2020-01-01から1年間の記事一覧

一万人の第九2020その1

なにげなくブックマークからかつて参加し ていた一万人の第九のHPへ入ったら、コ ロナで今年の開催方法を検討中とあり、そ の中でリモート合唱企画があったので参加 しようと思う。参加の方法を見ながらすこ し唄ってみたらなんと忘れかけているでは ないか…

グレゴリー・ペック「大いなる西部」

たまたま西部劇の名作をすこしづつ見てい て、「大いなる西部」を見始めたらグレゴ リー・ペック主演でちと驚く。「アラバマ 物語」が素晴らしかったので、都会の洗練 された紳士のイメージでいたのでと思いき ややはり東部のエリートで、それが西部の 荒く…

秋到来雑感

昨日から寒くてあわてて羽毛布団を出した。 ついこのあいだまでTシャツに短パンだっ たのに、いくつになっても不思議だなあと 思う。コロナのせいにしてこの1、2か月 散歩以外の運動を怠けていたところで少し 身体を動かしたら痛い、固い、重い、次の 日に…

宮部みゆき「あかんべえ」

ちょっと読むのに長くかかってしまった宮 部みゆきの時代もの、人情もの。幽霊がで てくるし、なかなか暗い背景があるのだが、 おっとりした展開でほのぼの楽しめる。空 いた時間にすこしづつ読んだ、他の本に抜 かれていった。 あかんべえ (PHP文芸文庫) 作…

村上春樹「一人称単数」

村上春樹の短編集はかつてはポップで瑞々 しくて好きだったが、だんだんなにかよく わからなくなって、いや以前もわからない んだけどポップさ、新鮮さで楽しんだだけ かもしれないけど。そして新刊短編集。 8編の短編の最後は「一人称単数」、違和 感という…

ラッセル・クロウ「プルーフ・オブ・ライフ」

若きラッセル・クロウと若きメグ・ライア ン、誘拐交渉人と誘拐された夫の妻の秘め た恋。政情不安な某国のテロゲリラから人 質を救出する保険会社のリアリティに惹き つけられるが、それに情が移るというか恋 愛感情を持ちながら踏みとどまるラッセル ・ク…

佐々木譲「代官山コールドケース」

「地層捜査」に続く特命捜査対策室シリー ズの第二弾だった、知らなかった。 あっというまに一気に読んだ、休むことな くどんどん調査して、しかも複数の線から 調べて犯人を見つけだす、ぐいぐい読んだ。 朝香刑事部長(女性40代)がいい。 代官山コールド…

中秋の名月

ことしは珍しく10月に入ってから。 天気がよくて満月がくっきり。そう漱石は I love youを月がきれいですねと訳したらし いが(出典は知らない)、月がきれいです ねと云えば恋の告白だなんてちゃんちゃら である。ただお月見団子がおいしかっただ けである…

ローレンス・オリビエ「バニー・レークは行方不明」

まったくタイトルすら聞いたことがなかっ たが、ローレンス・オリビエ主演というの で見た。オープニングがとてもしゃれてい る、すでにサスペンス風。そして最初から サスペンス全開、不穏な空気と誰を信じて 見ていればいいのかわからないままに、最 後に…

辻原登ほか「歌仙はすごい-言葉がひらく「座」の世界」

辻原登(作家)、永田和宏(歌人・生物学 者)、長谷川櫂(俳人)の3人が歌仙を巻 く。歌仙をすることを巻くと云うらしい。 いまはまっている辻原と尊敬の永田先生と 指南役の人(知らぬ)が丁々発止で進めて いく。いくらかのルール説明を加えながら、 辻原…

森見登美彦「四畳半タイムマシンブルース」

ヨーロッパ企画の「サマータイムマシンブ ルース」をなんばのインディペンデントシ アター2ndという怪しげなホールで見たの はいつだったか。ちょっと噂を聞きつけ、 webで販売初日に席取りをして前列2列目、 学生演劇みたいにみかん箱の座席だった。 こう…

ヒッチコック「バルカン超特急」

洋画ではウディ・アレンとトリュフォーと ビリー・ワイルダーとヒッチコックは機会 があれば全部見たいと思っている。 そこで「バルカン超特急」、昔見たんだけ どなにも覚えていないので再見。 うーん、でも1938年だから当時は斬新な仕 掛けだったんだろう…

映画「イエスタデイ」

アイデア勝負の映画、世界でただひとりビ ートルズとその名曲群を知っていて、それ によりメジャーになるが、というユニーク な脚本のヒット、面白かった。 でもなあ、ジョン・レノンはいらなかった なあ、生きていたのはうれしいけどなあ。 ビートルズの曲…

シャーリーズ・セロン「スキャンダル」

実際にあったアメリカメディアでのセクハ ラを告発する女性キャスター達の物語。 主に3名のドラマなのだが、元花形キャス ター(ニコール・キッドマン)の用意周到 の告発、花形キャスター(シャーリーズ・ セロン)の思案、新人キャスターの野心が 描かれる…

ヴィゴ・モーテンセン「グリーン・ブック」

2018年のアカデミー作品賞受賞作品。 でなきゃ見なかっただろうなと思うが、さ て、これはずしんときた。そりゃいろいろ 細かいところはあるがよくできている。ア メリカで差別されているイタリア移民が黒 人を差別する。けれどそれは多分に皮膚感 覚のもの…

