2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

平野啓一郎「ドーン」

平野啓一郎のSFかと思いきや、アメリカ 大統領選や陰謀や東アフリカ紛争なるも のや、詰め込み過ぎていて全体がぼやけ てくる。ぐいぐい読んだのだがお腹一杯 という感じもある。ところで火星なり長 期に宇宙へ出ていくとなると男女の話に なるのは必然でい…

荻上直子「めがね」再見

小林聡美マイブームでこちらも再見。 以前は「たそがれる」話と受けとめたよ うだが、今回はそういうスローライフの 話ではなく、いささか奇妙な感じに捕ら われた。小林聡美以外の登場人物がすべ て変で、定期的にやってくる人、居つい てしまった人、体操…

「虎に翼」

いつかの朝ドラで米屋の米子ではじめて 見て注目していた伊藤沙莉の主演という のでめずらしく毎日見ていたのに終わっ てしまった。おもわぬ硬派でNHKは頑張 れるかと心配していたが。 わたしにもちいさな翼を。 ktoshi.hatenablog.com

恵文社一乗寺店ほか

ひさしぶりに恵文社へ。しばらくぶりで、 右手に雑貨の部屋ができていて、左手の 部屋は中庭へ出て周り込むようになって いた。マニアックな本棚はあいかわらず だけどストイックさが薄まってきた感じ がして、年令のせいかな。 御池地下街の普通の本屋にも…

村上春樹「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」

まだ未読の本があった。 わたしがフリーになったとき、酒に弱い わたしだからこれからは良いウィスキー をすこしだけ嗜もうと、スコッチのシン グルモルトのボウモア12年を買った。 (グラスがついてきた) ちびちび飲んでいたら、確かにうまくて すぐにな…

村上春樹「意味がなければスイングはない」

本棚を整理していたらまだ未読の春樹本 があった。音楽に関する長めのエッセイ 集とでもいうのか。まるで知らない人の は読んでいない(シダー・ウォルトン、 スタン・ゲッツ、ウィントン・マルサリ ス、フランシス・プーランク)。 少し知っている人のは興…

デニス・クエイド「バンテージ・ポイント」

2008年アメリカ映画。 黒澤の「羅生門」のように、いくつもの 視点からドラマの全体像がわかってくる 映画で、こういうのはわたしは好きであ る。 デニス・クエイド、フォレスト・ウ ィテカー、シガニー・ウィーバー 、ウィ リアム・ハート、有名俳優が…

宮本輝「灯台からの響き」

体調というよりも「おっくう」という感覚、 めんどくさいは言葉がきつい、億劫という のはしっくりくる。なんだかおっくう。 それでねころがってよめる本、そう出張の お供のひとりだった宮本輝。 いいよなあ、悪い人がでてこない、助けて くれる人がいる、…

丸谷才一「持ち重りする薔薇の花」再読

テレビで連日、弦楽四重奏団のコンサー ト放送をやっていて録画してBGMで聴く。 第一、第二バイオリン、ビオラ、チェロ の4人の演奏がどういうバランスでハー モニーしているか等はまるでわからない。 ただ流して聴いている。 で、この本を思い出して引っぱ…

新海誠「すずめの戸締り」

2022年新海誠監督作品。 「君の名は。」「天気の子」に続く災害、 震災3部作らしい。若い人たちはこうい うスペクタルがすきなのだろう、それは それでいい。 わたしは年令のせいか、大きな話より小 さな話のほうに魅かれる。主人公の少女 ひとりに世界…

メナード美術館「額縁のむこうのフランス」展

なつやすみ所蔵企画展に行ってきた。 フランスに絡んだセザンヌ、マティスら と、フランスに学んだ嗣治や荻須、佐伯 祐三らの作品展。 いまだに猛暑の日々、エアコンの効いた 美術館でゆっくりと。 ktoshi.hatenablog.com

人間ドック2024

先回は2019年に行ったので5年振り、 コロナで4回も休止。歳をとって医者通 いもしているのだからもうドックは行か なくてもよいとの話もあるのでそうかも しれないと思う。春に胃カメラをしたの でドックもそれは抜きに。 まあ、結果を見て考えようと思う。 …

北村薫「ひとがた流し」再読

この本にはただならぬ接点があった。 本にはときどきそういう力がある。それ をたまたま再読、やっぱりうるうるする。 ひとがた流し (新潮文庫) 作者:薫, 北村 新潮社 Amazon

独学ピアノ18ヵ月

喫茶店で少し前の暮しの手帖の表紙に小 林聡美と書いてあったので、コーヒーを 飲みながら掲載のインタビューを読む。 4年前からピアノをはじめてバッハのイ ンベンションを練習中とある、いままで もおおよそ弾けるようになると先生も次 の曲に行くので、仕…

荻上直子「かもめ食堂」再見

NHKで団地のふたりというドラマの第一 回を見て、やっぱり小林聡美は別格だと 感心し、そういえばとこれを再見。もう 15年になるのか、細かいところはなに も覚えていない。 陽水の「白いカーネーション」が流れた、 「ガッチャマン」はまるで知らない。 …

門井慶喜「自由は死せず」

陸奥宗光の物語を読んだので、こんどは 板垣退助である 自由民権運動の人で暗殺された?なぜ在 野なのに百円札の肖像に?とかよくわか らない人だったので、図書館で見つけて 読んだ、門井慶喜なので軽快だろうと思 ったし。 土佐の上士で、坂本龍馬とは接点…

阿刀田高「谷崎潤一郎を知っていますか」

去年から谷崎の主だったものを読んでお りここまでと切りをつけていたが、丁度 阿刀田高の知っていますかシリーズとし て谷崎のを見つけたのでその文庫を買っ て読んだ。 阿刀田が薦める作品と評価、まだ読んだ ことがないのもいろいろある、それでも 有名な…

セプテンバー・ソング

9月です。 フランク・シナトラの定番セプテンバー ・ソング。映画「旅愁」のテーマ曲、ジ ョーン・フォンテーンとジョセフ・コッ トンなんだけど、男の方のイメージがな く、ひょっとして未見かもしれぬ。 旅愁、哀愁、終着駅、どれがどれだか。 映画と関係…