辻原登全作読破を目指して、でも前に読ん
だこの「冬の旅」の衝撃が忘れられず、文
庫を買って再読。いささか忘れていたとこ
ろもあったが、こんどは衝撃感というより
も圧倒的な重量感、緒方は運がなく要領も
ないことで転落していく、ひとりの人生を
語ることでその社会、時代全体を語る。
地名、駅名がいっぱい出てくる、人生は旅
でもある、希望はない、なにもない、でも
また読むだろう、なぜかはわからないけど
きっとまた読むだろう。
そうだった、章のタイトルはシューベルト
の「冬の旅」からきてるのだがその関連を
調べるのだった(いつかね)。