contondo公演「想稿銀河鉄道の夜」

天王寺のSTAGE-PLUSという小さな小屋で、contondoの
第3回公演を観た。
名古屋をベースにする北村想の作品は名演小劇場で観た
「11人の少年」と、テレビで観た加藤健一の「寿歌」
の2本だけだが、この戯曲「想稿銀河鉄道の夜」でも、
大きな宇宙観をイメージする印象があり、とても宮沢
賢治を好きなんだろうなと思わせる。宮沢賢治の原作
をわりと忠実に戯曲化しているらしく、それを演出は
3人芝居に仕立ててシンプルにかつオーソドックスに
上演し、さいごにじんわりと微熱を感じさせた。
contonodoという根城のない(次第に若くもなくなる)
若者たちが、ちいさな磁場をたよりに、なにも見返り
を求めないことに打ち込んでいる、そうだな、それそ
れがいつまでもcontondoでの長期戦を行くランナーで
あらんことを祈りたい。