鑑賞

是枝裕和「怪物」

2023年、是枝監督、坂元裕二脚本。 伊藤みどりのaquaから、怪物のaquaを知 り、重い話のようでためらっていたがよ しと見ることにした。 3つの視点を変えて物語は違ったものに 見えるのは当然で、人は善悪ばかりでな く、事件は一面だけではないことを…

芸文センター「オペラハイライト トスカ」

愛知県芸術劇場コンサートホールへ、セ ントラル愛知交響楽団のオペラハイライ トシリーズ「トスカ」を観てきた。 初心者向けにトスカをハイライト60分 にまとめて有名アリアを中心に聴かせる、 わたしのようなお気楽ミーハーには手頃 なコンサートで楽し…

三谷幸喜「オデッサ」

三谷幸喜の新作演劇をテレビで見た。 宮澤エマ、柿澤勇人、迫田孝也の三人芝居。 三谷らしいあざといところもあるが、わ かりやすい、どんでん返しもあって面白 かった。いや、面白いと書いたが、中身 は国籍、文化の違い、アメリカに暮らす アジア人のアイ…

ハンフリー・ボガート「ケイン号の叛乱」

1954年アメリカ映画。 軍隊は上官の命令は絶対服従であること は知っていたが、軍の法律があり、例外 措置があることは知らなかった。 日本の戦前にもそういうものはあったの だろうか、今の自衛隊法にもあるのだろ うか。 ジャック・ニコルソンがやりそ…

スピルバーグ「フェイブルマンズ」

2022年アメリカ映画。 スピルバーグの自伝的映画、成功者の少 年時代なので大丈夫かなと思ったが、宗 教のこと、両親(科学の父、芸術の母) の離婚のことも逃げず描いていたこと、 はじめて撮影したものが模型の汽車と車 が「激突!」するシーン、それ…

木下惠介「カルメン故郷へ帰る」再見

1951年、日本初の国産カラー映画と いうらしい。 いつか忘れたが若いときに見た記憶があ る、名作は見ておこうということで。 戦後の明るさを、田舎の旧習を絡ませて 描いて、それでも最後までためらわない 高峰秀子の踊り子は映画の力を見せてく れる。…

「耳をすませば」実写版

2022年作品。1995年ジブリ作品の実写 化ではなく、原作コミックを実写映画化 したものらしい。 うーん、ジブリにはかなわない。 耳をすませば 清野菜名 Amazon

岡本喜八「侍」

1965年、三船敏郎主演映画。 岡本喜八は「日本のいちばん長い日」、 「大誘拐」等で知られる監督だが、やは なんといっても「肉弾」である。 だから「侍」はまるで知らなかった。 監督より三船の映画だったからだろう、 偉い人の落胤だという三船が好き…

「PRINTED MATTER展」

名芸大Art&Design Centerで「PRINTED MATTER展」を観てきた。版画を中心に さまざまな印刷表現の作品展、海外の 版画工房と連携もして、多彩な表現が 観られて面白かったです。

荻上直子「バーバー吉野」

2004年荻上監督長編デビュー作品。 いろいろいいたいところだけど、まずは デビュー、そして映画を作り続けること、 女性監督フロントランナーいや前書きな しの映画監督としてがんばってほしいで す。 バーバー吉野 スペシャル・エディション [DVD] も…

舞台版「パラサイト」

鄭義信演出の日本版「パラサイト」2023 年舞台をテレビで見た。 古田新太、キムラ緑子、伊藤沙莉、山内 圭哉等豪華キャストなのだが、かえって 舞台が暑苦しくみえるのはなぜだろう。 舞台を映画化すると情報量が多くなって うまくいかないことが多いと…

小津安二郎「宗方姉妹」

1950年作品、「むなかたきょうだい」 なのだそうだ。久しぶりの小津。 古い田中絹代と新しい高峰秀子の姉妹、 高峰秀子は無理して対比役をしているか、 弁士のまねとかスリッパを投げ脱ぐとこ ろとかいいと思うけどやっぱり浮いて見 えてしまう。 上原謙…

メナード美術館「歳時記 風薫る夏」展

天気がよかったので、メナード美術館へ 歳時記シリーズの2弾へ行ってきた。 亡くなられた舟越桂作品、田渕俊夫の多 くの作品、そして特集展示島田鮎子、ゆ っくりと観られた。次は秋ですね。 ひといろかたちたおやかに: 島田鮎子画文集 作者:島田 鮎子 求龍…

三谷幸喜「笑の大学」再演

笑の大学は1996年初演の西村雅彦と 近藤芳正のをテレビで見たことがある。 こんどは2023年版、内野聖陽と瀬戸 康史の再演をテレビで見た。 (役所広司の映画版も見たけど・・・) 芝居はテレビで見ても緊張感ある、しか も二人芝居だから。 かなりの…

ショーン・コネリー「風とライオン」

1975年アメリカ映画。 モロッコに介入する国際勢力とイスラム の族長(ショーン・コネリー)の戦い、 駆け引きの歴史物語なのだが、知識もな いのでよくわからない話だった、すみま せん。アメリカの独善が反映されて余計 にわからずじまい。 アメリカが…

