2006-01-01から1年間の記事一覧

(1)はじめに

7月より、タイトルをリニュアルして、「銅版画を楽しむ」とする。 はじめて銅版画にトライする過程を、備忘録として記します。 実は2005年1月に体験教室に行き、月に1回程度だから 20回近くやってきたのだが、いままではのんべんだらりんと やって…

大いなる西部

グレゴリー・ペックはアラバマ物語で見直したのだが、 この映画はウィリアム・ワイラーとの共同作品とのことで驚く。 ジョン・ウェインが真昼の決闘をあれは西部劇じゃ ないと批判したように、これも批判したのだろうか。 確かにペックのものの見方考え方対…

小池真理子「水の翼」

木口木版画家を主人公とした恋愛小説。 最近木口木版というものを知ったところだったので、 読んでみた。休日の夕方、ソファに寝転がって一気に 読んで、ああおもしろかった・・・という小説。

山の郵便配達

これを詩情と言わずしてなんと言おうか。 父子の絆を静かに謳い上げる、こんな映画を買い上げてきて 日本で上映しようと思った人はエライ。

「ブックデザイン復刻版」

いまは装丁ブームだそうである。 菊池信義、平野甲賀、和田誠、南伸坊の装丁作品集を 持っているが、最近のブームの装丁家のことはまるで 知らない。 この本は、彼らの紹介と、本つくりの周辺について 満載であり、やはり私は「本」というもの、そして 装丁…

宮部みゆき「今夜は眠れない」「夢にも思わない」

中学生を主人公にしたミステリーであるが、やはり うまいなあ。安心して読めるなあ。

喫茶室cobu「永島慎二遺作展」

は、やっぱり終わっていた。 火曜日までで、水曜日は休み、木曜日に出かけてもやっているわけが ないとわかってはいても、迷った末それでも来てしまった。 喫茶室「cobu」の女主人に、ひとこと、やっぱり終わってるんですね、 と声をかけると、(まあ遠くか…

アートゾーン神楽岡「ベン・シャーン展」

京都吉田山側の画廊へ久しぶりに出かける。 ついでに恵文社一乗寺店へ、また一澤信三郎帆布店に寄る。 相続のごたごたの末、独立した帆布店は、大盛況で、私もつい購入。 京都の伝統の店だから、20年、30年後の解決でもいいから、また 落ち着くことにな…

藤田嗣治展

を京都国立近代美術館へ観に行く。 日曜の午後で超満員かと思っていたが、それなりの人出でほっとする。 ただし、作品数にゆったり感がなくて窮屈な感じ。 初期の試行錯誤、乳白色の裸婦、猫、戦争画、子供達と、彼の一生を 見てとれる。伝記を読んでいただ…

永島慎二遺作展

39.5度の高熱モードからようやく 脱出して、健康のありがたさを改めて実感。 それにしても永島慎二の1周忌か。 その永島慎二遺作展が、阿佐ヶ谷の喫茶 「COBU」にて来週より開かれる。 私がはじめてここを訪れたのは最後の個展 のときだった。永島…

「セントラル・ステーション」

代筆屋の主人公がリアルな普通の人で、その普通さ、人間のずるさ、 愚かさの演出に感心した。 ブラジル映画は初めてだが、このモンテネグロという女優はなんという べきか、すごいなあ。

安藤忠雄講演会

桜の会主催の「平成の通り抜け」1周年記念シンポジウムに行く。 生のアンタダをはじめて見る。 その圧倒的な存在感、発言の説得力。とてつもないパワーである。 東京からとても悪く言われている大阪を立て直すのは、市民が 志高く街をきれいにし公共性を高…

「チルソクの夏」

高校生ものは好きである。スィングガールズのようなのではなく 淡々とした日常が描けている本作は好きである。 1970年代の青春といえばなおさらである。 いくつかの大きな傷がある、最後に4人が歌うなごり雪は 違和感あるし、外交官の息子も無理がある…

北村薫「街の灯」

「円紫さんと私」シリーズより「覆面作家」シリーズに 似ているように思う。なんといってもベッキーさんは 何者かが本シリーズのメインですね。ところで、ベッキー さんは荒川静香さんにダブります。

