2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

木版31:クラリネット

3版2色刷 200×150 コロナで時間だけはあります。

ケヴィン・スペイシー「ラスベガスをぶっつぶせ」

猛暑に負けてぐたぐたしている。本はやっ かいなのを1冊、じっくりと1冊と時間がか かっている、よって映画はお気楽なのを。 「ラスベガスをぶっつぶせ」と気のない題 名の知らない映画を見る。 ブラック・ジャックのカウントというのが よくわからず、それ…

三浦しをん「まほろ駅前狂騒曲」

まほろ駅前3部作の3冊目、これで完結。 いままでの登場人物が再登場、多田の進展 と行天の過去を乗り越えていくのが不思議 と感動を呼びおこす。どたばたであるのに 静かな読後の喜びがある。うまいとしかい えない、よかった。 映画も見てみたいな。 まほろ…

ヒッチコック「見知らぬ乗客」

ヒッチコックはまだまだ知らない作品が、 これもそうだがなかなかよくできている。 傑作に部類に入る作品だそうだが、確かに ぐいぐい引き込まれる。 交換殺人を持ちかけられ、一方的に勝手に 片方の実行に移されてしまう。すぐに警察 に行けばいいのに、自…

右足の甲の痛み

備忘録。 3週間ほど前より右足の甲の右中央あたり に痛みを感じ、治まっていく感じがなかっ たので整形外科へ行く。予約じゃないので 2時間待ち、レントゲン撮って診察終わっ て3時間。よりによって4連休明けに行く んじゃなかった。結論は骨折、ひびはなし…

CUDオンライン勉強会

川端裕人氏の「色のふしぎと不思議な社会」 という本をベースに、同氏による、CUD( カラーユニバーサルデザイン)の講演会が ズームにより開催され聴講した。 同氏の講演を聴くのは2回目、わかりやす く最先端の研究成果を聴けてためになる。 色覚異常は学…

1964年の依田郁子

小学4年生だった。学校で先生にねだって 授業でオリンピック放映を見ていたことを 思い出す。勝ち負けよりも100か国近い国 が一堂に会す世界の広さ狭さに感じ入る、 未来への希望、明るさを実感したイベント だった。 だからそれを利用できると思う人たちの…

ルネ・クレマン「雨の訪問者」

大林宣彦監督のチャールズ・ブロンソンCM、 オ~マンダムが一世を風靡したのは1970年 だった。もちろん大林のことはまったく知ら なかったが。その年、チャールズ・ブロンソ ンの映画「雨の訪問者」がロードショー封切 で人気だったのを覚えているが、もちろ…

上野千鶴子「在宅ひとり死のススメ」

孤独死を在宅ひとり死と呼び、忌み嫌うこ とはないと云う。そのとおり。 学者らしくデータにより説明していく、な にが本人にとって幸せか、それを自分で決 める。そのとおり。 すべて納得するわけではないが、こういう ことを云えるようになったのはよいこ…

映画「おらおらでひとりいぐも」

知らない間に映画化されていた。 田中裕子と若いときの蒼井優。なんだか不 思議な映画、まったりとおひとりさまの生 活と覚悟の映画。ゆっくりと目玉焼きとト ーストの朝食を作る、夕飯は適当な感じ、 カップみそ汁なんか飲んでいる、人に迎合 しない、孤軍…

平野啓一郎「本心」

平野啓一郎の新作長編、ゆっくり丁寧に読 んだ。近未来のAIによってヴァーチャル・ フィギュアとして亡くなった人を再現でき る世界で、主人公が母を再現し悲しみを癒 しさらに母の秘密を探す。 AIによる人の再現は、カズオ・イシグロの 「クララとお日さま…

木版30:なつやすみ

北名古屋八景シリーズの五。 近所の大学の洋画棟。なんとかこれを暑中 見舞いにする。130×50 3版4色刷。

木版29:三色の樹

これもまたうまくいかず、いろいろ試して いるところ。4版5色刷。200×150

木版28:ステイホームⅣ

うーん、失敗。3版2色刷。120×120

佐藤賢一「最終飛行」

サン・テグジュペリとは名前からして孤高 の作家のイメージがある。「星の王子様」 以外の作品を読んだことがないが、出撃後 消息不明になった飛行士として知っている けれど人物はまったく知らなかった。ナチ スによるパリ陥落から反撃までの彼の行動 と人…

