2010-01-01から1年間の記事一覧

村上春樹「1Q84」Book3

Book1、2はすぐに買ったが、これだけベストセラーになって しまうと、Book3はなんだかあわてて買いに行くのはかっこわ るく今まで来てしまった。 さて、第3巻。むーん、これでいいのか。天吾と青豆の純愛 物語に収斂していくだけの話でいいのか。 ちなみに…

高島屋美術画廊「藤井勘介絵画展」

たまたま覗いたら、去年のグループ展で頭の中に残っていた 藤井勘介(介は本当は土偏の介)の個展をやっていた。画家 ご本人もいてすこしだけ話を聞く。高島屋でははじめての個 展とのこと。花、野菜の存在感がすばらしい。縦長の椿とか ほしいなあとおもう…

門井慶喜「天才たちの値段」

私の好きな美術ミステリー。でもすみません、 私の好みでは在りませんでした。

藤沢周平「海鳴り」(上)(下)

今回も出張のときに藤沢周平を持参。蝉しぐれに次ぐ 2冊目は海鳴り。 ほとんど現代の話、それを江戸時代に置き換えて話が 進んでいるよう。紙問屋の経営者が老いを意識するこ と、妻との関係、不倫、跡継ぎ息子の行状。まったく 今そのものの話。たしかにう…

劇団カオス「ひーはー」

今回は後藤ひろひとの作品だが私はいままでテレビでガマ王子 (映画はパコと魔法の絵本)とガス人間の芝居しか見たことが なかったのだが、これを観て後藤ひろひとを見直した。 なんといっても原作の面白さが一番。いや脚本、演出の紺野ぶ どうということに…

白石一文「私という運命について」

出張の行き帰りに一気に読了。この作家には珍しく 読みやすく一気に読んでいく。キャリヤの女性が成 長していくストーリーでどんどん読める、面白い。 でも後半、やっぱり子供を産むのがすべて、夫が死 んだら私もという価値観は、ある安定層には抵抗が ない…

黒井千次「高く手を振る日」

久しぶりの黒井千次、70歳を越えた男と女の純愛 小説と昨日の日曜の朝の新聞広告で読んで、その日 の午後たまたまジュンク堂へ行ったら目に止まって、 薄い本だったのでこれは立ち読みできると踏んで、 ジュンク堂のイスに座って読みました。 うーん、行き…

42:近藤嘉文を真似て橋の上

ジブリの背景を描いている近藤嘉文のスケッチ画を 真似して描いてみました。

41:安野光雅を真似てサントクリア

40:安野光雅を真似てリバプール

39:安野光雅を真似てアムステルダム

好きな安野光雅の模写といえばおこがましい。 これは模写ではなく、適当に真似して描いただけ、 だから構図もいいかげんに違うし色も違う。 でも描いてみるとよくわかる。安野光雅とはまった く違う絵だ。あたりまえだけど。

38:フリージア撫子2

37:五色とうがらし

山田詠美「無銭優雅」

うーん、おもしろいけどなんだかなあ。 共感するけど違和感もなあ。 いわゆる大人になれていない男女の恋愛 なのだが、こういうのありだなと思える 反面、これはないなと思ってしまう。 僕は勉強ができないともう1冊くらいしか 読んだことがない山田詠美で…

石川達三「四十八歳の抵抗」

昔からタイトルだけは知っていたが、復刊されたようで ブックオフで見つけたので読んだ。 いかにも古い、このように古くなる話と古くならない 話の違いはなんだろう。北上次郎が解説を書いていたので 期待していたんだけどなあ。

日展

天王寺の大阪市立美術館へ招待券があったので日展を観に行く。 いつものとおりの感想だけど、なんらかのサジェスチョンがほしい。 洋画に比べて日本画に新しい感覚を感じたけどね。

清水良典「MURAKAMI」

久しぶりに村上龍を読んだので、ブックオフで見つけた 龍と春樹の時代との副題のついた新書を読む。 最初の頃は比較されてきた両者が、もうまったく別の道 を歩んでいるように見えていたが、この本を読むと、両 者はアプローチの仕方は違うにしろ同じような…

北村薫「ニッポン硬貨の謎」

エラリー・クイーンが来日して事件を解決して、 それを最後の事件として小説にしたというパス ティーシュ小説の体裁で語られた小説。 私は熱心なクイーンの読者ではないのでよくわ かりませんでした。例の50円硬貨20枚の謎 も織り込まれていましたがよく…

村上龍「はじめての夜二度目の夜最後の夜」

近年の村上龍はまったく読んでいなくて、真剣に読んだ のは「愛と幻想のファシズム」までで、その後は「五分 後の世界」「希望の国のエクソダス」あたりは読んだの だが、それからまるで遠ざかっている。 久しぶりに短編集を手に取り、これは読んだことがあ…

藤沢周平「蝉しぐれ」

まいったな。藤沢周平は、もっと年寄りになってから 読もうと近寄らないようにしていたのだが、昨日突然 1泊2日の入院をして熱にうなされながら一気に読んだ。 まいったなというのが素直な感想、超有名作品である のは当然である。新聞小説だったから読み…

瀬戸内寂聴「夏の終り」

きっと自伝的要素があるだけに緊張感溢れる 文章で一気に読む。うーん。

「吉田拓郎展」

吉田拓郎アーチストギャラリー「タクロニクル」というのを 大阪道頓堀の中座くいだおれビルで開催されており観に行ってきた。 拓郎のLP、シングル、CD、チケット、ツアーブック、ポスター、 ギター(あのギブソンも)、生楽譜(少し)、TAMJINの撮影した…

北村薫「玻璃の天」

ベッキーさんシリーズ第2弾、文庫化されたので読んだ。 きな臭さの波が押し寄せる昭和初期を舞台に、花村英子と ベッキーさんはいかに生きていくのかというのが主題かと 思わせるようなミステリー。この第3弾が直木賞を受賞さ れたということでこれはまた…

ヨーロッパ企画「曲がれスプーン」

昨日の夜は、ABCホールへ人気のヨーロッパ企画の最新公演 「曲がれスプーン」を観に行った。これは元々「冬のユリゲラー」 という題名で公演されていたものを、映画の本広監督が気に入っ て、曲がれスプーンというタイトルで映画化したので、それに合 わ…

36:さぼてん

35:フリージア撫子

34:マーガレットほか

33:さくら草ほか

32:バラ寄植え

兵庫県立美術館「小倉遊亀展」

没後10年の回顧展。なんというモダン、画風の挑戦。 なんといっても私の好きな「浴女その一」。ゆったり感、 湯舟の質と量の大胆さ、少女の可憐さ、ほんとうに好き な絵だ。花瓶の配置ひとつにしても下絵を書き並び替え 置き換え思案していることがわかる…