2011-01-01から1年間の記事一覧

勅使河原宏「利休」

テレビで山田洋次が選ぶ日本映画100選の1本として観る。 これは劇場で観るべき映画だった。日本の美、様式美が絢爛 豪華である、そこに千利休の侘び寂びが対峙する。山崎努が よかった、尾張弁もよかった。脚本は赤瀬川原平。

ウディ・アレン「人生万歳」

ウディ・アレンの久しぶりのニューヨークを舞台にした映画。 シニカルな主人公に、ごく普通の楽観的に生きる女の子が からみながら、大切なものを提示していく。なるほど。 ウディ・アレンはほんとうにうまい、センスがいい。 新作も順に観ておかなくては。

沢木耕太郎「ポーカーフェース」

エッセイ集の新刊。以前のバーボン・ストリートなどと 同じ雰囲気の(装丁、挿し絵も同じ)シリーズのような 13編のエッセイ集。1編づつゆっくり読む。 1編ごとの中身が盛り沢山で、ちょっと詰め込みすぎか、 以前のもそうだっただろうか、もっとストレ…

京都市美術館「ワシントンナショナルギャラリー展」

ひさしぶりに大物展覧会へ出かける。 印象派は人気が高い、土曜の午後は人がいっぱい。 でも私の好きなブーダンが観られる、今回も2点。 ほんとうに晴れ晴れとする空と海。小さなキャンバ スの中に広い景色が見渡せる。 その他、有名な作品がいくつか、モネ…

一万人の第九2011第4回レッスン

きのうは4回目のレッスン。ひさしぶりに本気で歌った。 特にMが終わってフーガに入るところまで、バスパート の役割、太い重厚な響きで下を支える、緩急をつけるあ たりの指導は、そういえば以前にも聞いたなあとも思い 起こして、目一杯歌ってしまった。…

弥栄画廊「島田章三展」

愛知県立美術館での島田章三展の関連してと思うが、名古屋市内の 2つの画廊が島田章三展をやっていたので見に行く。 まずは伏見の弥栄画廊。 初期のアンフォルメルというか国吉風というかそんな作品から、色 彩の明るい60年代後半、そして渡欧後の「かた…

一万人の第九2011第3回レッスン

体調不良で早退させてもらいました。すみません。 すっかり日が短くなりました。

「老松町骨董祭」

大阪は天満あたり老松町に骨董商、画廊が集まっていることは なんとなく知っていた。そこが42軒まとまって祭りを開催し ていることを見つけて出かけた。そこそこの人出があり、いつ もは入りにくい古美術画廊にも必ず誰かが入っているので気楽 に入ってい…

高島屋美術画廊「個の地平展」

恒例となった国画会重鎮たちの展覧会。 島田章三の絵は穏やかな表情。 きのうはテレビチャンネルが増えたとい うので回していたら、桑田佳佑の仙台ラ イブを放送していた。途中からだったの で、青葉城恋唄は聞けなかったが、ステ ージは圧巻、桑田の声もパ…

一万人の第九2011第2回レッスン

9月29日は2回目のレッスン。最初からのおさらいと フーガからいちばんむつかしいところまで。 今日は声がすこし出た、きもちいい。先生が変わると 指導のポイントも新鮮で面白い、なるほどと納得する 指摘もあって奥が深いなあと感心する。疲れた。

愛知県美術館「島田章三展」

まったく美術に関心がなかったので名前すら聞いたことがなかった島田章三という 画家を見つけて、もう15年以上になるのか。 洋画界の巨匠だなんて知らなかった、愛知芸大の重鎮だなんて知らなかった、その 後文化功労者となり文化勲章も近いなんてことも知…

劇団contondo「朝日のような夕日をつれて」

劇団Contondoが無謀にも鴻上の代表作「朝日」をやるというので 9月18日に観に行ってきた。 場所は天王寺から北へ上がったお寺、シリトリアル応典院という ところ。定員60名のところ大入り、立ち見もでて80人くらい入り、 「朝日」の人気が高いからかと思…

一万人の第九2011第1回レッスン

もうやめようと思いながら、やはり10年は続けようと気持ちを 入れ替えて、今年は連続9年目の参加。抽選に当たるも第2希望 に回されて、はじめての北浜と天満橋の間のエルセンターという 会場へ、15日(木)から。合唱指導の先生は花月真先生、こち ら…

愛知県美術館「島田章三展」予告

島田章三の大規模な展覧会が、今週の金曜日より、愛知県 美術館ではじまり、その後、横須賀美術館を巡回する。 さて、いつ行こうか。

高島屋大阪店「ジパング展」

高島屋で現代アートというものの展覧会ははじめてとのこと、 ついでがあったので見てきました。 山口晃は馴染みがあったが、会田誠は会田誠だし、束芋はよく わからないアニメーションだったし、それ以外はイラストか マンガかアニメと境界はなく、いつもの…

