-019-鴻上尚史「僕たちの好きだった革命」

せりふの時代 2007年 05月号 [雑誌]
これは雑誌「せりふの時代」に掲載されていた戯曲で、
中村雅俊主演で舞台化された作品。
70年前後の学生運動と今の学生を対比させて、現代の
閉塞感、自由とはなにかを問う。
あの頃へのある種の共感が矮小化されているようで、納得できず。
あの頃の傲慢さも共感できず。現代も困ったものだけど、あの頃も
困ったものだった。あの頃もよかったけど今もすてたもんじゃない。
そういうことではないか。
鴻上が「ヘルメットをかぶった君に会いたい」を書いて、こんどは
この作品。全共闘を見直す仕方がちょっと私の嗜好と違う。
舞台はおもしろいらしい、みたいんだけどね。(1050)