2008-01-01から1年間の記事一覧

黒澤明「一番美しく」

うーん、困った映画だ。みんないい人ばかりの映画で、 みんな一番美しい。主演の矢口陽子という女優は、のち に黒澤明と結婚したとのことで、そういう映画だ。 これに感動しちゃいけないと私には自制心が働く。

五木寛之「林住期」

林住期という言葉は桐島洋子の本から知っていたが、 新しい期間に入るのではなく、その前の助走をうけて 林住期が始まるという発想はおもしろかった。 ただし、各所に書いたエッセイの寄せ集めで、全体と してはまとまりがない。最近の一連の人生論的な本は …

上野千鶴子「おひとりさまの老後」

妻が買って読んでいたので、ベストセラー好奇心から一読。 私が死んだ後の妻の人生というのに、いくらか関心もあったので。 上野千鶴子は別に好きじゃないが、こういうアジテーターは いてもよいと思っているので、変に叩かれるのは気に入らない。 本の中身…

ビング・クロスビー「我が道を往く」

日本と戦争をしていた1944年に、こんなに長閑で ヒューマンな、しかも神父が我が道を往くと言ってのける 個人を尊重した映画が作られていたのは驚くばかり。 いつも思うのだが、アメリカってときどきこういう善意に 満ちた個の力を信じる「できすぎ君」…

ピアノ7聖者の行進

GW中はなかなかピアノに向かえなかったが、久しぶりに 弾いてみたら、手がコードを覚えていた。 前に練習していた聖者の行進、CとG7とFだけのコード。

ヒッチコック「ダイヤルMを廻せ」

観たことがあると思っていたが、初見であった。 刑事コロンボをスマートにした感じのプロットの 確かな脚本。グレース・ケリーが美しすぎる。

奈良市立杉岡華邨書道美術館

ならまちの小さな美術館へ行く。行政改革で このような小さなところは閉鎖にならないことを 祈るばかりだ。ちょうど今井凌雪と門人展を 開催していた。

鴻上尚史「リンダ・リンダ」

2004年秋に上演された芝居、鴻上作・演出、山本耕史、松岡充らの 出演芝居のDVDを入手したので観る。 ブルーハーツの曲を並べてミュージカルのように歌いながら、ストーりー は進んでいく。このストーリーが感心しない。最近の鴻上は、僕たちの 好き…

森見登美彦「四畳半神話大系」

人気絶好調の森見登美彦の2冊目の文庫。 かわらず奇想天外な話だが、これはちょっと凝りすぎか。 面白いのは面白いのだが。

名古屋市ボストン美術館「駒井哲郎銅版画展」

モネ展に併設して、駒井哲郎である。 アクアチントを中心に幻想的な世界をつくる駒井の作品を まとめて見るのははじめて。 コレクターである医者で、俳人で、現在は同館の館長である 人のコレクションなのだそうだ。この馬場駿吉のほうに 興味がでてきた。

名古屋ボストン美術館「クロード・モネの世界展」

ここへ来るのは何年ぶりだろう。名古屋市が提携をやめるか どうかで揉めていたようだが存続するのですね。 古代エジプト・ローマ文明の常設がなくなりましたが。 ブーダンのいつもの海辺の絵、私の大好きな一枚が見られたし、 気持ちのよい展覧会でした。

ピアノ6茶色の小瓶

毎日は練習できないけど、すこしづつ左手のコードが 押さえられようになってきた気がする。まだCとFとG7に すこしAmDmくらいだけど。飽きっぽいので次の曲。 茶色の小瓶、アメリカ民謡である。

アネット・ベニング

ひさしぶりに二度目の「アメリカン・プレジデント」 を観る。ストーリーはすこぶる単純、ハッピーエンド。 しかし、アネット・ベニングはキュート。 私のもっとも好きな女優です。

こうの史代「夕凪の街桜の国」

有名なマンガなのだが避けていました。文庫になって 平積みされていたので、つい手にとってしまった。 立ち読みで最初の「夕凪の街」を読む。井上ひさしの 「父と暮らせば」に似ている。たんたんと読み進め 最期のカット、「十年経ったけど、原爆を落とした …

