鑑賞

ジェームズ・ステュアート「スタンピード」

J・ステュアートの西部劇も慣れてきた。 1966年映画、英国原産の牛をアメリカに 移入しようとする貴婦人と牧童のステュ アートのなかなかユニークな話、ステュ アートも58才なので派手なアクションは ない、牧場主が実はスコットランド出身 だったのは面白…

名古屋市美術館「ボテロ展」

ボテロ展へ行ってきた。 ふくよかな人物を描く画家としてなんと なく知っていたが、先日、テレビのぶら ぶら美術館を見ていたらボテロ展の紹介 があり、コロンビア人で正統的な画家だ ということを知り観てきた。 若いときからずっと太った人物を描き続 けて…

カーク・ダグラス「星のない男」

1955年アメリカ西部劇。 カーク・ダグラスは硬派のイメージだっ たが、陽気でコミカルで驚く。こうやっ て西部劇はいろんなバリエーションで量 産され、どれも映画館で盛り上がるべく、 決闘もインディアンも恋愛も親子関係も 若造の躾もパターンを変えて娯…

ジェームズ・ステュアート「折れた矢」

1950年のジェームズ・ステュアート主 演の西部劇。 J・ステュアートが西部劇とはやっぱり変 な感じだが、インディアンとの和解、和 平の映画を1950年に作られていたことに 驚く。なんとなくアメリカン・ニュー・ シネマから始まったと思っていたので少 し混…

オーソン・ウェルズ「市民ケーン」再見

ロバート・ワイズつながりから「市民ケ ーン」を再見。いつごろ見たのだろうか 史上ベストテンに燦然と輝く名作を云わ れながらも昔は名画座でも上映されず、きっとレンタルビデオでみたのだろう。 カメラワークの斬新さとかもその頃では すでにポピュラーと…

ドン・シーゲル「突破口!」

どんな映画かわからないのにウォルター ・マッソー主演というから見た。 ウォルター・マッソーはなんともいえな いおとぼけ感がいい、銀行強盗をしてマ フィアに追われてしまうアクションサス ペンスなのだが、彼がいることで(なに もコメディ要素はないの…

ロバート・ワイズ「地球の静止する日」

ロバート・ワイズといえば「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」の名監督である。 その彼の「地球の静止する日」というSF、 異星人とのファースト・コンタクト映画 だというのでへんてこな映画かと思った のだが、これがなかなかすぐれ…

松田優作「ブラック・レイン」

大阪の難波を舞台にしたアメリカ映画と いうことは知っていたがはじめて見た。 1989年作品、日本もバブルの頂点の時期、 難波のキリンプラザ(今は解体)を中心 に、wikiをみると大阪だけでなくいろん なところで撮影していたことがわかる、 大変な苦労をし…

ロバート・レッドフォード「ホット・ロック」

テレビで録画してあった若きレッドフォ ードを久しぶりに見た。wikiをみたら、 ウィリアム・ゴールドマン脚本だった、 なるほどね。 宝石泥棒の話なのだが、現代のスピード 感のある展開に比べると、1972年はのん びりとした展開。でも現代のはテンポ重 視で…

マリリン・モンロー「帰らざる河」

題名は知っていたがはじめて見た、主演 はロバート・ミッチャムだったのか。 西部劇は父親と息子の関係が描かれるこ とが多いが、ここでも伏線がありそれを ラストに回収するうまい演出だった。 モンローは金持ちにくっつきたい酒場の 女を演じるが、とくに…

グレゴリー・ペック「アラベスク」

グレゴリー・ペックとソフィア・ローレ ンのロマンティック・サスペンスという ので見た。ソフィア・ローレンがハリウ ッドで映画を撮っていた頃のものだろう か、奔放なソフィアと紳士のペックの組 み合わせはいいアイデアだったが、話が どうもこなれてい…

是枝裕和「花よりもなほ」

是枝監督はいまや世界的な監督になって いるが、「海街diary」がたぶんはじめて で、ここへきてぼちぼちと作品を見てき ているといえる。それから「誰も知らな い」「歩いても 歩いても」「そして父に なる」「海よりもまだ深く」「三度目の 殺人」「万引き…

ブルース・ウィルス「RED/レッド」

どんな映画かも知らず、ブルース・ウィ ルス、モーガン・フリーマン、 ヘレン・ ミレン、ジョン・マルコヴィッチという からテレビから録画して見た。 わたしの好みじゃなかったけど、みんな の評価は高いのでそれはそれで、wikiを みたらアメリカンコミック…

吉田拓郎CD「ah-面白かった」

最後のアルバムなのだそうだ、引退する んだそうだ。長い間ファンだったが、病 気で大阪公演が2回キャンセル(1回はド タキャン)され、その後はツアー会場が 縮小されライブチケットが取れず、気持 ちが離れていった。古いファンへの苦言 も聞こえてきてお…

「トイ・ストーリー4」

地上波のテレビで放映されたので録画し て見た。1も2も3もよくできた物語で 面白く見たのだが、いつのまに4なんだ。 なんと11年振りに見たのだった。 さて、あいかわらず面白い、ラストが驚 く、え~~と声が出た。 フォーキーはもちろんのこと、脇役が…

