2011-01-01から1年間の記事一覧

高樹のぶ子「百年の預言」(上)(下)

クラシックからみで、外交官とバイオリニストの恋を、ルーマニアの民主化に からめたストーリーで、本当のバイオリニスト天満敦子は一度だけテレビで見 たことがあるが、彼女の「望郷のバラード」をいう曲からヒントを得たという ので読んだ。出張の新幹線往…

第三舞台「スナフキンの手紙」

いきおいあまって、さらに鴻上尚史の岸田戯曲賞受賞作をDVDで観る。 こちらはスピード感あり、ストーリーは重層的、パソコン通信がでてく るように古さはあるが先進性あり、うーん、何回か見ないとよくわから ん、そういうところがいいんだろうな。

第三舞台「深呼吸する惑星」

10年の封印を解除すると今年の1月に発表されてから、待ちに待ってようやく 封印解除解散公演を観に行った。大阪の森ノ宮ピロティホールは満席。期待は膨 らみ、おさらいもして、さて。 第三舞台は当時はほとんど知らなくて、その後小須田康人を見つけて、…

第三舞台「天使は瞳を閉じて」

理由があって、ほんとうにひさしぶりに、第三舞台のDVDを観た。 小須田、大高、長野里美、筒井真理子、山下裕子、筧、勝村、 ばりばりの演技、ダンス、ああ、第三舞台だ。結局いちども観 ていないのに懐かしい。ストーリーはよくわからなくてもその パワ…

本広克弘「曲がれ!スプーン」

上田誠のヨーロッパ企画での芝居で観た「冬のユリゲラー」を 原作として映画化したもの、長澤さとみ主演。 芝居は面白かったのだが、この映画はなんなんだ。芝居「サマー タイムマシンブルース」の映画化はうまくいっていたのに残念。

題名のない音楽会

今日のこのテレビは第九の合唱部分を佐渡裕が解説する番組だった。 私がレッスンを受けていたのと同じ内容、こういうレッスンが一般 のテレビで解説するようになるとは思わなかった。これをみたら はじめようかというハードルは低くなる、うらやましい限り。

丸谷才一「ゴシップ的日本語論」

丸谷才一は小説やエッセイは面白いけど、文芸評論はむつかしい。 「輝く日の宮」が出たころの文章で、瀬戸内寂聴との対談は面白い。

有川浩「阪急電車」

阪神間のおしゃれなイメージの今津線を舞台にしたライトノベル。 うん、軽快で面白いけど、もっと小説にすればいいのになあ。

村上春樹「小澤征爾さんと音楽について話をする」

村上春樹の河合隼雄との対談本、柴田元幸との対談本に続く対談本 だろうか、でもこれは深度がまるで違うように思える。村上春樹が クラシックも聞いていることは知っていたし、実はピアノもうまい ことも知っていたが、ジャズのようにここまで詳しいことは知…

谷川俊太郎「ひとり暮らし」

そういえばまだ読んでいない谷川俊太郎があったなあと 本棚を探して読む。ただしこれもブックオフもの。 こちらは暮らしの雑多なエッセイだが、それでも思索が あり、活動がある。たらたらと読んでいても、ときどき ひっかかることばに出会う。

ジュリアード弦楽四重奏団「モーツァルト:ハイドンセット」

丸谷才一の弦楽四重奏団の話である「持ち重りする薔薇の花」を 読んで、ハイドンセットを聞きたくなってアマゾンへCDを注文 して入手した。14番「春」、15番、16番「狩」、17番、 18番、19番「不協和音」の6曲でハイドンセットというそう で…

谷川俊太郎「風穴をあける」

つられて、同じ「櫂」同人に所属してる大御所谷川の エッセイ。まあ、手慣れたものでいろんなところで詩 について書いたエッセイをまとめたもの。亡くなった 武満徹についてのいくつかのエッセイは沁みる。

後藤正治「清冽―茨木のり子の肖像―」

詩人茨木のり子の初の評伝ということで、たしかに清冽 な生き方をした人だったと清々しく読んだ。 自分の感受性くらい、わたしが一番きれいだったとき、 寄りかからず(寄るはニンベンあり)、さくら、特段詩 に親しんでいるわけではないが、いくつかの詩は…

