2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

夏目漱石「文鳥・夢十夜」

漱石読破プロジェクト7冊目。 新潮文庫の活字が大きく改版されたのがなかなか 出てこないので、短編集を読む。 なかなか不思議な夢十夜、文鳥ほか各作品に 漂う無気味さ。さて、やはり正直によくわからんと 云っておこう。

チャン・イーモウ「あの子を探して」

チャンイーモウのベネチア金獅子賞受賞作品。 中国の辺境の貧しさの中、子供が町へ出稼ぎに行くのを たった13才の先生が探しにいく話なのだが、 子供が町へ行くのがいやなのか、病気の母親が どう思っているのかわからないので、少女の先生が 探しに行く動…

谷川俊太郎「ひとり暮らし」

谷川俊太郎って、そのイメージと異なり、3回結婚して、 3回離婚して、いまはひとり暮らし。 そのエッセイ集から、 「歓びは快楽や楽しみとも違って、いのちの源から湧いてくるもの」 「アートが目指すはずの美というものはどこに行ってしまったのだろう」

夏目漱石「草枕」

漱石読破プロジェクト6冊目 日本語の美しさ、江戸から近代への日本語を書き留めるための 作品か、無教養の私にはちとつらい。 ストーリーがほとんどない反文学、いまでも前衛。

和田誠のグラフィックデザイン展

堂島のdddギャラリーにて「和田誠のグラフィックデザイン展」 を観る。残念ながらここでも原画や色指定の書き込みがしてある ようなものは展示されてなかった。ポスターが多くあり、これは 版も大きいので並べてあると見ごたえがある。 多彩だけど一番は…

塩野七生・五木寛之「おとな二人の午後」

贔屓をつくる贅沢は、そのとおりと膝を打つ。 塩野七生がこんなにミーハーなのには驚いた。 さて、いつローマ人の物語を読むチャンスが やってくるだろうか。それも楽しみに。

出る杭は

「出る杭は打たれるが、出すぎる杭は打たれない」福島瑞穂 「出る杭は打たれるが、出ない杭は腐る」五木寛之

小須田康人

贔屓の小須田康人がインタビューを受ける番組を見る。 彼があまりに生真面目で礼儀正しいのに驚く。 東京の中高一貫超進学校出身というのにも。 小劇場くずれみたいな感じにもならず、鴻上様様にも ならず、凛とした風格がある。 もっとメジャーになっていい…

開光市展

先日、高島屋大阪店美術画廊で「開光市展」を観た。 いつだったかの日動画廊以来で久しぶりにみて、さらなる 引き込まれるような画風に圧倒される。 見るものを拒んでいるようででも見入ってしまう。 見ずに入られないなにか。小品ですらそうであり、 絵が飾…

本番(第九その3)

いやあ、よかった、よかった、一万人の第九。 私は一回フライング、2回出遅れ、でも気持ちよく歌いました。 森山良子もよかった。

前日リハ(第九その2)

前日リハといってもリハビリではない。 第九の公演の前日リハーサルを大阪城ホールにて。 ゲストの森山良子が普段着で普段眼鏡をかけて、 音合わせするのを見ることができる。気に入らなくて 同じ曲を再度歌ったところはさすがプロ。

重松清「流星ワゴン」

本の雑誌べストワンの傑作と評判の 流星ワゴンをようやく読む。 うーん。重松清は泣かせるストーリーテラーと 知っていて浅田次郎とともに近寄らないように していたけど、これはあまり気持ちが入って いかなかったな。親子の関係、自分のことで いえば私と…