これは書いた話だったか。
時間というものを川の流れに例えると、未
来は川上か川下か。
なんとなく川下が未来だ、これから流れて
いくのだからとイメージしていたのだが、
川上が未来だという人もいる。
川上の水はこれからここにやってくるのだ
かららしい。なるほどなあと感心する、人
は自明のようなことでも同じようには見な
い。世の中はじんわりとなんともいえない
空気がしのびよっていると思える、でもな
んとも思わない人たちも多い、そのほうが
いいという人たちもいる。歴史の流れの中
にいるのだと痛感する、でもなんだかなと
思うのを変えることはできない、川上から
未来が来ようと。