後藤正治「清冽―茨木のり子の肖像―」

清冽―詩人茨木のり子の肖像
詩人茨木のり子の初の評伝ということで、たしかに清冽
な生き方をした人だったと清々しく読んだ。
自分の感受性くらい、わたしが一番きれいだったとき、
寄りかからず(寄るはニンベンあり)、さくら、特段詩
に親しんでいるわけではないが、いくつかの詩は心に響
き忘れることはない。その人がどんな人だったかわかっ
たところと、よくわからなかったところ、特になぜ詩を
書くのか、日常生活のなかの詩の在り所みたいなところ
をもっと読みたかった。