三浦しをん「きみはポラリス」

ポラリスは北極星なのだそうだ。きみは動 かない天の中心の星ということなのだろう。 三浦しをんの短編集、「骨片」「森を歩く」 がよかった。ちょっとどうかなと思わせる のも含むいろんな恋愛の在り方を示す。 きみはポラリス (新潮文庫) 作者:しをん, 三…

安野光雅さん

が亡くなられた、94才。彼のファンだっ た、勝手に影響を受けた人だった。 1.エッセイ 科学的思考を勧めるエッセイが好きだった。 「散語拾語」とか、特に森毅との「数学大 明神」がお気に入りだった。全集(文集) も買ったし、他にもたくさん持っている…

新海誠「天気の子」

地上波でカットなしで放映されるというの で録画して見た。若者を中心に大ヒットし た映画、以前の作品でもきっと書いたが、 美しい東京の街、都会だけでなく普通の住 宅街、裏通りなども見事な描写は時代の記 録にもなるだろう。一方、人の描写は景色 に比…

「なまいきシャルロット」

1985年のフランス映画。 思春期のもっていきようのない不安、反抗、 違和感というものがすごくわかる、自分も まったくそうだった。 ここじゃないどこかへという気持ちが、ピ アノ少女に向かい、船員の男に向かう。 近所の少女がいい、家族とうまくいかなく …

村上春樹「猫を棄てる」

村上春樹の父と父の戦争について語られた 作品。基本は父との和解、あるいは息子の 帰還(放蕩息子の帰還か)である。ここへ きて父のことを知りたいと思い調べ、その 歴史を継承していく作業をとおして父と和 解する、子供のいない村上春樹はこういう かた…

三浦しをん「まほろ駅前番外地」

まほろ駅前のスピンオフ短編集。 こっちのほうがおもしろかった。もう一冊 シリーズがあるので入手せねば。 まほろ駅前番外地 (文春文庫) 作者:三浦 しをん 発売日: 2012/10/10 メディア: 文庫

アマンダ・セイフライド「親愛なるきみへ」

アマンダ・セイフライドとエマ・ストーン の区別がつかなったが、ようやくわかるよ うになった。アマンダ・サイフリッドはマ ンマ・ミーア、ジュリエットからの手紙、 レ・ミゼラブルの女優だ。そしてこれは2010 年の作品、アメリカの恋愛映画、主人公の 男…

トム・ハンクス「キャスト・アウェイ」

トム・ハンクスなので録画してあったが、 どんな映画かまったく知らなかった。それ で漂流もの、無人島もの映画だったのだが、 ウィルソンのバレーボール、Fedexの荷物、 恋人の時計写真が希望となる。ウィルソン はネイティヴな神のよう。 帰還後の人生は新…

辻真先「たかが殺人じゃないか」

2020年のミステリ3冠をとった小説とい うので図書館で借りて読んだ。 わたしの好みではありませんでした、青春 ミステリというのは苦手。辻真先は名古屋 では昔有名だった代議士を親に持ち、テレ ビの脚本家、作家として知っていたが、本 を読んだのははじめ…

箱根駅伝

三浦しをんの「風が強く吹いている」を読 んで、正月に箱根駅伝を見てみようと思っ た。テレビで目にしたことはあったが、通 しで見たのは初めて、もちろんいろんなこ とをしながらであるが。勝負は非情である が、出られなかった多くの選手達も含めて 栄光…

國分功一郎「暇と退屈の倫理学」

ベストセラーになった哲学の本らしい。暇 とか退屈とかの意味を考える、退屈の苦し さとかを考えて、自分だけの生き方のルー ルを見つけるというのだが、そんなことの 意味なんて考えたこともなかった。 ここでの結論は、消費するな浪費せよとい うことで、…

島田裕巳の新書2冊

本の題名が長いのでタイトル欄に書けない、 こういう題名を付けないと読んでもらえな いのだろう。 幻冬舎新書「なぜ八幡神社が日本でいちば ん多いのか~八幡/天神/稲荷/伊勢/出雲/春 日/熊野/祇園/諏訪/白山/住吉の信仰系統~」 と、同「浄土真宗はなぜ日…

お年賀2021

我が家の中だけでも普通であることが(申 し訳ないけど)ありがたい正月だった。 5年振りに「66才の自画像」を描いた。 どうしても眼が強い、もっとどんよりした 眼なんだが、と考えたら鏡の中の自分の顔 を眼を凝らしてしっかり見て描くのでこう いう眼にな…

リチャード・バートン「聖衣」

ハリウッドの史実映画というかキリスト教映 画の一作。キリストを十字架にかける指揮を とった将校が、キリストの聖衣を手にしてか らいとも簡単にキリスト教に転ずるところが わからない。当時の異端、邪教、異教徒なの で理解するのはよほどなにかがないと…

中村好文「普段着の住宅術」

持っていなかった本が文庫になったので購 入、読んだ。やっぱり設計で誇示しない、 好奇心が溢れている、普通の建築家ではな いのに普通(普段着のか)の住宅を作る。 そして文章も楽しい、自分も楽しく暮らし たいと思わせる、豊かな気分になる。 普段着の…

