2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

8月が終わる

今年の夏は夏気分がなかった。 過去最高の酷暑といわれ、コロナ禍の頃 よりも外出をせず、はじめて、夜を通し てエアコンをつけっぱなしの日々だった。 だから、避暑に行っても暑いねえと外で 楽しむこともなく、夏の風物詩みたいな ことを体験することがな…

三浦しをん「墨のゆらめき」

書道のお仕事小説かと期待して読んだ。 こういうお話は手馴れたものなんだろう、 どんどん読めてしまう。しかし書道の深 みは書かれていない、書とはなにかも書 かれていない、書家の遠田がそのレベル まで来た才能、技術が書かれていない、 これはお仕事小…

フランシス・F・コッポラ「ゴッドファーザーPART II」再見

1974年アメリカ映画。 PART IIというと普通は二番煎じ的なもの になってしまうが、これはPARTⅠを超え る評価を得てアカデミー賞作品賞連続受 賞、でもやっぱり見に行かなかった。 テレビかレンタルビデオで見たのだろう。 さて何十年振りにPARTⅠに続けて…

フランシス・F・コッポラ「ゴッドファーザー」再見

1972年アメリカ映画。当時はマフィ アの映画なので興味がなかった。でもこ の1と次の2が評価があまりに高くて、 テレビで見たのだろう。 さらに3が出た以降もういちど見たよう に思う。ということで3回目か。 うーん、詳細はまったく覚えていない、 …

吉田修一「ミス・サンシャイン」

新作に関心を持つのはもう限られた作家 だけにしようと決めたつもりなんだけど。 高村薫、池澤夏樹、辻原登、村上春樹、 吉田修一、松家仁之、平野啓一郎、三浦 しをん、沢木耕太郎、そんなところか。 その吉田修一、往年の映画大女優(アカ デミー賞候補、…

中野翠「あのころ、早稲田で」

中野翠は先日「小津ごのみ」を読んだの で、関係する本はないかと図書館へ行っ たら、この本を見つけた。 1960年代の東京と早稲田の思い出話。 中野翠は飾らずストレートなもの言いの イメージがあるが、これはちょっと雑な エッセイ、一度書いて組み立…

さそうあきら「神童」1~3巻

お盆疲れか猛暑疲れかしばらくぐったり している。マンガでも読むか。 さそうあきらはオーケストラの話「マエ ストロ」が面白かったので、こんどはピ アニストの話。この作家は絵がうまいの かへたなのかわからない、でも個性的な のは個性なんだろう。 こま…

沢木耕太郎「旅する力」再読

「深夜特急」を再読して、書棚の沢木本 塊りのあたりをすこし整理したら、この 本が出てきた、そうだこういう本もあっ たなあと、つい読みふける。 そうだったなあ、わたしにはそういう旅 する力がなかったんだなあとため息をつ く。 旅する力―深夜特急ノー…

ロマン・ポランスキー「ゴーストライター」

2010年仏独英映画。ポランスキーも 性的虐待等なければもっと偉大な監督に なったのに、チャイナタウン、テス、戦 場のピアニスト、傑作ぞろい。 ユアン・マクレガーの甘い優柔不断な感 じが活かされている、お気楽に見始めた がなかなかサスペンスが効…

スタンリー・キューブリック「スパルタカス」

1960年アメリカ映画。 スタンリー・キューブリック監督作品な ので見なくては。初期の作品なので完璧 主義だとか映像美とかは見当たらない、 彼の作品だとはわからない。wikiをみる と製作総指揮のカーク・ダグラス主導の 映画だったようだ。 共和制ロー…

お盆やれやれ

台風が来るし、なかなか忙しいお盆だっ た。それでもういままでのようなお盆は できないんじゃないかと話し合った。 いくつかのアイデアを出す、自分たちが 納得できればいいので来年は考えたいと 思う。 さいわい台風は逸れて強い雨風だけで済 んだ。

沢木耕太郎「深夜特急」全3冊再読

1月に「天路の旅人」を読んであまり心 が踊らなかった、そういえば「深夜特急」 でカトマンズやあの周辺へも行っていた のだったかなと再読しようとずっと思っ ていた。 「深夜特急」1,2巻が出たのは1986年、 発売日すぐに読みはじめ、香港マカオか ら一…

川本三郎「映画の戦後」続き

この本で惹きこまれたのはアメリカ映画 の赤狩りについてである。 映画には政治や時代が深く入り込んでい ることがよくわかる。赤狩りには2回山 場があり、マッカーシーは2回目の主役 である。俳優や監督脚本家製作者等が吊 るし上げられ、犯罪人とさせら…

川本三郎「映画の戦後」

近くの図書館で、小津そのものの本はな いけど、小津のことが書いていある本な らあるかと探す、まずはこれ。 前半に日本映画、後半にアメリカ映画を とりあげたコラムが載っており、小津や 原節子や高峰秀子について取り上げてい る。実は後半のアメリカの…

独学ピアノ5ヵ月

バイエル70番台後半から80番台へ苦 戦が続く。もちろんそれまでもスムース に弾けるわけではない、ゆっくりつっか えながらではあるけれど、80番前後か らは#や♭が3つもあって音符も増えて トライする気も萎える。webで見るとや はりここが最初の大…

ショーン・コネリー「小説家を見つけたら」

2000年アメリカ映画。ショーン・コネリ ーはやはり存在感あり。16才の少年が膨 大な本や詩を読み、そこまで才能を開花 させることができるのだろうか。隠遁し ている小説家もたった一作で世界的作家 なのもありうるのだろうか。そこが好み のポイントだろう…

興福寺国宝館と天理参考館

興福寺国宝館でやっぱり乾漆八部衆立像 に見惚れる。仏教とは異なる異教の神と いうことらしいが何度見てもその独創性 に感心する。 また、はじめて天理大学付属天理参考館 というところを見る。世界の生活文化・ 考古美術を収集しそれぞれの生活や歴史 を知…

トム・ハンクス「幸せへのまわり道」

2019年アメリカ映画、フレッド・ロ ジャースという有名なテレビ司会者をモ デルにした作品。 父子の和解、寛大に受容する物語、この 司会者はほんとにいい人だったかもしれ ない、ほんとに美談だったかもしれない。 たまたま横道世之介を読んでいてこれ…