2023-06-04から1日間の記事一覧

小津安二郎「浮草」

ひさしぶりの小津安二郎、どれにしよう か「浮草」を。いつもと少し違う、旅役 者の話、京マチ子がここにいるのはおか しい、といって持ち上げられているわけ ではない、座長の鴈治郎に惚れている。 だから豪雨の中の軒先の罵倒シーンが緊 張感あり、いい。 …

辻原登「冬の旅」再読

辻原登全作読破を目指して、でも前に読ん だこの「冬の旅」の衝撃が忘れられず、文 庫を買って再読。いささか忘れていたとこ ろもあったが、こんどは衝撃感というより も圧倒的な重量感、緒方は運がなく要領も ないことで転落していく、ひとりの人生を 語る…