2015-01-01から1年間の記事一覧

カトリーヌ・フロ「女はみんな生きている」

フランスの女優カトリーヌ・フロ主演の映 画をレンタルショップで見つけたので見る。 普通の女性が事件に巻き込まれていくコメ ディというかドラマというか、なかなか奇 妙な展開に驚くばかり。いやあ、面白かっ た。2014年9月3日のブログで書いた 「…

ジュディ・デンチ「マリーゴールドホテルで会いましょう」

ハリウッド映画でないものを見たいとレン タルショップでいろいろ探していると、ま るで知らなかった映画があるものだ。 ジュディ・デンチ、マギー・スミス、名優 ぞろいの役者達がそれぞれ理由がありイギ リスからインドへ移り住んでの物語。 これはよかっ…

ワーグナー「管弦楽名曲集」

映画「桐島、部活やめるってよ」のラスト の劇的なシーンに吹奏楽部の演奏が被って 使われていたのがワーグナーの「ローエン グリン」の「エルザの大聖堂への行列」と いう曲だと知った。 それで、タワーレコードでCDを探したの だがなかったので、とにか…

ジャンヌ・モロー「クロワッサンで朝食を」

題名から軽妙なフランス映画を思い起こさ せるが、これが一筋縄にはいかない。 死刑台のエレベーターなどで有名なジャン ヌ・モローが年老いて圧倒的な存在感、強 い眼力。バルト三国エストニアからの移民 としてのパリ人と、パリに憧れるエストニ アからや…

スターウォーズ「フォースの覚醒」

今年の正月休みは名古屋にも帰らないつも りなのでゆっくり、28日は仕事だが気持 ち的には26日からもう休み。 それで、なんばパークスの朝10時の字幕 版を観てきた。満員かなあと心配していた らガラガラ2割くらいの入り、中高年ばか りで拍子抜け。 …

吉田大八「桐島、部活やめるってよ」

本を読むことはないだろうが、映画はキネ 旬の2位の作品だとは知っていたので、テ レビ放映があったので録画して見た。 おおー、こういう話か、本の方もこういう ストーリーなのか、やっかいな高校生活を リアルに映し出した作品といえるのだろう。 いわゆ…

三浦雅士「青春の終焉」

青春という言葉が近代とともに現れて70年 代に終焉を迎えるというコンセプトの評論 集だと思い、ちょっと期待して読んだ。し かし小林秀雄や三島や太宰や書きたいこと がありあまるほどあって、あまり知識のな い私にはあっぷあっぷの感あり。 すみません、…

橋爪大三郎「おどろきの中国」

またも出張のお伴、講談社現代新書の一冊。 中国の様子はそもそもよくわからない。隣 人だから仲良くしておくのに越したことは ないと素朴に思っているのだが、それでも 近年のあれこれをみると一歩引いてしまう のは正直なところ。それで読んでみた。 わか…

名古屋ボストン美術館「ヴェネツィア展」

ひさしぶりに名古屋のボストン美術館へ。 ヴェネツィアの中世からルネッサンスあた りの絵画、版画、ガラス、衣装等を展示し、 とくにベッリーニのなんとかの肖像がイチ オシ。ブーダンのヴェネツィア風景も気持 ちよく、多くの版画も楽しめた。 ここは本家…

池澤夏樹「双頭の船」

震災を扱った小説というので、単行本が出 た頃はまだためらいがあったのだが文庫に なったのでようやく読んだ。 ファンタジーである。こういう表現でしか まだ書けなかったんだろうなと慮る。奇妙 な話からはじまり、船が現れそれがどんど ん大きくなってく…

司馬遼太郎「司馬遼太郎が考えたこと(9)」

続けて第9巻。坂の上の雲についての執筆 の苦労がいろいろと吐露されている。私は なぜ坂の上の雲がある階層の人たちに絶賛 されているのかいまひとつ要領が得ないの であるが、それでも力作であることだけは 充分にわかる。

司馬遼太郎「司馬遼太郎が考えたこと(8)」

しばらく休んで、ほかの本や司馬遼太郎は 「空海の風景」とか読んでいたが、またこ のシリーズを手に取った。7巻まで読んで きたので8巻である。土佐藩の深層、島津 藩の背景等やっぱりおもしろい、私たちは 住んできた街の風土やなにやらに影響を受 けざ…

秋の気配の11月

今年は珍しく秋がやってきたなあと感じさ せた年だった。コットンセーターを出して、 ウールセーターを出して、薄手のコートを 出してと順々になにを着るのか迷った。 いろいろと忙しくストレスを溜めながら、 ヨガ教室に行き夜の散歩を歩いた.

