藤田宜永「愛の領分」

愛の領分
直木賞受賞作ということで手にとってしまった。
まあ、いってしまえは中年の恋愛小説なのだが、
仕立て屋という古風な職業に、主人公を置き、
静かな人生を送ろうとする彼に立つさざ波を
描いている。ただし、残念ながら私に跳ね返って
くるものはなかったとしかいえない。