2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

小津安二郎「早春」

1956年作品。 小津マイブームがやってきたところに、 最近なにかと話題になっているなと思っ たら小津生誕120年だそうな。 何本目か、「早春」 男性社会の男性目線の映画である、ラス トで池部良が謝るのだが、そこで淡島千 景もわたしも悪かったわと…

鉛筆デッサン講座(4)

もう4回目、幾何形体とミニトマト。 幾何形体はむつかしい、自然のものはい びつでも許されるけど正12面体は完全 な形である。

クリント・イーストウッド「クライ・マッチョ」

2021年クリント・イーストウッド 91才の監督作品。 しかも主演、さすがに動きも声も老人、 あたりまえであるが、それが監督主演な のである、しかも恋をするのである。 チキンがマッチョであるとの面白さもあ り、いささかご都合主義ではあるが、安 心…

池澤夏樹「真夏のプリニウス」再読

読み直す池澤夏樹シリーズはもうどこま できたのか把握できず。初期の作品の文 庫、これはまだだなと思い読む。すこし だけ思い出す。 やっぱり理屈っぽい、昔はこれくらいな らもくらいついただろうがいまはそこは 求めない。 主役の女性研究者がかっこいい…

ウィリアム・ハート「愛は静けさの中に」

1986年アメリカ映画。 当時話題になって知っていたがようやく 見たという感じ。ウィリアム・ハートの 映画だと思っていたが、マーリー・マト リンの映画だった。 どうしても男が女を守る、しかも弱者の 女を守る形になっている、そこがひっか かったのは…

池澤夏樹「光の指で触れよ」再々読

先日「すばらしい新世界」を再々読した ので、続編の本作も再々読するしかない ので読んだ。 感想は2回目とほぼ同じだ。よりよかっ たように思える。ただし女性が自立する のにここまでいかないといけないのはお かしなことだ、もっとハードル低くある べき…

鉛筆デッサン講座(3)

3回目は、林檎と紙。 ここから硬い鉛筆で仕上げていくらしい のだが、まだよくわからず。

吉田大八「騙し絵の牙」

吉田大八の2021年映画。 吉田大八監督なので期待しましたが、主 演が先に決まっている映画は、わたしの 好みではありませんでした。 騙し絵の牙 大泉洋 Amazon

ヘレナ・ボナム=カーター「鳩の翼」

1997年アメリカ、イギリス映画。 「ねじの回転」で有名な(読んでない) ヘンリー・ジェイムズの「鳩の翼」の 映画化。文学的なあまりに文学的な映 画でした。好きなヘレナ・ボナム=カ ーターはこういう映画が似合う、「眺 めのいい部屋」「ハワーズ・エン…

版画展に出品2023

愛知芸文センターのギャラリーにおいて、 某団体の版画展に木版画を2点出品した。 実質3年目、上達していない、下手さが わかってくる、友人に見に来てと言いづ らくなってきた。5年計画なのであと2 年、なんとかしたい。

ウォン・カーウァイ「花様年華」

2000年香港映画。 トニー・レオン(恋する惑星)とマギー ・チャン(宋家の三姉妹)のプラトニッ クな恋愛(不倫といっていいのか)、そ の緊張感をわかりにくい時間軸でスタイ リッシュな映像で描く。 なんだかよくわからないけど惹き込まれ ていく、切…

北村薫「中野のお父さんの快刀乱麻」

中野のお父さんの3作目。 北村薫はどんどんむつかしくなっている。 博覧強記もいいけどついていけない。円 紫さんシリーズもそうだし、これも日常 の謎をお父さんが解くというより論文レ ベルの蘊蓄披露である。 無学なわたしは楽しめませんでした、す みま…

小津安二郎「東京暮色」

1957年、最後の白黒作品だそうだ。 小津らしいちょっとしたユーモアがない 暗い映画なのだが、とくに違和感はない、 人生には希望も諦念もいつもあるわけで はないのだから。普通の奥さん役を演じ ている山田五十鈴をはじめて見た、黒澤 の蜘蛛巣城や用…

