劇団OG会「トランス」

大阪天王寺近鉄裏手のSTAGE+PLUSという定員30名程度の
小さな小屋へ、四天王寺高校演劇部OGを中心に活動しているらしい
劇団の芝居を観に行く。
というのは、第三舞台の「トランス」をやるからである。第三舞台
一度も本物を見たことはないのだが、DVDやテレビでいくつも作品
を見ていて、いつか生で観たいと思っていたからだ。しかも「トランス」
鴻上尚史のほかのものとは違い、シンプルに作り上げていて、役者も
3人のみで、役がそれぞれ立っていて、それぞれおいしいところがある
芝居だからだ。正直なところ学生演劇で、なんと@500円(なぜこん
なに安いのか)なのだから、大きな期待はしていなかったが、思いの
ほかよかった、いやかなりよかった。
とくにシュワ子はよかった。DVDでみた松重はパワー全開でちょっと
暑苦しいのだが、彼はあの役ならば浮いてしまうのだが、バランスが
とれていてよかったと思う。DVDではブルーハーツの「夕暮れ」と
いう曲が最後に流れ、この歌詞が泣けるのだが、なぜか省略されていた。
そういえばダンスシーンもなかった。これはこれでシンプルな演出で
よかったのではないか。どちらにしても昔の人気作品、名作を、学生
劇団が取り上げて、生で観られることはありがたいことだ。エールをおくりたい。