2015年アメリカ映画。
赤狩りのハリウッド・テンの脚本家ダル
トン・トランボの伝記映画。多様性が確
保されてこういう映画が作られるのはま
だ健全さが残っている証しであろう。時
々ヒステリックに熱狂が生まれる歴史か
らなにを学ぶかが描かれている。
ハリウッドから干されたトランボは正面
から戦かうことでなく、偽名を使って名
作も駄作も書くことで実質ハリウッドで
実績を作り、排除することを無効化させ
方法で勢力を押し戻した。
それを支えた人たちがいて、カーク・ダ
グラスでありオットー・プレミンジャー
でありグレゴリー・ペック、ウィリアム
・ワイラーらである。この映画ではもち
ろん家族の支えも描いている。
個人の内心を犠牲にする社会は右であれ
左であれ不幸であることを再認識する。
トランボはいくつも名脚本があるようだ
が、やはり「ローマの休日」であろう。