中野翠は先日「小津ごのみ」を読んだの
で、関係する本はないかと図書館へ行っ
たら、この本を見つけた。
1960年代の東京と早稲田の思い出話。
中野翠は飾らずストレートなもの言いの
イメージがあるが、これはちょっと雑な
エッセイ、一度書いて組み立て直すとか
はなかったのか、このリアル感臨場感が
よかったのか。ちょっとがっかり。
にコミットしていたことに驚く、しかも
のめりこめなかったことを正直に書いて
いるところは好感。多くの学生はそうだ
ったと思う、そういう心情シンパだけの
人たちの記憶、記録は残されていないと
思う。そこはよく書いたと思う。