藤沢周平「海鳴り」(上)(下)

海鳴り (上) (文春文庫)
海鳴り (下) (文春文庫)
今回も出張のときに藤沢周平を持参。蝉しぐれに次ぐ
2冊目は海鳴り。
ほとんど現代の話、それを江戸時代に置き換えて話が
進んでいるよう。紙問屋の経営者が老いを意識するこ
と、妻との関係、不倫、跡継ぎ息子の行状。まったく
今そのものの話。たしかにうまい。面白い。
でも描いていた藤沢周平とはちと違う。ラストシーン
はあれでよかったのか、希望は本当にあるのか。