鶴見俊輔「思い出袋」

鶴見俊輔の最晩年のコラムをまとめて岩波 新書から。同じ話を繰り返しながら、それ でも右を左を縦横無尽に語りつくす、奥が 深いとしか云いようがない。

ヘレン・ミレン「黄金のアデーレ」

TOHOシネマズなんばでヘレン・ミレン 主演の「黄金のアデーレ・名画の帰還」を 観てきた。ナチスに奪われたクリムトのア デーレの肖像画をアメリカに住むオースト リア人が取り戻す物語で、なかなか重厚な 作品に堪能した。 といっても、いささかアメリ…

島田章三「国展とシマダイズム」

会場で新しい画集を販売していたので購入 した。島田章三と島田鮎子が切磋琢磨しあ いながら成長していった足跡がここにある。 かわいいリトグラフがおまけで付いてきた。

高島屋画廊「島田章三展」

高島屋を東京日本橋店から横浜、京都から ようやく大阪店での島田章三展。 いまだ若々しい新作もあり楽しんだ。ちょ うどギャラリートークの日で、ご本人にも お会いすることができた。

ネット依存

ネットのニュースとコメントをだらだら読 むのをやめることとする。つい暇なとき読 んで書かれるコメントまで読んでぐったり することがしばしばあり、心の平穏を脅か す存在であることはわかっていたのでやめ ることとする。 家で朝日とたまにNHKニュー…

丸谷才一「別れの挨拶」

丸谷才一が亡くなった後、編集者たちが編 集した遺作に近い評論、エッセイ、書評集。 評論はいつものように私には荷が重いが、 エッセイはかわらず楽しく、書評は彼の好 みがよくわかりこれも楽しい。 もっと小説をたくさん書いてほしかったな。

サリンジャー「フラニーとズーイ」

村上春樹翻訳の新作が文庫版ででたので買 ってはいたのだがなかなか手が出なくてそ のままにしていたのだが、出張のお伴に持 っていく本がなくて、やむなくようやく読 むことになった。でも仕事に同伴する本で はなかったな。 ちょっとあいまいな記憶だが1…

司馬遼太郎「空海の風景」(上)(下)

聖徳太子から奈良時代に仏教はあり、そこ へ天最真空と覚えた天台宗と真言宗ができ て、その真言宗の空海が弘法さんとか云わ れて庶民信仰になったのはなんなのか、漠 然と不思議に思っていたが、ようやく司馬 遼太郎の上下巻を読んで、こういう人だっ たか…

吉田修一「パーク・ライフ」

吉田修一は「悪人」や「横道世之介」を読 んだが、芥川賞受賞作を読んでいなかった ので読んだ。 そうか、こういう作風ではじめたのか。ま あなにかがあたらしかったんだろうな。

100分de名著「サルトル実存主義とは何か」

最近、教育テレビにすこしはまっていて、高 校講座の美術や書道、又吉さんの番組、そし てこれ。先回は太宰の斜陽をやっていて2回 ばかり見たのだが、昨日はサルトルの第1回。 なにひとつわからない実存主義。そしていま ひとつわからなかった第1回番組の…

クリント・イーストウッド「J・エドガー」

フーバーFBI長官のことは、昔いろいろ 読んだケネディ関連本によく出てくる宿敵 みたいなFBIのドンの印象なのだが、そ の彼をディカプリオが熱演してなかなか重 厚な作品だった。ああいう一方的な正義感 は一見わかりやすいが非寛容であるゆえに 大き…

フレッド・ジンネマン「わが命つきるとも」

ジュリアや真夏の決闘で有名な名匠F・ジ ンネマン監督のアカデミー受賞作品を録画 してあったので見た。 とにかく世界史が苦手、イングランド王や ブルボン王朝の系図を習ったがほとんど理 解していない、この映画はイングランドの ヘンリー8世、トーマス…

ふんばった10月

家族が不調だったけどなんとかかんとか普 通のくらしをやってこれた。 恒例の半日人間ドックに行ったがよくない ところはそのままで他はまあまあの結果だ った。いつのまにかの年令になっているの だからこういうふうに受け入れていく。

「大統領の執事の涙」

どうしてこういう映画をハリウッドで撮る ことができるのだろう。 自分の思いは内に秘めて、与えられた場所 で誠実に生きることが、信頼感を高め、思 いのちいさな達成になることを、執事とい う仕事から教えてくれる。しかしそれに反 発する息子はデモなど…

アネット・ベニング「フェイス・オブ・ラブ」

週末の夜、好きなアネット・ベニングの準 新作をレンタルで借りて見る。最近は高齢 なのにしわ取りをしてか、すごく若造りを した不自然な顔の女優が多いが、彼女はし っかりしわがあり美しい。 相方のエド・ハリスも十分にじいさんで、 ちょっと奇妙な展開…

ダニー・ケイ「ヒット・パレード」

アメリカの古き良き映画の一つ、ビリー・ ワイルダー脚本の音楽喜劇をテレビで放映 していたのでこんな映画があったのかも知 らずに見た。トミー・ドーシ―やルイ・ア ームストロングが本人役で演奏して楽しい のだが、いや楽しくてよかった。

ジム・キャリー「イエスマンYESは人生のパスワード」

テレビで放送していたので、久しぶりのジ ム・キャリーだと見た。 落ち込んで消極的だった主人公が、あるき っかけでYESマンになって、という話で とてもポジティブ志向の映画だ。昔、アク ターズスタジオというハリウッドスターの 話を聞く番組があって…