鉛筆デッサン講座(2)

2回目の講座、紙コップと布巾。 まだよくわからない。

はるひ美術館「谷川俊太郎絵本百貨展」

ようやく観に行ってきました。図録だけ 先に図書館で借りて読んでいたので、そ のなかの一部の絵本を取り上げ、原画や 映像、本人の朗読等で紹介する展覧会だ った。 ただの詩人ではない、ただの絵本作家で はない、まさに奇想天外な表現者である。 なんでも…

この3点(11)フェルメールの旅本

そうそう、この3点というのをやってたんだ。 フェルメールの旅本

植本一子「フェルメール」

写真家の植本一子(知らなかった)が出 版社の企画で、フェルメール全作品の写 真を撮りに行くという本というか写真集。 全作品を見に行くというのはもう何冊か 買って持っている、30数点の作品なので その気になればできそうに思える。 ここでの写真はフェ…

演り人知らズ「シュガー、ミルク、スプーン、カップ、コーヒー、ダーリン」

演り人知らズ の公演「シュガー、ミルク、 スプーン、カップ、コーヒー、ダーリン」 を観てきた。亀島のアトリエ混沌堂にて、 ひさしぶりに芝居というものを観た。や っぱり生はその場限りのものでありいい。 小さくてもいろんなものがいろんなとこ ろで表現…

池澤夏樹「すばらしい新世界」再々読

沢木の「深夜特急」「天路の旅人」でチ ベットとかカトマンズのことが書かれて いて、もう一冊思い出したのはこの「す ばらしい新世界」である。それで再々読。 感想は再読のとおり、アユミさんの主張 が強い、わかっているけどこれは池澤の 主張、前面に出…

向田邦子「思い出トランプ」

向田邦子全集の第三巻(小説)だけが家 にある。向田邦子は1980年直木賞、 81年に亡くなって、全集が87年くら いなので、読んでみようと思ったのは、 35才くらいの頃か。 読みはじめて、いやこれを読むのは早す ぎる、もっと中年になってから読も…

小津安二郎「戸田家の兄妹」

ひさしぶりの小津。1941年作品。 戦後の小津作品を網羅しようと思ってい たのに戦前の作品だった。小津が徴兵か ら帰ってきて撮った映画、戦争体験はど こにもでてこない。裕福な一族において 当主が亡くなり家族がばらけていく。嫁 姑というと普通姑が…

鉛筆デッサン講座(1)

近所の美術系大学の生涯学習講座に行き はじめた。ことしは基本に帰ろうという か、基礎をやろうとデッサン講座である。 第1回。デッサン鉛筆の削り方、鉛筆は 鉛筆持ちではなく経験者がやってるよう に寝かせて描く、紙は立てて描く、等そ うなのかと納得…

市川崑「映画女優」

1987年作品。市川崑は当たりはずれの振 れ幅が大きいけど「股旅」「細雪」は好 きでした。 これは田中絹代の映画人生と黎明期の日 本映画を重ね合わせたちょっと奇妙な作 品、田中絹代に興味があったのでそれの みでやればよかったのに。 あまり吉永小百合を…

刈谷市美術館「和田誠展」

和田誠の大回顧展。いままで和田誠の大 きな展覧会は、大阪なんばのキリンプラ ザで見たのが最初で、あとはどこで見た のだろう、作品集も何冊も持っており、 ほとんど見たことがあるものでの巡回回 顧展だろうと思っていたが、いやいや知 らないものも沢山…

佐々木譲「沈黙法廷」

厚い文庫本を読みたくて久しぶりに佐々 木譲。法廷ものというか検挙から裁判ま での流れをじっくり書き込むとの小説で 劇的な場面もなくサスペンスもなくじっ くりと書き込まれた小説。 淡々と事件が解明されるというか、逮捕 から検察が起訴に持ち込むまで…