ジョージ・C・スコット「パットン大戦車軍団」

1970年にアカデミー作品賞を取った作品。 1974年頃から映画を見始めキネ旬も読み はじめ、なぜこの映画がニューシネマ全盛 期に、反体制の空気の時代に作られ評価さ れたのかずっと疑問に思ってきた。 ようやく見ることができたのだが、なかな か主体がどこ…

イアン・マッケラン「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」

93才になったホームズが30年前の未解 決事件を振り返り悔悛を込める。家政 婦の息子との交流を通して大切なもの を見つけだす。そして30年前のあの時 にただ事実だけを云うのではなく救い の言葉をあるいは共にあるという包容 を示していればと悔やむのであ…

清武英利「しんがり 山一證券 最後の12人」

気になっていたタイトルの本、作者と読売 と喧嘩した巨人の元社長が一致したのだが、 元々読売の記者だったのだからノンフィク ションが書けるのは当たり前か。 山一証券が自主廃業したのは1998年、わた しが在職していたところも右往左往してい た頃でよそ…

ジョン・ヴォイド「オデッサ・ファイル」

フレデリック・フォーサイス原作を映画化 したもの。フォーサイスはジャッカルの日 と悪魔の選択しか読んでないのでこれは未 読。ナチ親衛隊幹部が現代に名前を変えて 活躍しているのをみつけだす話なのだが、 ライターのジョン・ヴォイドがここまで精 神的…

ジャン・デュジャルダン「海の上のバルコニー」

日本劇場未公開のフランス映画、なにもわ からず見た。アルジェリア戦争に巻き込ま れて初恋相手と離ればなれになった男が初 恋相手(か?)と再会するフランス映画ら しい淡々しつつも、意外な展開で最後まで 飽きず見てしまった。 wikiで調べたら主人公の…

ビリー・ワイルダー「フロント・ページ」

昔見た傑作コメディ、ビリー・ワイルダー のたたみかけるような物語、息もつかせぬ 展開、やっぱりおもしろい。ウォルター・ マッソーは大男で声もよく通る、ジャック ・レモンよりしらっとしておもしろい。恋 人がスーザン・サランドンとは昔は気づか なか…

辻原登「Yの木」

3つの短編とひとつの中編からなる作品集。 「たそがれ」苦い姉弟愛。 「首飾り」ヴェネチアで宝石を買う話(こ れは粋にまとめて面白かった)。 「シンビン」人生のシンビン。 「Yの木」辻原登が成りえなかった売れな い小説家の話、いろんな作家が実名で出…

写真集つくってみたpart2

あまりに簡単にできるので、今回は水彩画 集をつくってみた。 ktoshi.hatenablog.com

マイケル・シーン「パッセンジャー」

なかなかむつかしいテーマを抱えた映画で あり、面白くスリリングに進んでいたが、 後半アクションありハッピーエンドありの 腰砕けになってしまって残念。 主演男優女優とも知らなくて、知っている のはバーテンダーのマイケル・シーンだけ だった。(映画…

岐阜県美術館「所蔵展熊谷守一」

今年の冬以来の来館。広い庭の緑が美しい。 すいているところで楽しめるところが思い つかないのでここへ。ちょうど熊谷守一展 を常設でやっていた。美術館がコレクショ ンしつつ寄贈も受け入れ(地元出身なので) 多くの作品を観ることができた。 そのほか…

ジョン・ウェイン「リオ・ブラボー」

昔見た西部劇のイメージはインディアンと 戦うとか息詰まる決闘とかであったが、名 作といわれるリオ・ブラボーを見て(また 少し前の「エル・ドラド」を見て)ちょっ と考えが変わった。マカロニウェスタンの イメージが入り混じっていたのかな。 名作「真…

辻原登「寂しい丘で狩りをする」

つづけて辻原登。犯罪小説なのだが衝撃だ った「冬の旅」とはちと違う。冬の旅はひ とりの男が堕ちていく話なのだが、こちら は加害者が服役後被害者にさらに復讐する 話で救いがない。被害者の女とそれに関係 する探偵女性が向きあって解決防止に動く のだ…

子供のためのシェイクスピア「夏の夜の夢」

前のDVDが途中で挫けたので、これなら 大丈夫と「夏の夜の夢」。ずっと観に行 っていた子供のためのシェイクスピア公 演のテレビ放映されたもののDVD。山崎 清介、伊澤磨紀、佐藤誓、芸達者でおも しろくないわけがない。妖精のパックと ロバのおじさん、サ…

蜷川シェイクスピア「十二夜」

1998年彩の国さいたま芸術劇場公演をNHK で放映したのを録画してDVDにしてあった のを見た。妹のヴァイオラが冨樫真(知ら ない)、オーシーノ公爵が鶴見辰吾、ほか 木場勝己ら。ところがヴァイオラがどうな んだろう、また叔父や道化や求婚者がお公 家の様…

ヘレナ・ボナム=カーター「十二夜」

シェイクスピアの十二夜である。舞台劇を 映画化しているので情報量が多すぎて違和 感はあるけれどもそのかわりわかりやすい。 好きなヘレナ・ボナム=カーター若い、ま だティム・バートンと一緒になっていない か、なんとかまともな役どころ。ほんとう は…