8月が終わる

今年の夏は夏気分がなかった。

過去最高の酷暑といわれ、コロナ禍の頃

よりも外出をせず、はじめて、夜を通し

てエアコンをつけっぱなしの日々だった。

だから、避暑に行っても暑いねえと外で

楽しむこともなく、夏の風物詩みたいな

ことを体験することがなかった。だから、

夏がなかったへんてこな夏だった。

ところで、新しいことをするとなにかひ

っかることがときどきある。

ピアノでときどき美しい和音がある、こ

れはなんだろう。ショパンの小品の一部

の右手だけを2,3小節押さえてみると

美しい音の動きを感じるのだ。

なんで#が3つとか4つもある作曲をす

るのか不思議だったけど、ハ長調ではこ

の音の響きは出ないということらしい。

はて・・・。

小津の映画にはなにか注視するものがあ

る、これはなんだろう。

黒澤の映画はどれもドラマがあり、バリ

エーションの振れ幅が大きくて、どれも

面白い。しかし小津はそれらとは別のも

のだ。はて・・・。

好奇心のトリガーなのだが、それを追究

するにはもうひとつトリガーがいる、こ

れがめんどくさがりのわたしにはむつか

しい。そうこうしているまに8月が終わる。