荻上直子「めがね」再見

小林聡美マイブームでこちらも再見。

以前は「たそがれる」話と受けとめたよ

うだが、今回はそういうスローライフ

話ではなく、いささか奇妙な感じに捕ら

われた。小林聡美以外の登場人物がすべ

て変で、定期的にやってくる人、居つい

てしまった人、体操だけに集まる子供た

ち、あたかも彼岸と此岸の境界に留まっ

ているような。ほかの地では農業を手伝

って帰っていく場所があったように、こ

こでは「たそがれて」帰っていく、ある

いは帰れない、あるいは行ったり来たり

する。それで死を意識する高校教師も生

きていける、理由のわからない小林聡美

も力をもらう。

いや、そんな映画じゃない、そういうこ

とを考える映画ではないようにも思える。

わからない、わからないままでいい。

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