2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

黒川創「鶴見俊輔伝」

大晦日、年が明ける前にこの本の感想を書 いておく。筋を通し己れを貫き、一方で柔 軟であることがあらためてわかる。 最後の方でこう書かれている。「対立する 議論においても、何割かの理は、相手の側 に含まれる。」と。今の国内の議論を求め ない風潮を…

椎名誠・目黒考二「本人に訊く」(壱)(弐)

椎名誠が書いた本を、盟友目黒考二が感想 と突っこみをしていく。初期の頃は面白く てどんどん読んだが、そのうち読まなくな った、走り書き、書きなぐりが目につくよ うに感じたからだ。そのあたりは正直に述 べている、というかほとんど覚えていない ので…

「私は、マリアカラス」

はじめて県営名古屋空港脇のエアポートシ ネマへ行き、マリアカラスのドキュメンタ リー映画を観た。頂点に立つ人の孤独とプ レッシャーが痛い、なぜか美空ひばりを思 い浮かべた。高音域の美しさもさることな がら表現力の確かさが素晴らしかったのだ そう…

recollection2018(4)

12.働く、ボランティアする ハローワークへ通い失業給付を受けた。そ こでいろいろ話を聞いたり調べたりしてや はりもう働きたくないと痛感した。働かな くてはならないなら前の職場を辞める必要 がなかった、別に嫌で辞めたわけではない のだから。 ボラ…

recollection2018(3)

9.美術趣味 これは色弱者としての立場が関係するが、 それは後述するとして。 大阪で銅版画を楽しんできた、うまくはな らないけどなにができるかわからない面白 さは変わらない。帰郷して近くで銅版画を やっているグループを探したがないかわり に木版画…

recollection2018(2)

5.家事について いままでもそれなりに家事を手伝ってきた し、フリーになってその度合いを増やして きた。暮らしは細事の積み重ねであり、家 事はやることがいっぱいある。 ある日、妻は手伝うという考えは違う、い まは家事は対等分担だと云う。ははあー…

recollection2018(1)

1.仕事を全うするというのもひとつの見 識だが、最後くらいは自分で決めると宣言 し自分で断ちきることは意味があったと考 える。 2.17年間暮した関西圏はなかなか住みよ いいいところだった。でも結局中京圏へ帰 ってきた、名古屋的なものは好きではな…

取捨選択しながら

あいちトリエンナーレ2019のボランティア 募集をみつけ迷ったが申し込みを断念する。 現代アートを理解したいトリガーになると は思ったが、やはりボランティア規模が大 きく組織というものが前面に出てくると推 察しあきらめる。もう組織では動きたくな い…

だるい感じ

熱は下がっているのになんとなくだるい、 熱っぽい。そういえば働いているときはと きどきそういうことがあったな、仕事を辞 めてはじめてのことだ。まあそれだけ調子 がよかったことだと思うことにする。 ディーラーから電話があってようやく車の 修理が終…

マイケル・ダグラス「ダイヤルM」

熱を出したので久しぶりに録画してあった 映画を続けて見ている。 ヒッチコックのダイヤルMを廻せのリメイ クということだが、すでに忘れてしまって いるので初見と同じよう、と思っていたら 中身も大幅に変更されているらしい。 主演が恋に落ちたシェイク…

ロバート・アルトマン「ロング・グッドバイ」

ハードボイルドのチャンドラーのフィリップ ・マーロウもの映画化作品、以前にもロバー ト・ミッチャムのをみたことがあるが、今回 はエリオット・グールド、監督はロバート・ アルトマン。 どうなんだろう、本でも思ったが、清水俊二 でも村上春樹でも読ん…

失業給付終了

最後のハローワークへ行き、お礼も云って 一段落した気分。40年掛けていた雇用保険 の恩恵であり、また社会勉強にもなった。 70まで働けと云われても、やはりもう働き たくない実感、働ける能力もないことを痛 感、貧しくてもそのなかでやっていくだけ のこ…

矢橋六郎

以前の暮しの手帖で矢橋六郎の紹介がされ ており、中日ビル玄関の天井に「夜空の饗 宴」というモザイク画の代表作があること を知った。その場所は昔、栄で待ち合わせ するときに使っていて、懐かしい場所なの だが天井に関心があったわけではなかった。 雑…

