2010-03-13 藤沢周平「蝉しぐれ」 本 まいったな。藤沢周平は、もっと年寄りになってから 読もうと近寄らないようにしていたのだが、昨日突然 1泊2日の入院をして熱にうなされながら一気に読んだ。 まいったなというのが素直な感想、超有名作品である のは当然である。新聞小説だったから読みやすく、伏 線もわかりやすく、喜びあり悲しみありせつなさあり、 おまけに剣術あり、成長小説でもあり、もう盛り沢山で。 さらに、その清潔な文章、あの海坂藩の風景の美しさ。 これはこまったなあ、海坂藩シリーズが私を呼んでい るではないか。