一万人の第九2011ゲネと本番

大阪城ホールでの一万人の第九コンサート、今年は9回目。 朝9時に集合、合唱指導先生より発声練習とダメだしレッスン。 そしてゲネプロ。今年は震災があってちょっと違う雰囲気、佐渡 裕も少し違う。 いよいよ15時、本番。「高台へ」詩の朗読、キッズオ…

一万人の第九2011前日リハ

第6回レッスンが行けなくて、大事な佐渡練も さぼってしまって、いつのまにか前日リハーサ ルである。今年はあたたかくてコートいらず、 妻がリハチケットを取ったので一緒に出かける。 ゲストは昨年と同じ平原綾香、それから仙台と つなぎ合唱する手筈らし…

67:君に捧げる黄色のバラ

黄色の花が好きなんですね。

66:黄色のバラ咲ける

これも背景がうまくない、しばらくトライしない。

65:トルコ桔梗

熱狂というものが嫌いなので、そんなときは花でも愛でる。

64:マーガレット

背景を淡い色にするのは簡単、強い色、濃い色を 持ってくるのはどうしたらいいかよくわからない。

63:黄色のチューリップ

今年の3月頃の絵、背景で失敗。

リーブスギャラリー小坂奇石記念館「小坂奇石展」

南田辺のギャラリーで書家の小坂奇石の展示を見てきた。 書をデザインでしか見ていない私である。 ところで、大阪府知事選挙の期日前投票に行ったら、はじ めて出口調査に出くわした。もともと出口調査なるものが 投票率を下げている、無駄なものとと思って…

関川夏央「本よみの虫干し」

関川夏央も久しぶり、読んでいない本の文庫化も 進んでいるみたい。ただしこれはブックオフで。 まだまだ読みたい本はいっぱいあるなあ、古いも のもあるしなあ、漱石プロジェクトも進んでいな いしなあ。

白石一文「どれくらいの愛情」

いつもの出張の新幹線の中で読んだ本。またも手を 出してしまった白石一文。読みやすい恋愛小説の中 に強い意思というか毒とでもいうか、変わらず抵抗 感や反発感を持ちながら、でも好意的に読んだ、と わかりにくい感想が続く。

国立国際美術館「中之島コレクションズ展」

関西文化の日で無料だった企画展を観に行く。この美術館と大阪市立近代美術館 準備室との共同展覧会。大阪市は佐伯祐三を主に多くの絵画を所有しながら新し い美術館を作ることができずにいる。一等地の大阪市役所の半分なりワンフロア を美術館にすればと今…

トム・フーバー「英国王のスピーチ」

アカデミー作品賞受賞作であり、私の好きなヘレナ・ボナム=カーターが でているので、ようやく観る。吃音に悩むジョージ6世の話というより、 ジェフリー・ラッシュという役者が演ずる言語療法士の話であろう。平民 でドクターでなかった療法士が、対等に対…

丸谷才一「持ち重りする薔薇の花」

丸谷才一の評論とかは私にはむつかしいが、エッセイは面白く、小 説はさらに面白い。寡作にして、長編小説は10本にも満たない、 8年ぶりの新作という。いつものように、発売日いやその前日に書 店をのぞくと平台に。 他に読んでた本があったので、ようや…

AKB48「ヘビーローテーション」

劇団Contondoの芝居「朝日のような夕日をつれて」で、役者が女子 高生制服のような衣装を着て踊りながら歌を歌う場面があったのだ が、それがAKB48の「ヘビーローテーション」の振付の完コピ であり、それを知らなかった観客、若者はいないと聞かされて…

一万人の第九2011第5回レッスン

今年はレッスン日が出張に重ならず、残業もまぬがれて皆勤のため 当日の出演権のチケットをもらった。去年は出席日数足らずで補講 までうけたのに、ほっとひと息。 昨日のレッスンは、とにかく本気で歌う、死に物狂いで歌うこと、 練習でできなければ本番で…

森政稔「変貌する民主主義」

熟議民主主義という言葉を知ったので読んでみた。 もともと民主主義ってよくわからなかったが、これ を読むともっとわからない、そういうあやふやな概 念をうまく機能させていくのが政治なのか。 著者は東京大学大学院の教授であり、民主主義思想 史の序論と…

白石一文「永遠のとなり」

もうこの作家には手を出さないつもりだったが。 主人公と子どもの時からの親友が、それぞれ「うつ」と「がん」になって、 故郷へ帰り暮らしている。その切実感と一方でふんわり感、そして生と死 に向き合うことで、私に強く語りかけてくる。だから、いつも登…