知らない間に映画化されていた。
田中裕子と若いときの蒼井優。なんだか不
思議な映画、まったりとおひとりさまの生
活と覚悟の映画。ゆっくりと目玉焼きとト
ーストの朝食を作る、夕飯は適当な感じ、
カップみそ汁なんか飲んでいる、人に迎合
しない、孤軍奮闘である、娘にだって甘え
させない(孫にはすこし甘いけど)。孤独
が寂しいとは云わない、みえない寂しさ1,
2,3と戯れる。夫が亡くなったとき仲が
よかったのにこれからは自由だと思う、自
由は孤独に勝る、自由は頭の中に大宇宙、
大歴史が見える。しずかにしずかに、おら
だばおめだ、おらおらでひとりいぐも。
「モリのいる場所」の人、田中裕子はわた
しの気に入っていた「いつか読書する日」
から 15 年ぶりの映画主演。
よかったかよくなかったかよくわからない
けどじわっとよかった。