西和彦「60歳からの暮らしの処方箋」

ブックオフの新書棚で見つけた時は、あのマイクロソフト 副社長だった西和彦がもう60才なのかと思って手に取っ たら全く違う人だったのだが読んでみた。 これはいい本だ。 いままでいくつかこの手の本を読んだが、いわゆる成功者 の話で読んだときは参考に…

重松清「その日のまえに」

わかっていたけれど、おもいっきり泣ける。 こういう本には手をださない方針なのだが ついふらふらふらと・・・。残される人達 のディテールがうまい、うますぎて、私は こういう文章は好きではない。でもうまい。 だから重松清と浅田次郎には近づかないよ …

米林宏昌「借りぐらしのアリエッティ」

DVDレンタルがはじまったので借りてきて観る。 結論から云えばよかった、なにせストーリーはないのに 90分があっというまに過ぎてしまった、なにも展開せ ず終わってしまったけどこれでもいい。 導入部にワクワク感が欲しかった、借りぐらしの細かい デ…

椎名誠「シベリア追跡」

再読。米原万里が、この椎名誠が大黒屋の足跡を追う テレビドキュメンタリに通訳として同行していたことを 知り、本に中でどのように登場するか興味を持ち再読 した。そのドキュメンタリをしっかりとまとめたのが 本書で、エッセイにまとめたのが「ロシアに…

ハリソン・フォード「恋とニュースの作り方」

DVDを借りて、日曜の昼下がりに観た映画。 ハリソン・フォードは年をとった、ダイアン・キートンは なんでも演ずるバイタリティ。ニューヨークのテレビ局の とてつもないハードな番組制作現場。しかもどうでもいい ようなモーニングショー。アメリカも日…

ロイド・ライト「ヨドコウ迎賓館」

芦屋のフランク・ロイド・ライト設計の建築物を見てきた。 昔の灘の造り酒屋の別邸を今は淀川製鋼所が買い上げて 保存展示している。ライトらしく、明治村にある昔の 帝国ホテルと同じように、石のレンガを積み上げて重厚 なデザイン。テラスからの眺望もす…

米原万里「言葉を育てる」

対談集を読んでさらに感心する。最後の糸井重里との対談が面白い。 辻元清美も興味深かった。もっと生きて仕事をまとめてほしかった。

山田詠美「風味絶佳」

以前「無銭優雅」を読んでもう1冊と読んでみた。 前に書いたかもしれないけど「ぼくは勉強ができない」に 感心したけどそれ以降は「放課後の・・・」しか読んでな くてこういう若者小説でない、中年小説は山田詠美のイメ ージにどうしてもピンとこなかった…

茶臼山画廊「とんぼ玉と木版画三人展」

天王寺の茶臼山画廊というところへ、知人の版画家の 隅野尚人さんの展覧会を見に行く。 日本板画院の奨励賞をとられた「昼下りの路地裏」と いう作品がよかった。古民家も古い洋館シリーズもい いけど、このなにげない路地の奥に光が射して人が出 てきそうな…

池澤夏樹「叡智の断片」

これは池澤らしくない大味なエッセイ。古今の賢人たちの 名言を集めての池澤のコメントなのだがちょっと安易。 さあ、3.11以降の未来に手を差し伸べる長編作品を期 待していますよ。

スカーレット・ヨハンソン「私がクマにキレた理由」

またまたS・ヨハンソン、今度は大学を出たけれど何になりたいか わからない女性がナニー(子守り)を経験して成長するストーリー。 マンハッタンのアッパーイーストのセレブの家庭がありえなさそう に描かれ、さらにその母親のありえなさ、でもひょっとした…

蜷川幸雄「冬物語」

今年の1月にテレビ録画してあった、さいたま彩の国シェイクスピア シリーズの「冬物語」をようやく見る。2009年の上演作品で、も ちろん蜷川演出、主役は唐沢寿明、田中裕子。 先の山崎清介の芝居を観た後なので、ストーリーは明快。違いを確認 しなが…

子どものためのシェイクスピア「冬物語」

恒例となっている2011年の子供のためのシェイクスピア公演は「冬物語」。 会場は天王寺の阿倍野ホールというところ、お盆前の10日の夜に行ってき ました。 王様が嫉妬狂いし妻と子供を殺してしまうが、改心して10数年後妻子供は 生きていたというト…

62:レッドカサブランカ

61:立春は春の始まり

実際は、立春どころか真夏の立秋です。 もう半年も前に描いたものか。