昔見た西部劇のイメージはインディアンと
戦うとか息詰まる決闘とかであったが、名
作といわれるリオ・ブラボーを見て(また
少し前の「エル・ドラド」を見て)ちょっ
と考えが変わった。マカロニウェスタンの
イメージが入り混じっていたのかな。
名作「真昼の決闘」にハワード・ホークス
監督とジョン・ウェインが、保安官はそん
な弱虫ではないと不満だったという逸話を
知っていたが、それで作ったのがこの映画
だとは知らなかった。
を守るため立ち向う保安官アメリカなのだ
という映画のようだ。酔いどれたディーン
・マーチンや若き新人保安官や老人の牢番
やメキシコ人の酒場主人やそして女性を守
る、黙って守る姿はアメリカなのだろう。
西部劇がニューシネマ登場あるいはネイテ
ィブアメリカン問題からすたれていきはじ
めた頃、ただやっつけるだけでないことを
意識してきたのだろうか。
というか照れるというかそっくりで、なる
ほどザ・スターであった。