2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
中内前社長の人生とダイエーの成功と衰退を、圧倒的な 取材量で、上下2冊の大作を一気に読ませる。 こういう天才というか怪物のような人は確かにいるわけ で、それを普通の人のものさしでは測れないのだろう。 ところどころ筆が走って、思い込みか、どの根…
暮しの手帖に連載していた映画時評の単行本化2作目。 しかし、1作目が暮しの手帖社から出ていたのに、今回は幻冬舎からだ。 前にも書いたように、彼と暮しの手帖との信頼関係がなくなったことが、 そうさせたのだろうか。1作目がコンパクトなおしゃれな造…
週末に版画教室へ行った。3色刷りは、結局納得が いかず、もうなんだかわからなくなったので今回は 安直に風景だ。天満橋から中之島東詰を望んだ風景。 これは大阪を代表する風景で、大阪人なら知らぬ人は いない景色だ。 しかし、まったく沢野ひとしだなあ…
2回続けてつまらなかったので、もう見ないと思っていた ヨーロッパ企画であるが、過去の作品を再演するというので、 もういちど観に行くことにする。 場所はインディペンデントシアター2nd 最初のうちはヨーロッパのメンバーでなく客演中心なので、 普通の…
オープンしたばかりの国立新美術館へ行ってきた。 英名がThe National Art Centerなので、新美術館はどうか。 そして日本人が大好きなモネ展、人だかり、東京は混んでいる。 画集に載っている有名な作品がずらり、サン・ラザール駅、 パリ万博の祝祭、かささ…
椎名誠が約20年前に行った桜蘭・タクラマカン砂漠 探検を、10年前に本にして、それを昨日読んだと いうことだ。 砂漠よりも、幻の王国よりも、満天の星を、流星だけ でなく人工衛星も見えるという「天」を見てみたい。 (105)
ほぼ散り終りの花見に出かけたら、川にバスが・・・。
世界史を5幕19場のドラマとして描く。 イスラム社会がヨーロッパより先進国だった時代があり、 ヨーロッパが凌駕していく過程がおもしろい。これはまったく 知らなかった話であり、よく理解できなかったが、これは今後の課題。 世界は、国、地域、文明が…
これは雑誌「せりふの時代」に掲載されていた戯曲で、 中村雅俊主演で舞台化された作品。 70年前後の学生運動と今の学生を対比させて、現代の 閉塞感、自由とはなにかを問う。 あの頃へのある種の共感が矮小化されているようで、納得できず。 あの頃の傲慢…
なんともへんてこな小説、妄想小説、大学生生態小説。 京都の左京区近隣を舞台に京大生が乱れる。 それなのになぜか共感。 「夜は短し歩けよ乙女」でブレイクしつつある作家のデビュー作。 文体もおもろい、奇妙な感覚が残ってしまう、困った。 作者のブログ…
書店で目に入ってきたこの本は瞬時のうちに、レジに置かれた。 20年ほど前にSWITCHに連載されていた日記である。 ここではじめて沢木耕太郎には娘さんがいて家族とのふれあいが あるというリアリティに驚いた記憶があるからだ。いつか文春か どこか…
版画教室へ。はじめて三色刷りに挑戦する。 普通はアクアチントとか面での三色刷りなのだと 思うが、面倒なので線だけでやってみる。 うーん、ちょっとイメージが違うな。
現代女性作家シリーズの2作目。第130回直木賞受賞作。 これも私はパスでした。遠くから健闘を祈ります。(105)
高島屋美術部創設百年記念の現代日本画・洋画の100展を並べる。 日本画はともかくとして、洋画もなんともおとなしい限り。 島田章三もそうだったが、そういう典型的な作品を集めたということだろうか。
足立美術館所蔵の大観の作品10数点と近代日本画家達の展示。 大観の不二に太陽というのは、いま観てもすごいプロパガンダだ。 安田靫彦がいいとはじめて思った。