2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田修一「怒り」(上)(下)

吉田修一は「悪人」が重厚だったので、こ の「怒り」も同様に思われなかなか手がで なかったがようやく読んだ。信じることの 難しさ、あいまいさがいくつかの並行して 語られ、骨太な物語となりえている。そう このように強くなく迷いながら生きている のだ…

電話調査

土曜日の午前、某新聞社より、衆議院議員 選挙の支持、投票動向調査の電話があった。 はじめてのことだが、最初から音声電話で すぐに切っても結構とのアナウンスあり。 統計的にはかなり少ない人数でもズレがな いことは証明されているが、一番の投票動 機…

カズオ・イシグロ

読んだことがあるノーベル文学賞は久しぶ り、というか大江健三郎以来かもしれない。 2007.03.11 日の名残り 2008.09.28 私を離さないで 2012.11.18 浮世の画家 2013.12.17 わたしたちが孤児だったころ とブログに記述、でもあまり感想になって いない、やは…

混沌3

webでニュースやSNSを見なくなって慣れ てきたように思う。わかってはいたのだが、 やはり読みたい記事だけを読んでいる、読 んで共感するSNSしか読まない、罵詈雑言 のものは見ないという自主規制をしている ことをやめたい、ならば全部やめようとい うこと…

ソフィア・コッポラ「ロスト・イン・トランスレーション」

当時とても話題になった映画で、アカデミ ー賞脚本賞をとった作品。 こういう映画は私は好きではない、都会の 孤独を内省的という形で見せつけるのでは ない、結果として思索的な映画であるのは いいんだけど。異文化に馴染むことができ ず、孤独や寂しさの…

ピーター・ボグダノヴィッチ「ラスト・ショー」

1971年の映画だが観たのは大学へ入った 1974年以降の三番館ぐらいの映画館で観 た記憶。当時もこれがキネ旬ベスト1な のかと思ったが、今回40年くらいぶりに 見たところまとまりのない印象だった。 記憶では映画館閉館を中心に若者が大人 になる映画と思っ…

いよいよ10月

あと6カ月、そのときにタイ(小節をまた ぐシンコペーション)のようにまたげると いいなと思う。 Web上でニュースやSNSを見ないことにし て雑音を入れないようにしている。なんだ か物足りない気もするがそこで一喜一憂し てもなんともならない、ほとんど…

ジョン・ヒューストン「アフリカの女王」

見損ねていた名作をすこしづつ見られるの はうれしい。ストーリーはまるで知らなか ったのでハンフリー・ボガートもキャサリ ン・ヘップバーンも新鮮で楽しい。本当に アフリカロケをしたようで、映像の編集は 時代を感じざるをえないが、大変だったろ うな…

ピエール・ルメートル「その女アレックス」

何年か前に各賞総なめ話題となったミステ リーをようやく読んだ。三章から構成され ており、その第一章から緊張感のある物語、 それが賞の終わりに予想を裏切る展開、第 二章も最後にどんでん反し、第三章で真実 が明かされるという息も切らぬストーリー。 …