2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

読み直す村上春樹その6「ノルウェイの森」

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドで谷崎賞を 受賞して、本当に一人前の作家になったんだなあと思ってい たところへ、1987年9月、上下巻でかつ赤緑の斬新な装 丁で、それも村上春樹本人の装丁ということで話題になり、 これも発売日購入。 …

ARTOSAKA2009

大阪の堂島ホテルというホテルで、ギャラリが集まって 展覧会を開くアートイベントに行ってきました。 ちょっと知っているアートゾーン神楽岡、名前だけ知っ ていたときの忘れものなどの画廊が、ホテルの客室を 画廊に見立てて展示している。 現代アートがブ…

磯崎憲一郎「終の住処」

エリートサラリーマンが書いた芥川賞作品という 興味から、単行本を手にしたのだが、これはすぐ に読めそうだと、買うことを止めて、ジュンク堂 の椅子に座って、一気に読んだ。 文学だった。マルケスの影響とかあるらしいが、 こういう文体で、あるいは文学…

山本冬彦「週末はギャラリーめぐり」

作者はサラリーマンコレクターとして、毎週土曜日に銀座京橋 界隈の画廊めぐりを趣味とし、数千点の絵画を収集した、その 世界では有名なコレクターで、いまはアートソムリエと称して、 裾野を拡げたり若手画家の育成にも力を注いでいる。 そのコレクターが…

読み直す村上春樹その5「国境の南、太陽の西」

1992年10月発売、ダンスダンスダンスに続く何年か振りの 新作だった。92年とは、38歳、仕事もばりばりの頃で、子供も 7歳と3歳、いろいろと忙しく、待ちに待った新刊をすぐに買って 読んだのは変わりないが、大作という雰囲気がない作品だったの…

読み直す村上春樹その4「ダンス・ダンス・ダンス」

1988年に鼠三部作の続編が出るというので、とても 心待ちにしてこれも発売日に買って読んだ記憶があるが、 三部作より印象が薄いのはなぜだろう。88年といえば、 息子が3歳、下の息子はまだ生まれていない、好景気に 世の中が踊っていた頃で、でも私…

劇団新感線「メタルマクベス」

先日、シェイクスピアのマクベスを観に行ったので、家にあった マクベスを翻案した新感線のメタルマクベスを観る。 宮藤官太郎脚色で、内野晴陽がマクベス、松たか子がマクベス夫人で、 ロック版というか、荒唐無稽というか、それでもマクベスのストーリー …

サントリーミュージアム天保山「スタジオ・ジブリ・レイアウト展」

昨年の夏、ポニョの前に、東京で開催されたレイアウト展が、ようやく 大阪にやってきたので観に行く。新しい世界を切り開いたということで、 高畑勲と宮崎駿の功績なんでしょうね。宮崎駿が普通の政経学部出身で マンガというかイラストというか、これだけの…

佐藤優「国家の罠」

田中真紀子と鈴木宗男の騒動をおもしろおかしく他人事の ように見ていたのだが、この本を読めば、その背景にあっ たものがわかる。いや外務省側の、あるいは外務省の佐藤 氏側のことがわかると言い直すべきか。それが国策捜査と なったのだが、一番の問題は…

テスト

携帯からメールによりブログに書き込みする初めてのテストです。

読み直す村上春樹その3「羊をめぐる冒険」

1982年10月発売の鼠3作目、もちろん発売日に購入。 その年の12月に結婚したので、その直前に読んだことになるのだが その状況は記憶にない。村上流の会話、ユーモア、比喩がいかにも 現代的で、ストーリーも一気に読ませる。シーク・アンド・ファイ…

子供のためのシェイクスピア「マクベス」

昨日は毎年夏恒例のパナソニック提供の芝居を観に行く。 本公演は普通の料金の半額程度2,000円で観られるのにかかわらず、 今年も大阪会場(大阪厚生年金会館)は8割程度の入り、なぜなんだろう。 前から3列目の舞台に向かって右の方の座席で、マクベ…

シドニー・ポラック「愛と哀しみの果て」

昔観た、そうメリル・ストープにはまっていた頃に 観た映画をテレビでまた観る。 このアフリカの風景は映画館で観たかったなあ。 原題はアフリカの日々で、まさにそのとおり。

島田章三「ファイト」

島田章三画伯の2000年から10年くらいの間に 描かれた画文集。 大学教授から定年を待たずに退職して、さて画業に 専念するかと思われたら、期せずして、学長となり、 学長も任期満了となったと思えば、美術館館長等に 推され、そんな多忙の中で描き続け…