2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

鶴見俊輔「思い出袋」

鶴見俊輔の最晩年のコラムをまとめて岩波 新書から。同じ話を繰り返しながら、それ でも右を左を縦横無尽に語りつくす、奥が 深いとしか云いようがない。

ヘレン・ミレン「黄金のアデーレ」

TOHOシネマズなんばでヘレン・ミレン 主演の「黄金のアデーレ・名画の帰還」を 観てきた。ナチスに奪われたクリムトのア デーレの肖像画をアメリカに住むオースト リア人が取り戻す物語で、なかなか重厚な 作品に堪能した。 といっても、いささかアメリ…

島田章三「国展とシマダイズム」

会場で新しい画集を販売していたので購入 した。島田章三と島田鮎子が切磋琢磨しあ いながら成長していった足跡がここにある。 かわいいリトグラフがおまけで付いてきた。

高島屋画廊「島田章三展」

高島屋を東京日本橋店から横浜、京都から ようやく大阪店での島田章三展。 いまだ若々しい新作もあり楽しんだ。ちょ うどギャラリートークの日で、ご本人にも お会いすることができた。

ネット依存

ネットのニュースとコメントをだらだら読 むのをやめることとする。つい暇なとき読 んで書かれるコメントまで読んでぐったり することがしばしばあり、心の平穏を脅か す存在であることはわかっていたのでやめ ることとする。 家で朝日とたまにNHKニュー…

丸谷才一「別れの挨拶」

丸谷才一が亡くなった後、編集者たちが編 集した遺作に近い評論、エッセイ、書評集。 評論はいつものように私には荷が重いが、 エッセイはかわらず楽しく、書評は彼の好 みがよくわかりこれも楽しい。 もっと小説をたくさん書いてほしかったな。

サリンジャー「フラニーとズーイ」

村上春樹翻訳の新作が文庫版ででたので買 ってはいたのだがなかなか手が出なくてそ のままにしていたのだが、出張のお伴に持 っていく本がなくて、やむなくようやく読 むことになった。でも仕事に同伴する本で はなかったな。 ちょっとあいまいな記憶だが1…

司馬遼太郎「空海の風景」(上)(下)

聖徳太子から奈良時代に仏教はあり、そこ へ天最真空と覚えた天台宗と真言宗ができ て、その真言宗の空海が弘法さんとか云わ れて庶民信仰になったのはなんなのか、漠 然と不思議に思っていたが、ようやく司馬 遼太郎の上下巻を読んで、こういう人だっ たか…

吉田修一「パーク・ライフ」

吉田修一は「悪人」や「横道世之介」を読 んだが、芥川賞受賞作を読んでいなかった ので読んだ。 そうか、こういう作風ではじめたのか。ま あなにかがあたらしかったんだろうな。

100分de名著「サルトル実存主義とは何か」

最近、教育テレビにすこしはまっていて、高 校講座の美術や書道、又吉さんの番組、そし てこれ。先回は太宰の斜陽をやっていて2回 ばかり見たのだが、昨日はサルトルの第1回。 なにひとつわからない実存主義。そしていま ひとつわからなかった第1回番組の…

クリント・イーストウッド「J・エドガー」

フーバーFBI長官のことは、昔いろいろ 読んだケネディ関連本によく出てくる宿敵 みたいなFBIのドンの印象なのだが、そ の彼をディカプリオが熱演してなかなか重 厚な作品だった。ああいう一方的な正義感 は一見わかりやすいが非寛容であるゆえに 大き…

フレッド・ジンネマン「わが命つきるとも」

ジュリアや真夏の決闘で有名な名匠F・ジ ンネマン監督のアカデミー受賞作品を録画 してあったので見た。 とにかく世界史が苦手、イングランド王や ブルボン王朝の系図を習ったがほとんど理 解していない、この映画はイングランドの ヘンリー8世、トーマス…

ふんばった10月

家族が不調だったけどなんとかかんとか普 通のくらしをやってこれた。 恒例の半日人間ドックに行ったがよくない ところはそのままで他はまあまあの結果だ った。いつのまにかの年令になっているの だからこういうふうに受け入れていく。