そういうことだった

続けて高校時代の友人と会っていろんな

話をした。話していると自分が明確に考

えていたわけではないことを口に出して

いる、キャッチボールしているとそうい

うことがときどきある、それでモヤっと

していたものに形が現れてくる。

さて、自然に口に出たことでどこかで読

んで気になって溜まっていたことだった

のではと調べる。で、見つけた。

津野海太郎の「最後の読書」という本に

堀江敏幸がこう書いていると。「到達点

ではなく通過点を重ねてこの世から消え

る…」

そこから鶴見俊輔が「もうろく帖」でも

同じようなことを言っていたという。

そうだった、わたしのなかでいままでに

特段の到達点があったわけではない、で

もこれからは到達点も目指さない、日々

の通過点を楽しむ。

そういうことだった。

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守山区の展覧会へ2023

高校時代の友人の4人展が4年振りにあ

り出掛けた。水墨画をやっているので

その軸装も自分でできるように学んだ

とのことで大きな作品も数点あった。

近況報告、実は先週高校の最後になる

という同窓会があったばかりでその話

も出たけれど(欠席)、それでも今の

関心事、やっていることの話が中心で

刺激を受ける。同じ部活の仲間なので

楽器の話にもなりピアノをはじめたと

報告。もひとつ前へ。

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谷崎潤一郎「猫と庄造とふたりのおんな」

谷崎の5冊目。

そういえばと思いついて青空文庫を見に

行ったらありました。短編はこれでいい

かな。

「猫と庄造とふたりのおんな」タイトル

がいい、読みたくなる。(本当は「をん

な」らしい)

ダメ男の系譜の小説、wikiを見たら映画

化されていてやっぱり森繁久彌だった。

猫を巡ってどうでもいいような話を一気

に読ませる、これは文章の上手さなのだ

ろうか、関西弁の平易な文章が流れるよ

うだ、これが上手いということなのか。

 

 

鉛筆デッサン講座(7)

7回目はきゅうりとタッパー、やはりタ

ッパーはむつかしい、半透明なんて無理

である。

わかっていたことだが10回くらいでデ

ッサンがうまくなるわけではない、なん

となくデッサンとはそういうものなのか

がすこしわかるということだ。

90分でここまで仕上げる、描きはじめ

は形がいびつで徐々に修正しながら整え

ていく、その過程はおもしろい、ここか

らの仕上げはわからない。