池波正太郎「剣客商売一剣客商売」

熱が下がらず結局2日半ごろごろしていた。

それでふたたび禁断の時代もの小説に手を

出す、藤沢周平はすでに手を出してしまっ

たが、池波正太郎はまったくはじめて。な

にから読むかは以前に決めてあり数冊確保

してあったので「剣客商売」。

さて、「三屋清左衛門残日録」に似ている

と最初の感想。渋い清左衛門に比して、秋

山小兵衛はまだ世俗にある、それは好みで

ありこれもまた楽しい。人気があるのはよ

くわかる、若妻がいて息子がいて女剣士が

いて田沼意次がいて面白くないわけがない、

だから手を出さないようにしていたのだ、

2日間もごろごろしていたのだから仕方が

なかったと書いておこう。

ところで清左衛門が53才、小兵衛が59才

だったらしい、隠居人の活躍小説が人気と

いうことは後日に。