず没にした幻の作品という経緯があるが、 ほぼ点がないだけの題名の長編新刊とい うので期待が…

春近し

フリーになって半年ごとにちいさなテー マを持つを書いたことがある、とんでも ないことだった、あっという間に5年が 過ぎた、コロナ禍もあったからだろうが、 それでも光陰矢の如しである。 半年じゃない、5年ごとにテーマを決め るぐらいでちょうどいい…

吉田修一「橋を渡る」

吉田修一をもう一冊。吉田修一ははずれ がない作家だと思っていたが、先の「太 陽は動かない」に乗れず、じゃあと「橋 を渡る」。1章から3章まではそれぞれ 別の話だけど読ませる、なんとなく不穏 な空気なんだけど。 そして4章、一転してSF。1から3章…

ニコール・キッドマン「アラビアの女王 愛と宿命の日々」

2015年アメリカ映画。 砂漠の女王と呼ばれたガートルード・ベ ルの物語、アラビアのロレンスは有名だ がこちらはまったく知らなかった。 wikiで調べるとアラビアのロレンスと同 様にイギリスの植民地政策に貢献したよ うだが、いまひとつ複雑な政情がわ…

吉田修一「太陽は動かない」

ひさしぶりに東京へ用事で出掛けたので、 新幹線のお供に読んだ本。 吉田修一がこんな話を書くんだと驚く。 産業スパイというか闇ビジネス社会の話 なんだけど、まあ飽きもせず一気に読ん でおいて、いやこんな都合のいい話はな いぞ、これは流行りのハリウ…