サンドラ・ブロック「ものすごくうるさくて、 ありえないほど近い」

トム・ハンクスとサンドラ・ブロックとい うから、中身は知らなくても、タイトルが かわっていてもいいかと見たんだけど。 9・11に絡む映画をはじめて見た。自閉 症気味の少年の父親が9・11で亡くなり それを受け入れられないのだが、母親にも 心を開…

ウィレム・デフォー「永遠の門 ゴッホの見た未来」

いくつもあるゴッホの伝記映画の最新2018 年作品。 新解釈らしく精神を病んできても 自分を見つめ人生を考える、キリストと対 峙する、死因も自死ではない。テオとテオ の妻に、また医師と牧師に支えられ、絵を 描くだけの人生を送れたといえる。展覧会 も開…

ジュディ・デンチ「ジョーンの秘密」

2018年のジュディ・デンチ主演のイギリス 映画。原爆開発競争のなか機密を流してい たスパイが、戦後50年も経って逮捕される のだが、ふつうのおばあさんだった。そし て当時を回想していく物語なのだが、当時 大学で物理学を学んだ優秀な女性がどうし てス…

マット・デイモン「ジェイソン・ボーン」

ボーン・コレクターの件でどうも気分が晴 れぬ。そこで(理由になってないが)、ボ ーンシリーズの続き(実は4作目があるの だがデイモンも脚本に納得できず主演しな かったためスピンオフ作品となっている)、 5作目(実質4作目、3部作の続編)。 なにが人…

池波正太郎「剣客商売二 辻斬り」

剣客商売2冊目。 秋山小兵衛が異常に強すぎる、策士である、 人脈がありすぎる。そうか、剣客を商売道 具にしているのか、隠居してより自由に振 舞えるのか、そういうファンタジー小説だ ったと理解する。とりあえずここまで。 剣客商売二 辻斬り(新潮文庫…

ショックな日

はてなブログには検索機能があり、昨日の クィーン・ラティファを検索した。すると 2016-01-26に「ボーン・コレクター」の記 事がある。5年前にこの映画を見ていたのだ、 この衝撃は大きい。 いままでなにか引っかかるものがあり見る 前に調べる、あるいは見…

クィーン・ラティファ「ボーン・コレクター」

マット・デイモンのボーンシリーズのひと つかと録画したらまるで違う映画だった。 シリーズが名前のBourneであるのに、こっ ちはBone、骨だった。 若いデンゼル・ワシントン、初主演のアン ジェリーナ・ジョリー、そして見たことが あるクィーン・ラティフ…

キャメロン・ディアス「ナイト&デイ」

梅雨、雨が続く、かったるいです。 やけくそでお気楽映画、キャメロン・ディ アスとトム・クルーズ。キャメロン・ディ アスは底抜けの明るい役を演ずる、たぶん ずっと演じている、これからは演技派だと かシリアスにも挑戦したいと思わない、た だ観客が楽…

マクドーマンド「ファーゴ」再見

家人がフランシス・マクドーマンドに注目 しはじめたので、「ファーゴ」をもう一度、 こんどは一緒に見る。 最初にこれは実話に基づくとあるのだが、 実はウソだった、コーエンのジョークとい うか、そう書くことで奇妙奇天烈な話がリ アリティを持って見る…

S・スピルバーグ「イーグル・アイ」

2008年の映画、もうそこまで来ていたんだ。 そしていまではAIの能力はわたしの想像を 超えているだろうし、こういう事態もあり うるだろうと想定できる。2001年宇宙の旅 のHALへのオマージュとしてAIの反乱があ り、それに巻き込まれるサスペンス、おも しろ…

池波正太郎「剣客商売一剣客商売」

熱が下がらず結局2日半ごろごろしていた。 それでふたたび禁断の時代もの小説に手を 出す、藤沢周平はすでに手を出してしまっ たが、池波正太郎はまったくはじめて。な にから読むかは以前に決めてあり数冊確保 してあったので「剣客商売」。 さて、「三屋清…

池澤夏樹「カデナ」再読

池座夏樹読み直しシリーズ久しぶり。 軍隊というもの、現代の戦争というもの、 一方、市民のスパイというもの(ベ平連で あろう)のやり方を小説らしいフィクショ ンとノンフィクションを混ぜ込んで面白い 物語となった。池澤が沖縄で体験したこと、 得た知…