2008-01-01から1年間の記事一覧

1:姫かんぞう

版画教室が閉鎖になってしまい、他の教室も手ごろな ところがなく、といって版画は設備がないとできない ので頓挫しています。それで、また水彩をはじめよう と今度は本格的な水彩絵具(W&N)を購入したので 葉書でなく大きな紙に描きはじめました。 その…

宮崎駿「崖の上のポニョ」

ポニョ観てきました。私たちはジブリに過大な 期待をしている。こんな夫婦50割引の対象に なるような人に、この映画を観に行かせようと いうことだけですごいことなのに。 期待は大きすぎる。細かいディテールがもっと ほしかったとか、笑いとかせつなさが…

堺シティオペラ

堺シティオペラと堺ミュシャ館のコラボの 「ミュシャとその時代」というコンサート に行ってきた。 チェコの画家ミュシャが女優サラ・ベルナール のためにデザインした椿姫やトスカのポスター と、そのアリアを歌うという趣向を凝らした ミニコンサート。 も…

ぽにょ

ほとんど事前に公表されていなかったジブリ新作の ポニョのCMが始まった途端、私はこの歌のさわりが 耳について離れない、知らない間に口ずさんでいると いうマイブームになっていたのだが、その現象はいた るところで発生していることがインターネットを…

佐渡裕「躍動のベートーベン」

岸和田市立浪切ホールでの佐渡裕指揮兵庫芸文センター管弦楽団の コンサートへ行ってきた。久しぶりにベートーベン交響曲第7番。 のだめで有名になったが、以前からベートーベンでは一番好きな 楽曲。佐渡裕はまだまだ若くダイナミックな指揮。 地方公演だ…

池澤夏樹「きみのためのバラ」

久々の短編集らしい。表紙のインパクトがある、バラの花が美しい。 短編ひとつひとつを毎晩一篇ずつ読んでいく。 至福の時間。最後の短編きみのためのバラは、地下鉄内の妻との 会話のリアリティから記憶を辿っていき、バラを渡すところまで、 とても印象深…

グレン・グールド「ゴルドベルク変奏曲」

テレビを何気なく見ていたら、知るを楽しむの再放送で グレン・グールドをやっていた。彼の名前や名声があること は知っていたが、それ以上はなにも知らなかった。 で、さっそくCDを買ってきた。ゴルドベルク変奏曲は キース・ジャレットのチェンバロのは…

加藤健一事務所「寿歌」

北村想の寿歌を加藤健一が舞台にした 1980年ごろの作品をテレビで見る。 昔、北村想の彗星86かプロジェクトナビで 観たことがあるのだが、これは加藤健一が華 やかすぎて深い終末観が希薄、なんだか希望 が優先している。これはこれでいいのか。

黒澤明「醜聞スキャンダル」

志村喬の映画ですね。でも三船敏郎が若くてハンサムで オルガン弾いて歌も唄う、まるっきり教科書みたいな 男で、これでよかったのかな。 結核の娘役は、黛敏郎夫人だそうな。

ビリー・ワイルダー「フロント・ページ」「昼下りの情事」

昼下りの情事は若いときに何回か観て中身はわかっていたのだが、 フロント・ページも観たような記憶があったのに、最後まで 思い出せなかった。で、観ていてずっと感じていたのは三谷幸喜の 映画とそっくりだということ。いや、三谷幸喜がビリー・ワイルダー…

恵文社一乗寺店

私の最も好きな京都の本屋へ久しぶりに行く。 店が広くなって雑貨が増えたように思う。 それでもとても興味深い棚。 若手の版画集や詩集も造本や装丁がとても面白い。 あっというまに1時間以上滞在してしまった。 そうか、ここはヴィレッジバンガードのスノ…

ピアノ10ヘイ・ジュード

前回から1ヶ月経ちました。すでに熱は冷めてしまいました。 左手のコードを覚えるという目標はわかりましたが、やはり むつかしすぎる。ヘイ・ジュードくらい弾けるようになれば と思うのですが・・・。村上春樹のエッセイを読んでいたら、 彼はピアノが弾…

マイケル・ダグラス「ダイヤルM」

5月5日に観たヒッチコック映画「ダイヤルMを廻せ」 のリメイク版。主役はマイケル・ダグラス。妻役の グウィネス・パルトロウは自分で解決しようとする たくましさがあるが、グレース・ケリーと比較される のは酷か。やはりヒッチコックの方が断然よかっ…

黒澤明「静かなる決闘」

三船敏郎が潔癖な外科医を演じて、それを黒澤はなにを 演じさせたのだろうか。その苦悩は、最後の方ですこし 出てくるだけだし、あまりにもいい人過ぎるのではないか。 千石規子が変化していくところは脚本が見事。 こんなストーリーとは思ってなかっただけ…

第三舞台「天使は瞳を閉じて」

昨日のトランスの味を占めて、またもや第三舞台の DVDを観る。 ロンドン公演のインターナショナル版である。 未来の街を覆う目に見えない壁のなかの絶望の中で、 壁を破ろうとする人達と、それを見守る天使の物語。 細部はわからないところも多いが、夢と…

