2012-01-01から1年間の記事一覧

青春舞台2012「もしイタ」

テレビで録画した青春舞台2012高校演劇全国大 会の最優秀作品「もしイタ」を観る。 この2、3年、なんだか顧問教師主導の就職問題と かいじめとかの題材ばかりで普通の高校生らしくな くこの番組を観る気を失せていた。 ところが今年はなぜか別の録画予…

池澤夏樹「カイマナヒラの家」

疲れたときはねっころがって、ゆったりとした物語を読む。 写真も美しい。

一万人の第九2012第2回レッスン

疲れたなあという仕事の気分を払拭するためにもと、 2週間ぶりのレッスンに出かけた。 あたらしい指摘も多い、堺の第九を唄ったときにな んども云われたことに、単語の末尾がmとnをしっ かり使い分けるというのあったが、今回一万人では はじめて指摘され…

ウディ・アレン「ウディ・アレンの夢と犯罪」

テレビで録画してあった私の好きなウディ・アレンの 映画を観た。らしからぬ人間の欲望をストレートにわ かりやすく描いている、ほんとうにウディ・アレンな のかと思ってしまうくらい。ロンドン3部作といわれ る作品の2007年の最後の作品。

安野光雅「洛中洛外展」

高島屋グランドホールにて安野光雅が京都を描く 洛中洛外展を観た。 といってもヨーロッパの風景、野の花などかなり 初期の作品から網羅的に並べてデパートならでは の楽しめる展覧会であった。

清水義範「目からウロコの世界史物語」

イスラム圏にはまっているらしい清水義範の、視 点を変えて歴史を観てみるという作品集。ソクラ テスが勇敢な兵士だったという話から始まって、 どれを読んでも面白かった。まあほんとうに教育 大学出の作家だなあとしみじみ思う。

山井教雄「まんがパレスチナ問題」

こちらは講談社現代新書の一冊。 わかりやすくパレスチナ問題を読み解こうという 試み。いやいや読んでも複雑すぎる。 歴史的なユダヤ問題、イギリスのバルフォア宣言 とかマクマホン書簡とか、国同士の駆け引き、政 治的交渉によるガラッと変わる進展の様相…

小山修三「梅棹忠夫語る」

暇つぶしになんでもいいから読みちらかしている ようにみえるが、まさにそのとおりである。 これは日経プレミアシリーズ新書の一冊。 国立民族学博物館元館長の梅棹忠夫の聞き書きと いおうか、率直な発言録。「知的生産の技術」と いう本で有名な(かつて私…

一万人の第九2012第1回レッスン

大阪の街へ転勤してきてから「一万人の第九」というイベントに 参加するようになって大きな楽しみとなった。今年も抽選に当た って10回目の参加、本イベントも30回のアニバーサリーだそ うで、わたしもひとつの区切りにしようと考えている。 さて、初心…

藤谷治「船に乗れ!(3)合奏協奏曲」

今年の夏の終わりに、ヨーヨー・マの無伴奏チェロ曲を聴 きながら、一気読みした楽しい思い出となった。 ひさびさのお薦めである。

藤谷治「船に乗れ!(2)独奏」

彼女と別れる理由は釈然としないが、その彼女との別れの 心理(心理描写ではない)はリアリティがあるし、音楽で 身をたてられるかの不安も切実だし、哲学をとおして先生 と共鳴するところと裏切るところに落差も、彼女のそばに いた友達とわかりあい長い友…

藤谷治「船に乗れ!(1)合奏と協奏」

クラシック音楽青春小説で面白いという評判を聞いたので 読んだ。ここ最近、ライトノベルと一般にいわれている小 説を読むとがっかりすることが多いのだが、これは面白い。 いっきに読みたいと、1、2巻まで買ったのにあわてて3 巻を買いに走った。だれが…

アガペストア「BIGGESTBIZ最後の決戦! ハドソン川を越えろ」

さて、勢いに乗って、3部作最終作。もうどうなって もいい、ストーリーもどうでもいい、粟根まことも再 登場。馬鹿馬鹿しくってそれでもいい。松尾貴史はこ れくらいじゃないと芝居にならない。ところで、後藤 ひろひとはもっと評価されてもいいように思う…

アガペストア「BIGGERBIZ絶体絶命!結城死す?」

2010年6月2日のブログに、アガペストア公演の 「BIGBIZ宮原木材危機一髪」をDVDで観たと 書いた。このBIZシリーズは3部作で、2作目を同 じくDVDでようやく観た。 後藤ひろひと作品で、演出はG2、松尾貴史のための 芝居といっていい…

キャメロン・ディアス「イン・ハー・シューズ」

キャメロン・ディアスなのでお気軽と思っていたら、 意外と中身のある作品だった。2本目。 優秀な姉と、難読症という病気を抱える妹の愛憎の コメディ。後半祖母役でシャーリー・マクレーンが でてきてびっくりするのだが、住んでいるフロリダ の超高級老人…

