2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

シャルル・ボワイエ「ガス燈」

イングリッド・バーグマン主演の名作。で もこれと「汚名」と「白い恐怖」が重なっ てストーリを覚えていなかったが最後まで 釘付けにさせられた傑作なんでしょう。 バーグマンもさることながら、まじまじと シャルル・ボワイエを見る、悪役はいいね え(児…

もう5か月

2020年3月はまだまだ他人事半分で映 画館へも美術館へも出かけたが4月はじめ に大阪へ行く用事があり、それを境に蟄居 閉門がはじまった。それから5か月、いろ んなことができなくなって、家でできるこ と読書40余冊、映画ビデオ30余作品(芝居 ビデオ含まず…

MJQ&SWINGLE SINGERS「PLACE VENDOME」

CDもう一枚。 高校生の時、なぜかセルジオ・メンデスと ブラジル66と77とスウィングル・シンガーズ(あと何だったかなあ、これって変な組み合わせだなあ)が好きで何枚かLPを買って聴いていた。 大学に入ってJAZZを少し聴き始めモダン・ ジャズ・カルテット…

佐藤しのぶ「Shinobu Collection SPECIAL」

お盆が過ぎて、続く猛暑とコロナのなか、 わりと禁欲的に暮らしていたが、急になぜ か購買欲がでてきた。それでアマゾンでい ろんなものを買ってしまった。そのうちの CDの一枚。 佐藤しのぶのCDを持っていなかったので、 古いベストアルバムを購入。以前見…

森まゆみ「大阪不案内」

NHK高校講座世界史でビザンツ帝国のこ とを見て、東ローマ帝国からオスマント ルコへつながる歴史が少しわかった気に なった。コンスタンティノープルが世界 の中心として発展しビザンティン美術が 栄えたというところも、なんとなくヨー ロッパから離れた地…

ジェームズ・キャメロン「アビス」

テレビでJ・キャメロンの映画だというの で情報もないけど録画して見た。3時間近 くの大作でもあるし。 テンポはなかなかいい、深海の映像もいい。 ところが途中からクラゲみたいな光る生命 体がでてきて話はおかしくなる。また核弾 頭を盗み出して深海に落…

メナード美術館「画家たちの欧羅巴展」

ひさしぶりに美術館へ、平日の午前中のこ こならすいているだろうと出かけた。 ちょうど「画家たちの欧羅巴」という企画 展をやっていた。めずらしくゆっくりキャ プションも読んでためになった。画家たち は必ずやパリへ行き勉強してくる時代があ った、住…

辻原登「不意撃ち」

はじめて短編集を読んだ。5編。人生には どんなかたちであれ不意撃ちを受ける。 ひとつめの「渡鹿野」は畳みかけるような 展開、そして不意撃ち。一番好きなのはや はり最後の「月も隈なきは」。定年退職し た男、中流で生活に不自由はしていない、 模範的な…

木版21:どくだみ

そういえば、ステイホームの前にもうひと つ制作していたのだが、気に入らなくて没 にしたもの。

木版20:ステイホームⅢ

ステイホーム三部作のつもりで3枚作ったが、 ステイホームⅠ ランプ(本 読書の時間) ステイホームⅡ ラジオ(音楽を流して) ステイホームⅢ コーヒーミル(珈琲を飲みながら) でも、このⅢしかうまくできなかったので これで完成とする。

パオロ・コニェッティ「帰れない山」

新潮クレスト・ブックスは松家仁之が仕掛 けた上質な翻訳小説のシリーズで、でも一 冊も読んでなかったが、誰れだったかいち おししていたので読んでみた。 なるほどなあ、山岳の自然の風景、暮らし が丁寧で、なにもないけど美しい。二人の 少年が自然を介…

ロン・ハワード「遥かなる大地へ」

結婚していた頃のトム・クルーズとニコー ル・キッドマン主演の西部劇大作。 アイルランドからボストンに移民で来て、 土地を手に入れて成り上がろうとするまで の冒険、ニコール・キッドマンのお転婆ぶ りが楽しい。 アメリカへ来た移民がどうやって未開拓…

