S・スピルバーグ「ミュンヘン」

ミュンヘンオリンピックでのパレスチナ

激派のイスラエル選手団へのテロのことは

知っていた、高校3年だった。そのことの

映画だと思っていたら、その後のイスラエ

ルがパレスチナの過激派首謀者に報復する

という実在の話をモデルにした映画だった。

しかし、主人公は任務として報復テロをし

ていくうちに神経が侵されていく。強い愛

国心というわけでもなくただ任務として実

行していく。そこにはいろんな国や組織が

絡んでおり、成功もし失敗もし味方もやら

れ、国に残した家族への再報復の不安もあ

り精神が病んでいく。

報復の連鎖の不毛という話なのか、いやそ

れだけではない複雑な問いかけがあるよう

に思える。いまはまだよくわからないと書

いておく。うーん、困った映画だ。