サンドラ・ブロック「しあわせの隠れ場所」

夏バテというのかぐったり疲れがでたので、ちょっ と避暑避難して、お気楽に見られそうなDVDを借 りてきて観た。その1本目。 アメフトはほとんど馴染みはないが、アメリカでは 1、2を争うスポーツのようで、これもそれを主軸に 話が進む。サンドラ・ブ…

8月の熱帯夜

日本中で一番暑さの厳しい大阪で、8月は約はんぶんくらいの 夜に、この習慣を継続すため、すこしだけ走った。 Tシャツはいつもぐしょぐしょ、サウナに入ったようだった。

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」

本屋大賞作品というので読んでみた。 本にまつわる話や書店、古書店の話も、 日常の謎というのも好きだけど、 これは好みにあいませんでした。

contondo公演「想稿銀河鉄道の夜」

天王寺のSTAGE-PLUSという小さな小屋で、contondoの 第3回公演を観た。 名古屋をベースにする北村想の作品は名演小劇場で観た 「11人の少年」と、テレビで観た加藤健一の「寿歌」 の2本だけだが、この戯曲「想稿銀河鉄道の夜」でも、 大きな宇宙観をイメ…

三谷幸喜「ベッジ・バードン」

三谷幸喜の芝居をテレビで放映されたものを 借りたので観た。 夏目漱石のロンドン留学のエピソードから作 られたウェルメイドストーリー。 野村萬斎も浅野和之も大泉洋も深津絵里も個 姓的で面白かったが、すこし甘いかな。漱石 の苦悩はあれでいいのかな。 …

池澤夏樹「カデナ」

10年近く沖縄に住んでいたことがある池澤夏樹が、 1968年を舞台にベトナム戦争を書くというのだ が、書かれたのはキュートな物語。 べ平蓮を思わせる活動にコミットする人たちの話で あり、なんとなく知っている事件ではあるが、現代 の若者はこれをど…

子供のためのシェイクスピア「リチャード三世」

昨日の夜、昼の公演に続いて、夜公演でもう1本の芝居を観た。 一日に2本は疲れたなあ。「リチャード三世」は数年前に観た ことがあり今回は再演。 いつもは脇役に徹する主宰、演出の山崎清介がリチャードを演 ずる。このリチャードは、歴史上もっとも残忍…

子供のためのシェイクスピア「ヘンリー六世(第3部)」

夏の定番となった「子供のためのシェイクスピア」公演は、今年は ヘンリー六世(第3部)とリチャード三世の2本立て。 東京公演はそれぞれを別の日に上演し、地方公演では片方しか上演 しなかったりだが、大阪では同日に、昼と夜に上演する。それで夏 休み…

伊藤礼「こぐこぐ自転車」

なんとも洒脱なエッセイ集。内田百けん先生のエッセイを 思い起させる、これは自転車版。 作家伊藤整のご子息といってもすでに70代、元大学教授 だから、知性と品性はしっかりと(あるかな)、それがユ ーモアのある文章を書くのだから、面白くないわけが…

ジブリ「コクリコ坂から」

なぜ、いまこの映画を撮りたかったのか、ノスタルジーでは ないアナクロニズムのように思える、主人公の女の子も男の 子もなんだか薄っぺらで、表情の描写も、細かいディテール もない、出生の秘密がかくも簡単に語られ、安易に受け入れ られる。(戸籍上は…

PL花火

マンション乱立で、遠くのPLの花火が部屋のベランダから 見にくくなり、最上階まで行って観た。20階なので足がす くみ震える。

真夏の夜

大阪は日本で一番気温が高い地域、夜8時、9時といえども熱波。 8月もはんぶんくらいの夜に、なんとかこの習慣を維持するため にすこしだけ走った。Tシャツはぐしょぐしょ、サウナに入った ような感じ。

真夏のジョギング

もうすぐ4カ月、ビールを飲まず夕食後ひとやすみして、 仕方ないなあという感じで、エアコンの部屋から外へ出て いく。熱い空気がもったりとまとわりつく、4か月にもな るのに一向に進化していない。歩きで1kmくらいリラッ クス、ゆっくりと0.75k…

鴻上ネットワーク「リンダリンダ」

昨日は森ノ宮のピロティホールで「リンダリンダ」という 芝居を観てきた。鴻上の作品、演出で、8年振りの再演。 ブルーハーツの曲をちりばめた音楽劇と云うのか、主演は SOFIAの松岡充、観客の半数以上はそのファンらしく 2、30代の女性中心。鴻上…

国立文楽劇場「曽根崎心中」

文楽を観るのは3回目、夏はレイトショーで18時半から始まると いうので、昨日の夜に観てきた。 曽根崎心中は、ゆかりの梅田のお初天神へ行ったことがあり、また、 かつて映画で宇崎竜堂と梶芽衣子のを観たことがあるが、まあ話は いたって簡単。男のふが…