ヒッチコック「引き裂かれたカーテン」

まだまだ見ていないヒッチコック作品があ る。ポール・ニューマン、ジュリー・アン ドリュース主演というから有名作品かと思 いきやそうでもないらしい。 反共プロパガンダ映画かなと思いながら、 いやそういう政治的な感じはなく、楽しく 茶化してるんだろ…

原田マハ「デトロイト美術館の奇跡」

何となく以前デトロイト市が破綻するとい うニュースを読んだことがあるが、デトロ イト美術館もその影響で存続が危ぶまれて いたようだ。市民等の寄付により存続され ているようだが、これはそれを題材に小説 化したもの。セザンヌの絵を中心に据え、 小さ…

お盆2020

3時のおやつの後に、コーヒーを供える。 父、母、祖母、先祖代々、水子、餓鬼の6膳。 年相応の体調ということで楽観も悲観もな いのだが、75才までのいわゆる「黄金の10 年」をふつうに暮らす、好きに暮らす。お よそ好きにやれてはいるのだが、お盆に命 の…

名言

ずっと気になっていたアスリートたちの発 言に対して、イチローがかく語りき。 https://number.bunshun.jp/articles/-/830472 高校生が感動を与えたいなどと云うのを聞 くと、いやいや自分の喜び、達成感のため だけにがんばればいいんだよ、と思うのだ。 オ…

リュック・ベッソン「レオン」

有名な娯楽映画なのにはじめて見た。ジャ ン・レノだということしか知らなくて、リ ュック・ベッソン監督で、ナタリー・ポー トマンのデビュー作とかはまったく知らな った。そうか子役出身なんだ、ジョディ・ フォスターと同じか。 まあこういう映画を見て…

辻原登「冬の旅」

とんでもない本を読んでしまった。この衝 撃はちょっとすぐに言葉にならない。 シューベルトの歌曲「冬の旅」から章立て して、「孤独」「回想」「カラス」「郵便 馬車」「春の夢」「凍結」「幻」「菩提樹」 「鬼火」とある。フィッシャーディスカウ を思い…

久米宏「久米宏です。」

ブックオフでつい買った本。久米宏がニュ ースステーションを中心に仕事を振り返る。 軽薄なポーズをとったテレビマンというの が基本的なイメージだが、それを逆手にと って政治に切り込んでいく姿勢は共感をも っていた。その裏にある膨大な準備と戦略 を…

白石一文「砂の上のあなた」

読む本が途切れてコロナの中久しぶりにブ ックオフへ何冊か買ってきた。図書館の本 に比べてブックオフの本はまだきれいだか らありがたい。でも今はまっている辻原登 なんかは書店はおろかブックオフにはないので困ったものだ。 この作家も一区切りつけても…

ラッセル・クロウ「グラディエイター」

まさかこれは見たことはないだろう2時間半 もの歴史大作。歴史上戦いはなくならず、 人はどんどん殺し合い死んでいく、命の価 値はないに等しい。殺し合いが見世物であ ったのもそんなに古い話ではないだろう。 主人公の将軍は戦いが終わり故郷の妻子の もと…

ビル・ナイ「アバウト・タイム」再見

驚いた。片隅になにかひっかかるところが あったのだが最後までワクワクして見た。 ところがこのブログで確認したら2017年2 月に見ていた、しかもよかったと書いてい る。なのに何も覚えていない、好きなタイ ムマシンものなのにシチュエーションすら 忘れて…

100分de名著 吉本隆明「共同幻想論」

録画しておいた4回分の番組をまとめて見た。 わかりませんでした、大衆のひとりのはず のわたしは「大衆の原像」すらわかりませ んでした。ごめんなさい。 NHK 100分 de 名著 吉本隆明『共同幻想論』 2020年 7月 [雑誌] (NHKテキスト) 発売日: 202…

辻原登「花はさくら木」

実在した人物を登場させ豪華な物語をつく る、辻原のひとつの芸であるのだが、ここ でも田沼意次を魅力的な経済通の改革家と して大きな物語の中心に置き、当時の大阪 を中心とした商売の様子と文楽等の文化、 食文化等盛り沢山である。特に内親王のお 忍び…