ロビン・ウィリアムズ「レナードの朝」

ロバート・デ・ニーロとロビン・ウィリ アムズの共演だけど、ここはやっぱりロ ビン・ウィリアムズだろう。 患者のため家族のためと功を焦ったとこ ろもあっただろう、それも正直に描いて ただの感動ドラマにしていない。こうい う献身的な医師には自分の普…

ロバート・デ・ニーロ「恋に落ちたら」

知らない題名の映画だった、好きな「恋 に落ちて」ではなく、デ・ニーロだから とあやかって付けた題名なんだろう。 ビル・マーレイがなかなか不気味な役柄 で話の展開が読めない。 真面目で気の弱い警官デ・ニーロがビル ・マーレイと関わってその女に恋を…

O・ヘップバーン「戦争と平和」

当然ながらトルストイの「戦争と平和」 を読んでいない。ソ連版とアメリカ版の 戦争と平和の映画があることは知ってい た。これはアメリカ版、3時間半の大作、 3日間かけてなんとか見た。 先入観なし、ナポレオンがロシアに侵攻 し、でも冬将軍のおかげでフ…

アラン・J・パクラ「大統領の陰謀」再見

テレビでやっていたので録画して再見あ るいは再々見。いまはwebで簡単に情報 が得られる。アラン・J・パクラは「アラ バマ物語」のプロデューサーだった。 脚本はあのウィリアム・ゴールドマンだ った、忘れていた。 ジェイソン・ロバーズはジェイソン・ロ …

ロン・ハワード「天使と悪魔」再見

前に見たときはよくわからなかったので、 今回テレビでやっていたので録画して見 た。物理学の先端の反物質をうまく使い、 日本の学会もこの映画にみるような危険 なものではないとのコメントをだしたり 話題になったようだ。 テンポはあいかわらずで、端折…

スピルバーグ「オールウェイズ」

ハートフルファンタジーとでもいうのか、 「ゴースト ニューヨークの幻」みたいな 映画だなと思ったら、昔のもののリメイ クらしい。 恋人はだれだったけなと思っていたら、 ホリー・ハンターだった、まだ顔がよく わからない。相棒は「夢を生きた男/ザ・ ベ…

名芸大A&Dセンター「儀間朝龍展」

儀間朝龍という新しいアーティストの展 覧会を観てきた、ま、近所だからね。 これがなかなかいい、ダンボールアート なんだけどなかなか手間がかかって構成、 構築されている。LPレコードジャケット がわかりやすく楽しかったし、スーパー で作品をカートに…

ヒッチコック「ダイヤルMを廻せ」再見

見たことがあるのだがなにひとつ覚えて なかった、14年前であるし、もうそうい うことにも驚かないけど。 コロンボと同じような設定、犯人がわか っているのを、警部と推理作家が追い詰 めていく。よくできたトリック、コロン ボやほかのミステリーに影響を…

マイケル・J・フォックス「バラ色の選択」

バック・トゥー・ザ・フューチャーもそ うなんだけど、マイケル・J・フォックス ってついどうでもいいけど見ちゃうんだ ね。これもまた見てしまったけど、彼の パワフル、ひたむきさ、軽妙さ、そして 軽薄さはアメリカのマッチョ文化とは違 うコミックヒーロ…

ジェームズ・ステュアート「ウィンチェスター銃'73」

西部劇もそろそろ飽きてきたなと思って いたところ、ジェームズ・ステュアート が主演だというので見た。はじめての西 部劇出演だったようだ。 ウィンチェスター銃'73を狂言回しにし、 その銃の持ち主が変わっていく人間模様 を飽きさせずに見せる。最後にな…

「東京都庭園美術館」再訪

用事があったついでに庭園美術館へ久しぶ りに行った。大改装があり新館ができてか らはじめての訪問、ちょうど「アール・デ コの貴重書」という展覧会と建物公開だっ た。アール・デコ様式のみごとな洋館で、 フランスの室内装飾家の設計の紹介や、使 用さ…

メナード美術館「版画&版画展」

版画づくしの展覧会。エントランスから 島田章三の銅板の原板が展示してある。 エッチングとドライポイントとメゾチン トの原板で興味深い。とくにメゾチント はなかなか制作がむつかしくなるほどな あと面白かった。ルオーの作品群、舟越 桂の作品群、長谷…

「指揮者なしのオーケストラ 第9に挑む!」

というテレビを見た。指揮者なしで交響 曲が演奏できるなら、指揮者なんていら ないじゃないか、指揮者の個性で演奏が 決まるんじゃないのか。と、訝しげに番 組を見た。いってみればコンマスが指揮 者の代わりをする、ボスではなくコーデ ィネーターみたい…

ジョニー・デップ「ギルバート・グレイプ」

やっぱり小説の映画化か、この設定は文 学だろうと思ったが。まったく情報なし でジョニー・デップとデカプリオという ので見たのだが。 ジョニー・デップはシザーハンズかパイ レーツ・オブ・カリビアンかチョコレー ト工場の怪優、やりたい放題の俳優と思 …

O・ヘップバーン「ティファニーで朝食を」再見

こちらも二度目か。もう細かいところは なにも覚えていなかった。題名からくる イメージはおしゃれな感じだが、実際は なかなか重い話。普通の地道な仕事で生 活を築いていくことができない、どこか のパトロンを得て金持ちの生活をしたい というヘップバー…