第三舞台「深呼吸する惑星」

10年の封印を解除すると今年の1月に発表されてから、待ちに待ってようやく
封印解除解散公演を観に行った。大阪の森ノ宮ピロティホールは満席。期待は膨
らみ、おさらいもして、さて。
第三舞台は当時はほとんど知らなくて、その後小須田康人を見つけて、そこから
鴻上尚史を知ることになり、DVDで「朝日のような夕日をつれて」「トランス」
などを観ることで、第三舞台を見直して、とうとう観る機会がやってきた。
1.新作「深呼吸する惑星」、いろいろな思いが盛り込まれている。封印解除、
解散、その間の年月、人の生き死に、人と人との関係、それから日米の関係、沖
縄の関係、原発・・・直接的ではもちろんないが、その社会性についての鴻上の
吐露。「もっとがんばろう」は某元首相と重ね合わせたりと、いろいろ交錯して、
これからすこしづつ反芻していくのだろう。
2.当時のスピード感、パワー感はなかったが、わかりやすくてよかった。筒井
真理子が変わらぬパワーがあった、一番良かった。
3.長野里美のかぶりものも可愛くてこれが最後と挨拶もあって、でもあの曲はないなあ。
4.解散公演らしく、「朝日の」「トランス」「天使は瞳を閉じて」のオマージュもあって。
5.「ずっと・・・」の前奏が流れた時、あ、やっぱり鴻上はこの曲が好きなん
だと思い、この歌詞に重ね合わせるところもあり。そして最後の客出しの曲は・
・・ああ、そうくるのかと感慨。
7.そして、人間の時間というものに寄り添っていくことに共感して、おおきな
拍手を送った。いいものを観せてもらった。そうそう、鴻上尚史と握手しました。