2006-01-01から1年間の記事一覧

永島慎二の世界

あらあら9月下旬まで発売日が延びてしまった。 http://www.chikuma-shuhan.co.jp/books/ml/nagashimashinji/index.html

森田芳光「それから」

夏目漱石原作の映画化。当時キネ旬1位だったので気にはなっていたが、 なにしろ漱石なので当時は観たいと思わなかった。 ところが、「それから」を読んでとても感心したので、いつか観ようと 思っていたのだ。 松田優作は端正で、小林薫は高慢で、藤谷美和…

山口瞳「男性自身傑作選中年篇」

前にこの熟年篇(嵐山光三郎選)を読んだが、今回は 重松清選の中年篇。男性自身は文庫のシリーズで 持っているが、この作家のスタンス、頑固さ、こだわりの 揺るぎなさが好きである。内容に好き嫌いはあるし、 お近づきにはなりたいとは思わないが、こうい…

夏目房之介「孫が読む漱石」

漱石読破プロジェクトが遅々として進まないので、 関連雑文エッセイを読む。いろんな本があります。 これは孫のマンガ評論家のものだが、彼が孫ということで プレッシャーを感じながらようやくアイデンティティを 確立したあたりの記述はそうだろうなと納得。

真保裕一「誘拐の果実」(上)(下)

あいかわらず、ぐいぐいと読ませる。本を閉じさせない。 ところが下巻の後半に入って、動機が明らかになるにつれて トーンが下がる。もっと簡単な攻め口があるんじゃないかな と思わせてしまう。それでも、夏バテでのんびりしていた 週末を堪能させてくれた。

(11)ひとつの林檎:メゾチント

版画教室は今月2回目、2回行くのはめずらしい。 メゾチントのトライはひとまずこれで最後のつもり。 しかし、できばえはおもわしくない、納得できない。 次回からはもう一度、線だけのエッチングに 戻ろうと思う。

森まゆみ「寺暮らし」「その日暮らし」「にんげんは夢を盛るうつわ」

「みすず」に連載のエッセイ集。子供を育て住まいを変えて 何をみて何を考えているのかがすこしわかる。 やはりこのように人の三倍も考え行動する人がいるのだと 頭が下がる。ただし手の抜き方も正直で好感を持つ。

恩田陸「ライオンハート」

時空を超えて男と女が邂逅する。 面白いといえば面白いし、物足りないといえば 物足らないし、ラストが予定調和とみるか尻切れトンボ とみるか。楽しめたけどなにか納得できない、じわっと 沁みる話でしたね。

四つの核による惣展

というのを、銀座ギャラリ惣で観る。 4人のグループ展でその一人が榎並和春であり、 ついでがあって観に行く。オブジェとお面でした。

(10)花:メゾチント

メゾチントの銅板(今回はアルミ板だけど)は、 最初から表面に目立てしてある市販品を分けてもらう。 面を白くするには平らに仕上げると思っていたが、 今回は線で白くする方法でやってみる。 どうせきれいな白にならないのであれば、これで いいように思え…

池澤夏樹「スティル・ライフ」

スティル・ライフ (中公文庫)作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1991/12/10メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 92回この商品を含むブログ (153件) を見るようやく彼の出世作を読む。 長編詩のような美しい文章と静謐な世界は 寝ころがって…

(9)ブルーベリー2:エッチング

1ヶ月ほど振りに版画教室へ行く。先回作った ブルーベリー2ができている。 今日はメゾチントの3枚目、4枚目を仕上げた。 インクを拭き取るときのテクニックですこし メリハリができることがわかる。邪道であろう がとりあえず単品制作なので良しとしよう。…

PL花火

が遠くのマンションの向こう側に見える。 空が赤く燃えるようだ。

恩田陸「麦の海に沈む果実」

この作家は夜のピクニックで楽しめたし、好奇心の 持ち様も関心あったが、やはりちがうなあ。 なんとも曖昧、不完全。 1、2冊しか読んだことないけど萩尾望都の世界 のようだ。その雰囲気が好きならば、面白いだろう なと思うが、作家はこれで満足している…

