気になっていたタイトルの本、作者と読売
と喧嘩した巨人の元社長が一致したのだが、
元々読売の記者だったのだからノンフィク
ションが書けるのは当たり前か。
山一証券が自主廃業したのは1998年、わた
しが在職していたところも右往左往してい
た頃でよそのことは興味がなかった、でも
社長が記者会見で大泣きしたのはすこし覚
えている。それから倒産、廃業、清算等の
残務はまったくの負の仕事、だれもやりた
くないし、要領がいいのはすぐに転職して
いく、そこで「しんがり」を務める12人の
ドラマ、池井戸潤のようで実はノンフィク
ション。ちょっとかっこよすぎて実際には
もっとどろどろしたところもあったろうが
12人に限らず黙々と尻拭いをした人たちは
多数いただろう。イメージと違っていたの
は12人の中に常務以下役員がいたこと、エ
リート集団でもあったことだ。きれいごと
話半分としてもこういう「しんがり」役は
報われないが生き残れば、そう、かれらも
最終的には転職しそこで役員とかになって
いるのである。
仕事とはそういうものでもある。