ロブ・ライナー「ア・フュー・グッドメン」

1992年アメリカ映画。 ジャック・ニコルソンが楽しそうに悪役 を演じている、トム・クルーズや デミ・ ムーアが手玉に取られている感じ。 人物形成がすこし単純すぎるか、 ケヴィ ン・ベーコンはやや複雑な役どころでい いいんだけど。 ア・フュ-・グッ…

荻上直子「トイレット」再見

2010年日本映画。 全編をカナダで撮った、もたいまさこ以 外はすべてカナダ人か。母を亡くした三 兄弟(兄弟妹)と言葉がわからない祖母 との家族の交流、再生。もたいまさこは まったくしゃべらない、二言だけか、見 事というか、楽というか。 タイトル…

ヨーロッパ企画「リバー、流れないでよ」

2023年、ヨロキ「ドロステのはてで 僕ら」に続く第2弾映画。 「恋はデジャ・ブ」のバリエーションだ と思うが、解決のラストがタイムマシン とはこれはない、それに雪はどうなった。 とは言いながらヨロキのあの雰囲気をぐ だぐだと楽しむ、楽しみまし…

カトリーヌ・ドヌーヴ「シェルブールの雨傘」再見

1964年のフランス・西ドイツ映画。 ミシェル・ルグラン音楽の全編踊らない ミュージカル(オペラ?)であるが、見 たのは高校1年の学校の体育館だった。 なんだったんだろう「シェルブールの雨 傘」と別の時に「戦艦ポチョムキン」を 見たことだけを覚…

テレビドラマを見る

テレビはあまり見ないと言っていたのに、 大河「光る君へ」に続いて「舟を編む」 を見ているし、4月から「虎に翼」も。 朝ドラはもうずっと見てなかったのに伊 藤沙莉なのでつい見てみたらやめられな い。オープニングアニメはおしゃれだし、 米津玄師はかっ…

イ・ジョンウン「オマージュ」

2022年韓国映画。 韓国映画もすこし見ている、あたりまえ だが多様な映画が製作されている。 昔の女性がまだ社会で活躍できなかった ころ、女性監督として映画を撮った苦難 とその作品を追っかけていく。それと自 身が現在、映画監督として壁にぶつかっ …

岸井ゆきの「ケイコ 目を澄ませて」

2022年、キネ旬1位作品。気にはな っていた、予想に反して劇的なことは何 も起こらない映画だった。「エール!」 や「コーダ」とは違う、「名もなく貧し く美しく」でもない、ボクシングを趣味 として、いや生きる糧として普通の生活 をしていく。 感動…

一宮市博物館「版画芸術展」

所蔵品による企画展として、棟方志功ら の版画作品の展覧会を見てきた。 戦前は「新版画」(伝統的な分業による) と「創作版画」(すべての制作を自分で 行う)との二手に分かれ、前者は吉田博、 川瀬巴水らが、後者は棟方や現代の作家 につながっていると…

ケヴィン・スペイシー「ユージュアル・サスペクツ」

1995年アメリカ映画。 俳優のキャラ、イメージにひっぱられる、 ケヴィン・スペイシーは大事な役どころ と予想できたし(当たり)、チャズ・パ ルミンテリは実は最後に裏切るんじゃな いかと心配してたし(ハズレ)、「ブラ ス!」のピート・ポスルスウ…

映画「花椒(ホアジャオ)の味」

2019年香港映画。 すみません、中国映画と香港映画と台湾 映画の特徴がわかりません。 香港、台北、重慶と別々に育った異母三 姉妹が、父親の葬儀でお互いの存在を知 り、出会い、父の中華料理店を継ぎ手伝 うことで家族というものに向き合う。 この中国…

演り人知らズ「夫のオリカタ」

亀島の小さなアトリエで、小さな演劇を 観てきた、ここでは2回目。超大作の映 画もいいけれど、ちいさな小屋で目の前 で演じるのを観る演劇の魅力もまったく 対等である。 「夫のオリカタ」、よくこなれた脚本だ った。 ktoshi.hatenablog.com

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

2022年アメリカ映画。 去年のアカデミー賞で作品賞を含む7冠 となり話題になっていたので見た、エブ エブというのだそうだ。 パラレルワールドかと思ったら今はマル チバースというようで、どちらにしても よくわからないのだが、こういう世界観 があり…

マーティン・スコセッシ「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」

1993年アメリカ映画。スコセッシ監 督作品、知らなかった。 スコセッシはやはりタクシードライバー の衝撃からで、当時はスコルシーズと記 載されていたと思うが、それでその前に 映画館で観た「アリスの恋」(エレン・ バースティンがアカデミー賞をと…

マイケル・ダグラス「ワンダー・ボーイズ」

2000年アメリカ映画。 とんでもなく無茶苦茶な物語、それをマ イケル・ダグラスが演ずる。その恋人( 不倫)がフランシス・マクドーマンドだ ったので、コーエン兄弟の作品かと思っ たらそうでもない。 それでもマイケル・ダグラスの老教授ぶ りもマクド…

ジュリエット・ビノシュ「愛と激しさをもって」

2022年フランス映画。 かつての恋人と再会し心を奪われる。そ のことで夫と喧嘩の連続だが、ビノジュ の心の変化、葛藤、言訳、論破が見事と いえば見事、なにやってんだかと思えば 滑稽。