木下長宏「ゴッホ<自画像>紀行」

ゴッホを研究するにいろんな切り口がある が、自画像に着目し全生涯を見渡すような 本、新書を読んだ。 彼の自画像は42点、描かれている時期はパ リ時代の2年間に集中してる。そこから謎 解きをしていく、スリリングで興味深くお もしろい。おもしろかった、…

樹木希林「日日是好日」

樹木希林の最後の作品らしい。 黒木華も負けず存在感がある、テレビでは 見られない大柄な表情、演技なのだろう。 正月休みだと思い、いやずっと休みだった と思い直す、でもやっぱりコロナでちょっ と奇妙な正月休みがはじまる。 日日是好日 通常版 [DVD] …

ジュディ・ガーランド「若草の頃」

もう一本、ジュディ・ガーランド。 これは知らなかったが有名な映画らしい。 1903年の中西部セントルイスでの家族の 物語。よくあるパターンで4人姉妹の次女、 闊達で恋に憧れる女の子がジュディ・ガー ランド、母親は若草物語の母親役と同じ。 セントルイス…

ジュディ・ガーランド「イースター・パレード」

昔見たことがあると思っていたが、見てみ たら初見の映画だった。これはもの忘れで はない、あの頃のミュージカルはみんなよ く似ていて紛らわしい。お話はたわいない のだが、フレッド・アステアのダンスが軽 快で品があり美しいという映画だと思う、 併せ…

年末へ

クリスマスになるとあとはいっきに年末へ、 コロナ渦でそれらしい予定はないけれど。 新聞で自己正当化の欲望という言葉を知っ た。自分がなにかに共感すること、あるい は、なにかを代弁すること憤ることはすな わち自己正当化の欲望であると。 自分では寛…

三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」

三浦しをんの直木賞受賞作をようやく読ん だ。ちょっとサービス精神が旺盛すぎる盛り込みではあるが、二人の背景が徐々に明 らかにされてどたばた話に奥行きを与えて いる。うまい、やっぱり三浦しをんは。映 画化もされてるんだな。 どっしりした堂々たる長…

一万人の第九2020TV

テレビで放映されているのを見た。 まあ、途切れさせず来年につなげるという 意味が大きかったでしょう。もちろんどこ に映っているかはわかりませんでした。 ことしはベートーベン生誕250年で12月に 入っていろんな番組がありいささか勉強に なった。交響曲…

市ホールにて展示

コロナ渦で大きく作品展ができなかったけ れど、ささやかに展示された。一区切り。 「口縄坂」と「4本のバラ」、バラは1色 刷りから2色刷りに変えてみた。

横山秀夫「64(ロクヨン)」

もう新しい作家を読みはじめるのはやめよ うと思っていたのに辻原登は別格として、 三浦しをんを読みはじめ、こんどは横山秀 夫を手に取った、でもこれっきりの予定。 どうしてこういう警察内部を扱ったものが 人気があるのかというとやっぱり権力のあ る者…

三谷幸喜「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」

もうひとつという気分で、こんどはコメデ ィそのもの。角野卓造と伊東四朗のかけあ いがうまい、八嶋はあくがつよいがこの芝 居では不思議と違和感がない、沢口靖子は 素なんだろうか、ただただ笑わせてもらっ た芝居だった。you****で見られるのはい かんの…

三谷幸喜「笑の大学」

いつ見たのだろうか、wikiでは1997年に テレビ放映されたとあるのでこれを見たの だろうか。そして2度目(映画版は見たけ ど)。西村雅彦と近藤芳正の二人芝居。三 谷幸喜がこれは私の考え方が詰まっている 芝居だというようなことを云っているので 気合充分…

デンゼル・ワシントン「クリムゾン・タイド」

緊張感のある映画だった。軍隊の中で上司 に意見を云う、反対するのは日本ではあり えないだろう。しかも黒人で戦闘経験もな く、それでも自分の意志を貫くところは立 派だった。上司も最終的にはその意志の強 さを評価するところは、だてに上司をやっ てい…

ロイ・シャイダー「恐怖の報酬」1977年版

昔、名作といわれるイブ・モンタンの「恐 怖の報酬」1953年版を見たことがあり、そ のリメイク作品が撮られたことも知ってい たが、なんと1977年もう40年以上前の映画 になっている、驚いた。 意外におもしろい、ニトログリセリンのハ ラハラドキドキよりも…

一万人の第九2020当日配信

一万人の第九は、少ない人数でも合唱団と 観客を入れてと準備に苦労されていたが、 第3波が来てしまい、結局無観客での開催 となった。関係者の模索により、ライブ配 信があり、またリモート参加があり、また アップしたリモート合唱が流れ(流れたの かな…

原田マハ「ハグとナガラ」

美術物ではない作品、短編集。 ちょっと難解なものを読んでいたので、軽 く読めるものと、いやすぐに読み終えまし た。いろんなものを受け入れて前に行く、 そのためにすこしの息抜きというか栄養と いうかそれが旅だと、そう大きい声で云え る落ち着きが戻…