第三舞台「トランス」

第三舞台の芝居のDVDを観る。 これは機関銃のようなセリフの芝居じゃなく、 3名の役者だけのわかりやすい芝居。 私の好きな小須田康人、スター長野里美、そして ターミネーターオカマはなんと松重豊。 といって内容はわかりやすいわけではない。 「真実…

瀬戸内寂聴「寂聴源氏塾」

これはわかりやすい入門書だ。光源氏が主役でなく、 女性たちが主役で、そのように読むと、源氏の性遍歴 小説ではないことが判るという。 ダイジェストを読んだ限りでは、当初は源氏にあきれかって いたが、たしかにそれだけではないのだなという感じになる…

丸谷才一「輝く日の宮」

「瀬戸内寂聴の源氏物語」というダイジェスト本を読んだので、 そういえば源氏の幻の帖があったなかったという小説を読んだ ことを思い出して、ひっぱり出してきた。改めて読んだら、 さすが丸谷才一、やっぱりおもしろいのなんのって。 奥の細道のくだりや…

辻井喬、上野千鶴子「ポスト消費社会のゆくえ」

西武セゾンの堤清二こと辻井喬は、私の興味ある人物のひとりである。 上野千鶴子は「こわいもの見たさ」の人として、今度は、辻井喬に迫り まくるというので読むしかなかった。 堤清二のことは、元共産党員という経歴、西武鉄道の堤との異母兄弟の 関係など…

清水義範「もっとどうころんでも社会科」

お勉強シリーズの第何弾かわからないけど、 いってみれば週刊子どもニュースみたいな本で、 サイバラの突込みがすごくて、これでバランスが ほんとに取れているのかわからないのだが、一言 でいえば楽しめました。オランダは興味深い国だ とつねづね思ってい…

猪瀬直樹「ペルソナ−三島由紀夫伝」

面白く読んだ。三島家三代にわたる官僚家系と、日本の官僚制度を からめて語られている。いろんな情報を詰め込んで、もちろん面白 かったんだけど、ちょっと説明できないなにかがあるというか、な にかがないというか、ひっかるものがあったことは否めない。…

ピアノ9サボテンの花

ピアノを練習しようと思ったわけは、ちょうど簡単なコードで ギターを弾きながらフォークソングを歌えるのと同じくらいの レベルで、ピアノを弾けるようになって、小田和正か財津和夫 がピアノを弾きながら歌うと同じくらいになれたらなということだ。 そし…

藤田宜永「愛の領分」

直木賞受賞作ということで手にとってしまった。 まあ、いってしまえは中年の恋愛小説なのだが、 仕立て屋という古風な職業に、主人公を置き、 静かな人生を送ろうとする彼に立つさざ波を 描いている。ただし、残念ながら私に跳ね返って くるものはなかったと…

瀬戸内寂聴「瀬戸内寂聴の源氏物語」

高校1年の古文の先生は、源氏物語が専門だった。 授業で少しやったようにも思うが、古文はなにも頭に入って おらず、とっかかりは大和和紀「あさしゆめみし」だった。 これで読み始めたのだが、あまりの光源氏のばかばかしさに あきれるあまり、風情も情緒…

恩田陸「ねじの回転」

歴史を改変されてしまったものを、元の歴史に戻す、 その舞台が2・26事件。面白そうな題材なのに、 以外に面白く感じられなかったのはなぜだろう。 ついいろいろ読んでしまう作家なのだが、ひとつ 相性が合致しないなあ。

ルネ・クレマン「しのび逢い」

ジェラール・フィリップ主演の、まあどうしようもない男の 恋愛遍歴という映画ですね。これがルネ・クレマンというから フランス映画は不思議ですね。

ピアノ8ワルツィング・マチルダ

もう飽きてきてしばらく弾いてなかったが、練習中の この曲、中学か高校の音楽の教科書に載っていて、 大声で歌ったことがある。・・・われら自由の労働者・・・ とかいう歌詞だった。 C、G7、Am、Fのコード。Amはわかりやすい。

田口久美子「書店繁盛記」

元リブロ、現在ジュンク堂池袋店副店長、有名な書店員のエッセイ とでもいうのだろうか。私は書店というところが好きなのだが、 好きだったリブロ、好きなジュンク堂にこの人ありということが、 あらためて実感できた。ちゃんとした書店員はそうとう偉い人だ…

キャラメルボックス「君のいた時間僕のいく時間」

録画しておいた芝居を見ようかどうしようかなと思って、とりあえず 前説を見ていたら、なんとこのブログ2007年10月31日に 読んだ梶尾真治「クロノス・ジョウンターの伝説」が原作であること を知り、観た。 主役の上川達也がオーバーアクションでち…

第158回利久寄席

堺東のそば屋「利久」での落語会にはじめて出かける。 そば屋の3階で、約50名の小さな座敷で3席。 桂佐の吉、桂米平、笑福亭竹林。 始まる前に1階のそば屋でそばを食べて会費2000円。 大阪らしいなあ。目の前で落語が聴けて楽しかった。