(8)ブルーベリー1:エッチング

きまぐれでタイトルを「銅版画を始める」に変更する。 蔵書票に興味もあって、ちょっと作ってみた。 Exlibrisというのだがスペルを間違えたりして、 また機会があればやってみよう。

(7)林檎2:エッチング手彩色

同じく笠井誠一の絵から構図をもらい作成してみた。 すこし単調だったので、林檎1個だけ手彩色。 ただし黄色は不評でした。

恩田陸「三月は深き紅の淵を」

なんとも奇妙な物語。 これはしっかり構成された物語に成りえていない と思いながら、本好きにはたまらない雰囲気を持つ。 はまりたくないと思いながらはまりそうだ。

子どものためのシェイクスパイ「リチャード三世」

子どものためのシェイクスピアカンパニーの「リチャ ード三世」を大阪ドーンセンターで観る。 大阪公演はパナソニック後援で2000円で観られるので うれしい。今回は演出の山崎清介が主役で、悪役に 徹し、善悪を併せ持って悩むという形でないため、 ストレー…

(6)林檎1:エッチング手彩色

これは洋画家笠井誠一の作品の静物の構図を 拝借した習作です。 林檎の影のつけ方、そもそも影が必要なのか、 思ったようにつけるのではだめなのか、 どのようにつけるのかわからず、とりあえず つけてみたというもの。

京都市文化博物館「東京富士美術館所蔵展」

を観てきました。山鉾巡行の終わった後の帰り道の 様子を新町通で身近に見た後、まず「京都芸術センター」へ。 閉校された小学校が、芸術の拠点として生まれ変わって 活動している。ビデオアートの展覧会をやっていた。 その後、今日で最終日の展覧会へ。コ…

安野光雅「絵のまよい道」

なかなか難しいエッセイだったが、画家になるまでの あれこれが彼の蓄積になっているのだな、勉強したの だなと納得。やはり才能だけではなく努力であり、 並外れた好奇心の賜物ですね。

版画ノート

銅版画ノート (みみずくアートシリーズ)作者: 早坂優子出版社/メーカー: 視覚デザイン研究所発売日: 1988/12/01メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る銅版画をはじめて、適当な入門書、教則本を探したのだが、 ほとんどないこ…

(5)木のある街:エッチング

さて、いままでドライポイント、エッチング、アクアチント、 ソフトグランドエッチング、メゾチントをやってみたが、 線で構成されるエッチングがいまのところ一番好きである。 それで、これからこれまでつくってみたエッチングをいくつか紹介。 銅版画家の…

論語ではなくブルーハーツ

朝日新聞朝刊の投書欄の記事には震えた。

村野守美「ダ・ヴィンチ」

ジュンク堂大阪本店のコミック売場に珍しく 行き、永島慎二の世界という新刊を探したが まだ出ていないようで、そのかわり好きな 村野守美の本を見つける。ダ・ヴィンチという から話題本、話題映画の便乗本ではあるが、 好きな漫画家なので買ってしまった。…

(4)メビウスの輪:メゾチント

久しぶりに版画教室へ行く。 最初にやってみたメゾチントはまったくだめで、 2枚目を自宅で作っていったのを、教室でプレス する。しかし濃淡がはっきりでない。なんだか ぼんやりしたまま。ちょっとまだわからない。 もう1、2枚トライしてみよう。

ところで

男子51歳、いろんなところで、いろんなことにアプローチ している人がいるのですね。陸上マスターズに出るとのこと。 元気が出ます。http://www6.atwiki.jp/show/

(3)表現する

はじめて銅版画をやってみるといっても、この50年美術関係、勉強を したことなければ、デッサンを習ったこともなければ、絵を描いてた こともない。ただ、なにか新しいことをやってみたいと思ったとき、 できれば他の人があまり手を出さないものがいいなと…

森まゆみ「昭和ジュークボックス」

を読了す。同世代の森まゆみに関心あり。 これは流行歌に重ねた自伝のようなもの。 共感あり。

(2)はじめてのメゾチント

現在進行と1年半前のスタートからの話を平行して 進めていくのだが、まずはいまやっていること。 先回の教室で、はじめてメゾチントに挑戦。 あらかじめ目立てしてあるアルミ板(60mm× 50mm)をスクレッパーで削っていく。 さらにバニッシャーで磨く。 1枚…