嘆きのテレーズ

マルセル・カルネ監督の名作を観る。 今の映画から思えば、きわめてシンプルなストーリー ながら、あっというまにどんでん返しの結末へ。 シモーヌ・シニョレもなんという個性的な容姿と 雰囲気か。 名作はやはり名作。フランス映画はなんといっても 味わい…

池澤夏樹「異国の客」

フランスのフォンテーヌブローへ住むことになった 池澤夏樹のその国と街に溶け込んでいく過程の思索と、 世界と日本への誠実なまなざしが重い。 そして、トレランス(寛容)というものは、むつかしい ものだと改めて実感。

銅版画展

をA&Cギャラリーへ観に行く。

舞台「ドライビングミスデイジー」

民芸の奈良岡朋子と無名塾の仲代達矢の、映画でも有名な傑作戯曲の 舞台を録画したのを観る。奈良岡朋子はテレビでクールな演技で 好きだったが、年を重ね、このミスデイジーは本当にうまい。唸る。

鴻上尚史「ヘルメットをかぶった君に会いたい」

演出家鴻上の初小説とのことだが、フィクションとノンフィクション が入り乱れているようで臨場感がある。 導入部の彼が思った違和感というか感覚は、同じような体験をして よくわかるし、それを表現してくれた初めての活字を読むことに なったと嬉しかった…

銅版画展案内

大阪市京町堀のアーツアンドクラフツギャラリーにて、 銅版画教室の展覧会が5月16日〜28日まで開催されます。詳細は、 http://www.a-and-c.jp/exhibition/schedule.html#douhangaexhibi

国画会の画家たち展

メナード美術館の特別企画展として国展80周年記念の 展覧会を観に行く。図録を読むと、島田章三画伯の提案、 企画のようで、画家の社会的役割を意識した試み。 創成期と歩みと現在を並べて、しっかりとした展示企画で なかなか面白かった。美術団体のこと…

書の国宝墨蹟展

を、只券を入手したので大阪市立美術館へ観に行く。 国宝15件、重要文化財120件が一堂にという謳い文句ではあるが、 どれひとつわからなかった。楽しめなかった。 無教養の窮み。

宮本輝「森のなかの海」

ストーリーテラーとしての宮本輝に身を任せて 読み進める。そして上下2巻を読み終えて、 ほっとため息をつく。 ただし主人公の女性から、陶芸家へ軸になる 中心がずれていったのは残念。

寺町通散歩

その後、一保堂茶舗へ行きお茶。 噂の三月書房へもはじめて行く。これで商売になって いるのは不思議なほどマニアックな品揃え。

石川九楊の世界展

を大丸ミュージアム京都で観る。 いくつかの本を読んだが、作品を観るのははじめて。 抽象というかデザインというか、これが私の書だと 言い切るところがすごいとしかいいようがない。

「大統領の理髪店」

韓国の戦後の激動期の政治を背景に、一庶民が巻き込まれ 翻弄される姿をユーモアを持って語る。こんな現代に近い 時代を語ることができることになった隣国は、逆につい 最近までそれなりの理由があって独裁と戦時下であったの だとつくづく思う。

宮部みゆき「火車」

ようやく読むことになりました。 傑作。

「ダヴィンチコード」

ようやく読むことになりました。 なんだかハリウッド映画のナショナルトレジャーの ようで、モナリザも最後の晩餐もみんな表面的な 扱いで残念でした。これがなぜベストセラーなのか。

花見

昨日は近くの大きな公園へ花見に行った。 なんだか鼻がぐずぐずしてきて、くしゃみの 連発となった。夜中までそれは続いた。 これは、なにによる花粉症なのだろうか。

Inoue Gallery「舟越桂新作版画展」

心斎橋筋界隈を散歩していたら、はじめてみつけたギャラリで 舟越桂の展示を観る。少し前のピアノを弾く男の版画から、 最近の耳の長い乳房のある女性(?)の版画まで、枠を 超えようという意志を強く感ずる。