鴻上尚史「ロンドンデイズ」

第三舞台を率いる有名な演出家が、ロンドンの 演劇学校へ入学する。その野望、その先に見渡してる 世界、自分達の演劇をロンドンで成功させるための 第一歩と考える。あるいは日本の演劇をグローバルにする。 その目的の遠さに感心する。 内容はいかに英語で…

ピアノ5ジャンバラヤ

2曲目、C、G7のコードでつかえつかえ弾けるようになってきた。 指慣らしの練習が億劫なのだが、左手の指の返しがむつかしい。

司馬遼太郎「峠」

司馬遼太郎の「竜馬が行く」に続く長編だ そうで、私は知らなかった長岡藩の河井継 之介の物語。時代の荒波の中で、その立場 あるいは武士としての志を背負って生きた 人生は、私には評価できない。 坂本竜馬は認めたいけど、河井はほんとう にそれでよかっ…

ピアノ4楽しい夜

左手はコードのC、G7を交互に押さえて、右手でメロディを ひく「楽しい夜」という曲が何とか弾けるようになる。 AmとFも少し練習する。

大塚国際美術館

陶板で名画を1000点以上展示している大塚製薬がつくった 美術館へ出かける。 本物ではないけどそれもありじゃないかと思っていましたが、 これが予想を超えて素晴らしい。感心しました。 システィーナ礼拝堂の再現から、最後の晩餐、受胎告知の 10数枚…

瀬戸内寂聴「瀬戸内寂聴の世界」

本当にいい笑顔だ。

徳島県立文学書道館

瀬戸内寂聴の文学と小坂奇石の書道を中心とした展示館へ 出かける。瀬戸内寂聴、瀬戸内晴美の小説はまったく読んだ ことがなく、でもその人生にはいささかの関心を持っていた ので、寂聴さんの本をおみやげに購入。

徳島県立近代美術館

美術館と博物館と図書館が一緒になった豪華な文化施設。 常設展で徳島ゆかりの画家、伊原宇三郎ほかを観る。 維持していくのは大変なんだろうなと心配もする。

ピアノ3単調な

とりあえず毎日の練習、とはいっても1日15分。 左手のコードがC、F、Gがワンテンポ遅れるくらいで 押さえられるようになってきた。指をひらいて手が凝る 感じ、指が疲れる。

ピアノ2日目

1日でくじけるわけには行かぬと、夜、ピアノに向かう。 息子が脇で助言をしてくれる、1回100円を貯金箱へ いれることになる。指慣らしと昨日の「楽しい夜」、右手 左手の親指小指をいつも同じところへ置けと云われる。 ネットサーフィンでおじさんのピ…

ピアノ初日

新しい年度を迎え、なにかをしなければという強迫観念のなかで、 唐突ながらピアノを独習することにしました。 きょうはその初日、教則本は「ポピュラーピアノ初歩の初歩入門」 初歩の初歩のさらに入門という本だ。 さて、一日目から左手が凝ってしまって疲…

弓削達「ローマはなぜ滅んだか」

塩野七生を横目でにらみながら、まだ読まずにいるのだが、 かわりに読んだのがこの本。うーん、これでもむつかしい。 もうすこしいろんな背景がわからないといけない。 興味はあるのだが。

河合隼雄「中年クライシス」

中年クライシス作者: 河合隼雄出版社/メーカー: 朝日新聞発売日: 1993/04/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る河合隼雄は漱石の門や安部公房の砂の女などを読んで、 中年の抱えるやっかいな問題を紹介し、解きほどいていく。 充ち足りてな…

(37)版画教室閉鎖

こういうことは突然やってくる。版画教室を行なっていた ギャラリが閉店になって、そのギャラリで開催されていた 版画教室が終了することになった。 ちょうど3年、ここで楽しくいろんなことをさせてもらった。

マーティ

若きアーネスト・ボーグナインの代表作。アカデミー作品賞。 アメリカという国は、ときどきこういう本当にふところの 深い映画を作る。なんということのないテーマで、波乱も 起きず、人生の深遠を描くのだ。

フレッド・ジンネマン「地上より永遠に」

名匠ジンネマン監督の名作。ストーリーはのりきれなかったが、 モンゴメリー・クリフトはじめ名優ぞろいで楽しめた。 デボラ・カーははじめてみたように思う、さすがの美人。