吉田秋生「海街dialy9 行ってくる」

長い付き合いだった海街も最終巻、今回は 発売日に購入できた。結局すずの初恋がメ インではあるが、ちかちゃんの話も、福田 さんの話も大きくて、群像劇のように動い ていく。いいひとばかりであくまでファン タジーとして楽しむ、いい時間を共有でき て楽…

散歩

近所の距離感がまだつかめない。歩いて行 けるところは歩いていこうと思っているの だが。それでマップで調べてみた、近い順。 スイミング 150m コンビニ 500m 食品スーパー 700m 私鉄駅 800m 書店 850m 図書館 1100m 大学 1100m かかりつけ医 未定 病院 150…

「自分らしく」なく

永田和宏の「知の体力」を読んで、興味が 高まり図書館で借りてきたエッセイ集「あ の午後の椅子」を読んでいる。 そこに「自分らしく」なく生きるというエ ッセイがある。え、どういうことと思い読 み直した。そうか、そうなのか、自分らし く生きるのでは…

水彩講座10

名古屋芸大の水彩講座も最終回10回目で ある。最後は柑橘類でみかんとレモン、 みかんは輪切りで、みずみずしい感じを 表わすとのこと。最後の日なので時間切 れ、帰宅後ゆっくり仕上げるつもり。終 了後懇親会あり、新しい描き方もすこし 習得できて有意義…

鶴見俊輔の評伝

鶴見俊輔の熱心な読者ではない。読みやす そうなのをぽつぽつと読んだだけである。 昔「思想の科学」を何度か読んだ。その昔 にはべ平連の活動を知った。自叙伝として 「期待と回想」(上下)を買って読んだ。 上野千鶴子、小熊英二が聞き出す「戦争が 遺し…

木版画教室リターンズその後

忘れていた、2度目の教室は4回を終了し 作品を作った。しかしうまくいかなかった、 そういつもうまくいくわけではないだろう。 1月よりじっくり取り組もうと思う。

高階秀爾「受胎告知」

キリスト教の信者でもないし、聖書のでき ごとを信じているわけではないが、受胎告 知のアイデアはよくできている。しかもド ラマティックなできごとであり、画家が描 きたいと思うのはよくわかる。 私のイチオシはフラ・アンジェリコのサン・ マルコ修道院…

原田マハ「たゆたえども沈まず」

原田マハは久しぶり、ゴッホの弟テオの物 語であろう。欠点だらけのゴッホを献身的 に支えたテオは一枚しか売れなかったゴッ ホの絵をずっと認めてきた、ただ兄だから ではなく画商として先を見る力があったと いうことだろう。より偉かったのはテオの 奥さ…

水彩講座9

とうとう9回目。今回は手を描いてみる。 手の色はどういう色だろう、昔は肌色とい う絵具があった、でも今はもう使えないだ ろう、どうやって色を出すのかわからず。 左利きなので、左手で描いた右手と右手で 描いた左手を並べた、わたしは両刀使いで ある。

暖冬の12月

もう12月である。寒くなってきたが今年 は暖冬という。ずっとマンション暮らしだ ったので一戸建はそれでも寒い、廊下が寒 い、洗面フロトイレ寒い。ここでの暮らし もあたりまえになってきた、ずって住んで いたような感覚、時間というのは不思議な もの…

フットサルFリーグ戦

金城埠頭にある体育館へフットサルを観に 行った。スポーツがプロ志向で組織化され て、フットサルもFリーグだそうで、招待 券をもらったので名古屋オーシャンズの試 合を観た。テレビでちらちら見たことはあ ったがハンドボールかバスケットのような、 サ…

名古屋芸大室内楽の夕べ

名古屋芸大音楽講堂で室内楽の夕べという コンサートを聴いた。ベートーベンのクラ リネットとチェロとピアノの三重奏曲とい う曲、フルート7本によるアンサンブル等。 地元で無料でゆったりとクラシックを聴け のはうれしいことだ。

永田和宏「知の体力」

ずっと二刀流の人、二足のわらじをはく人 に憧れてきた。堤清二、北山修、村上春樹、 そして永田和弘は京大理系の名誉教授にし て歌人、歌会始選者と本物である。 そう昔、π型人間のすすめみたいなのが流 行ってこれに感化され志向するようになっ たのだと思…